ブス(ひでぇ嫁)と言われて傷つくか、傷つかないか | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

♪ケアマネ さんからお手紙着いた♪

出だしの歌とは裏腹な、長くて黒い記事ですよ。


ケアマネ から、
いつもの、
一ヶ月に一度の、
お義母さま宅への訪問予定などが記された表と、
(たぶん)ワードで書いた手紙が届きました。

アタシは仕事の帰りのバスの中で、その手紙をじっくり読んだ。

手紙の内容は、
お義母さまが訪問リハビリを利用できて良かったです、
ということが真っ先に書かれていたが、

お義母さま宅にリハビリに訪れる理学療法士さんに、
「毎日同じ服を着ているのはどうなんでしょう?」
「寒いのに、エアコンを使っていないようですよ。」
と突っ込まれたことが書かれていました。


ケアマネ は、
「お義母さまに関わる全ての人が、こうであって欲しいという理想はあるが、なかなかゆきとどかず、現状を良しとしている。」
と、返答したそうです。



その手紙は、簡潔に要点はまとめられていて、
アタシはケアマネ には、イラっとはしなかった。
(ケアマネ よ、そう、そうなのよ。
そりゃできれば、お義母さまには、週イチくらいは入浴して、
入れ歯は使って、
下着は毎日取り替えて、
お菓子はほどほどにしてほしいわよ、
出来るものなら。
でもそこまで世話してられないし、ヘルパーさんを頼んだら、本人はウザがるだろうし、お金はかかりすぎるだろうし。)

アタシは、
この会ったことはない理学療法士にイラっとした。


わかるかしら、みなさんに。
なんだか、この理学療法士に、もっとちゃんと世話をせえ、と、注意された気分になったのよ。

みなさんは注意されるのはお好き?
アタシは嫌いw



うむ…。
理学療法士さん、
気がついてしまいましたか。

お義母さまは、根っからのケチですからね、
オマケに認知症ゆえの意欲の低下で拍車がかかり、
お義母さまは、
暖房の節約と、洗濯の節約、
をしているのですよ。

今に始まった事ではなく、お義母さまは2年も、そうやって冬を過ごし、
マトモなころだって、あまり寒がらない人だったのだ。
べつに、
今のところ、
命に別状はないまま、
別居で放置プレイの介護を、
アタシは続けてきたのだ。



ねぇ理学療法士さん、
ちゃんとした生活を、認知症の人に送らせてあげなければなりませんか?
本人が寒がったり、
不潔を嫌がったりしていなくても?


お義母さまは、人が来なければ、ずーっとコタツに入りこんで暖を取っているし、
人が来たら、思いやりから、エアコンを入れてくれる。
服は、本人が気にしていない。
お義母さまは、年に1、2回のお出かけの時は、わりと素直に着替えてくれるんだけど。


アタシはムカついた気持ちを、
帰宅して、
そこにいた息子に話した。
(いちばん話さねばならぬ人=旦那=お義母さまの嫡子の長男、は、もうすでに寝ていた。)
息子にケアマネ からの手紙も見せた。

息子は、
この理学療法士の人のことを、
「あんまり認知症について、詳しくないんじゃないか?
悪気があって言ったわけではないような感じがする。
おばあちゃんのために、
と思って言ったんじゃないかな?」
と、やんわりと受け止めた。

だがアタシは、
息子と話せば話すほど、
だんだんと腹が立ってきてしまった。

「そうかもしれないけど、
この人、理学療法士だよね?
理学療法士は、おばあちゃんの体だけ見てくれたらいいんとちゃうの?
生活面の注意なんて、なんちゅーか、越権行為やで。
なんも知らんくせに、ってむかつくわ。
そら、普段の生活が、リハビリにも関わってくるのはわかるけどもさ。
なんかさ、仕事だけでお客と関わってるくせに、
あなたのためを思って、
なんて言う人、
アタシは嫌いやわ。
ウソくさい。
理学療法士の案内してくれた人に、
(病院の、コーディネーターって呼ぶのかしら?
アタシも会ったことがある、お義母さま宅に調査に来た女性ね。)
ちょっと文句言おうかな。」

「やめとけって。
おばあちゃんのために言ってくれてるんだから。
オカンと理学療法士の人との関係性が悪くなったところで、おばあちゃんにはなんのメリットもないやんか。」

「…文句言うって、すぐに関係性が悪くなるか?
まあ文句の言い方もあると思うけどな。
なんかさ、家族や周囲は、意地悪でほうっておいてるわけじゃないことはわかってもらいたいわ。」

「わかってもらう必要ないて。
ケンカ売るだけムダや。」

「あんたに指図される筋合いはない。
オカンは言いたいと思ったら言うし、言わんとこ、と思ったら言わん。」

「だったら最初からオレに相談するなや。」

と、
息子とケンカ腰になってしまいましたわw

息子の言うことももっともだわ。


だけど、アタシは知りたいわ。
このお義母さま宅にやってくる理学療法士が、認知症について詳しいのか、詳しくないのか。
詳しかったとして、
だったらあんた、
「○○さん、寒いですから、エアコンつけましょうね。
エアコンはつけたままにして帰りますね。」
と、気の利いたことをせんかい。
そんで、我が家に連絡してこんかい。


詳しくなかったとしたら、
アタシが、お義母さまの今までの生活、趣味嗜好を説明してから、
お義母さまという認知症の症状との付き合い方を教えちゃる。
てか、説教部屋や。


認知症は、
理想と現実ってこんなに違うのね、
理想の方を低くしないと、介護者か被介護者のどちらかがおかしくなってしまうのね、
ってことを、2時間説明したるからな。


あはぁw
わかってますとも。
アタシは、誰かに、注意されるのがイヤなだけw
耳が痛いことは、だいたいホントのことなんですよ。
美人は、「ブスッ」と通りすがりに言われても、気にしませんから。
ビクっとなるのは、自分がブスだと自覚する女たちですからね。


この理学療法士の言うことも、もっとも。
ただ、
自分に、
利用者?患者?お客様?のために何ができるか、
それを考えてから発言しなさいよ。
んじゃなきゃ、批判だけする、介護者からもっとも嫌われるヤツになりますからね。


さて、
アタシはこの件の文句を、
どこかに言うのか言わないのか?

んー、
まだ考え中でーすw
なんか記事にしたら、腹が立ったのも、
どうでもいいような気がしてきた。


あ、もしかしてアタシ、
「ブス」と通りすがりに言われた美人、
なのかしらん?
w

ブスと言われようと言われまいと、
自分で自分を美人(ええ嫁)と思い込んでおけば、
傷つくことはあるまいに。