発熱 | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

お義母さまのお見舞いから帰ってきました。

旦那(お義母さまの嫡子の長男)の携帯に、4日の夕方に病院から連絡があり、オムツが必要とのことでした。
(この病院からの電話でも、旦那はビビったらしい。)

それが。
5日、今日、
朝8時に医者からワタシの携帯に連絡が来て、
お義母さまが発熱している、
何かの感染症だと思われるので、ICUに移ります。
発熱がおさまったら、食欲が回復しないので、ポートを作って、栄養の取れる点滴をされてはどうか、
と、打診されました。

(お義母さまは、認知症だけれど、いろんな理解はしているので、
このまま何もしないのは、
歳が歳だけれど、勇気がいります。
緩やかに餓死させるようなものなので…。)

ワタシは嫁なので、主人に伝えます、
これから病院に行くので、
その時に主人が先生と話して決定します、
と伝えて、電話を切りました。

旦那もオムツを届けるためのお見舞いに行くつもりでしたので、
ワタシと一緒にお見舞いに行きました。

お見舞いの報告の用紙を書こうとナースステーションのカウンターに行くと、
熱を測るようにと、マスクをつけるよう指示されました。

一般の個室から観察室に一時的に移されたお義母さまは、
酸素マスクと指先に酸素を測る機会が付けられ、
フーフーと息をしていました。

思ったより悪い…。
意識もあります。
しっかり会話できますが、
しんどい、と言います。
息子と嫁が来たこともわかっています。

「お母さん、○○やで。
しんどいかぁ。」
と、
旦那は何度も同じことを言いました。
動揺が伝わってきます。

しばらく、
時々目を閉じるお義母さまと途切れ途切れに会話して、
医者が来て、
熱が下がったら、ポートを作る、
と決定しました。
発熱しているお義母さまですが、医者は今すぐに何かは起こらないと思うと言いました。

お義母さまは到着してすぐは、
寒い、
と言っていましたが、
小1時間いるうちに汗をかきだしたので、
ワタシがタオルで汗を拭くと、
ありがとう、
と言いました。

旦那はお義母さまに、
「また来るから。
頑張れよ。」
と手を振り、
我が家の最寄りの駅で、2人で食事をしながら、
今後のことを話しました。

ワタシは、
差しでがましいんだけど、
と、見聞きしたことを旦那に話しました。
ポートを作って栄養の取れる点滴をしても、熱が続いてしんどそうだったり、辛そうに眠っているだけだったら、
その点滴をやめる決心をしなくてはならなくなるから、
そこをよく先生に聞いてね、と。
(食欲がないのは、体があちらへ行く準備をしているのだと見聞きしている。
お義母さまぁ、お義母さまの意思とは別にして、体は生きようとしているの?
それとも意思の力で、早くお迎えが来るようにしているの?
自然なお迎えってどういうことなんでしょう?)



…これね、
2、3日中に熱がさがらなかったら、
かなりヤバイんじゃないかと思う。



嫁、ヨメ。
ワタシは嫁。
旦那の気が済むようにするだけだ。
お義母さまの真意を汲んで、
旦那が最善の道を選べますように。

旦那は明日もお見舞いに行く。
熱が下がるまで、通うそうだ。

旦那が、
心も体も、
そこそこ元気でいられますように。 
自分を産んでくれた人、
自分を誰より愛してくれた人に、
悲しい悔しいだけじゃないお別れができますように。