お義母さまから預かった犬のチビが、
イタズラをやめません。
洗濯して乾いて、気をつけて高いところに置いた衣類や、
帰宅して気を許したときなどに抜いだ靴下を、
奪い去るチビ。
返してくれるなら良いのですが、
ヤツは獲物(靴下)を咥えて唸ります。
返しません。
日曜の昼下がり、
チビは、
ワタシが出かけようと着替えているすきに、
履いていた室内あったか靴下を奪って、
旦那が寝ているベッドへと逃げ込みました。
「あっ!」
いつものパターンだ。
今日はワタシは時間があります。
いつも犬に負けていたのでは示しがつかない。
ワタシはチビのオモチャを手にして近づいた。
「チビ、ダメ。
よこしなさい。
それはおばちゃんの。
あんたのはこっち。
ほら、ウシさん(ゴムのウシ型オモチャ。ブーブー鳴る。)あげる。」
旦那も加勢します。
「チビ、ダメ。離しなさい。」
チビは唸ります。
負けるもんか、持久戦だ。
同じような言葉をかけ続け、
30分ほどやっただろうか、
ついにチビは靴下を離した。
すかさず取り上げて、
大げさに褒めて撫でて、
オヤツを与えた。
チビもワタシに根負けしたのだ。
ヤッタネーw
そしてチビを連れて、ちょっとしたものを買いに出かけた。
お義母さま宅で飼われていたときのチビは、
人が来たら鳴き続けた。
散歩させるのも、思った方向に進んでくれなくて一苦労。
あの頃に比べたら、チビは確実に学習しているし、賢くなってはいる。
ワタシは鼻歌を歌いながら、
チビを連れて帰ってきた。
♪どーんなーに困難でー
くじけそおーでもー
しーんじーるこーとーさー
かーなーらーず最後に愛はかつー
シャーないもん、
そう思って生きていくわよぅ。
犬ごときだけど。
介護、
認知症にKANが通用するかは、
ちょっとわからないわ。