認知症を振り返る③ | 奥歯にものは挟まずに

奥歯にものは挟まずに

認知症の義母をきっかけに、ふざけたブログを書き出して、
義母を見送りました。
イケてて笑える(笑われる)ババアを目指して、日々の暮らしを綴ります。

お義母さまが1人暮らしになって、3年くらい経っただろうか。
空き地だった隣の敷地に、家が建つことになった。

お義母さまはお隣Hさんとは仲が悪いので、反対側の、新しいお隣さんとは仲良くしたい、と意気込んでいたようだ。

ところが、
不動産会社が測量したところ、お義母さま宅の敷地の境目の柵が、お隣さんの敷地に平行に30センチほど食い込んでいたことが発覚した。
お隣さんは、まず不動産会社の担当者を通して、お義母さまに事実を連絡した。
そしてお隣Oさんご夫婦も、お義母さま宅に挨拶にやって来た。
玄関先で、お義母さまはこのご夫婦にわめいたらしい。


お義母さまは不愉快だったようだ。
旦那(息子)に連絡をし、あーだ、こーだと悪口を言う。
旦那が仕事に出かけようとしている時間に、携帯に電話をしてくる。
旦那は、お義母さまにカッカしてイラついていた。

今そんなことを言っても仕方ないだろう、ちゃんと不動産会社とやり取りするから、待っていろ、
はぁ?高市早苗?
政治家に話を聞いてもらう?
なんじゃそりゃ?
不動産会社の手違いに、なんで政治家が必要なんや、
ええかげんにせいよ!

(この空き地の所有者は最初は町で、次に不動産会社に売却されたので、お義母さまは町を不手際の張本人として、訴えたかったらしい。)

この事件もまた、お義母さまの精神の異常さを物語っているように思う。

最近になって旦那から聞いたけど、
不動産会社の担当者の方が、お義母さまのことを、
「ボケ入ってますよ」と言っていたらしい。
ちょっとぉ、旦那。
全く気がつかなかったんかい。

精神疾患と認知症、どちらも脳の働きからくる病気だ。
家族が見分けをつけるのは難しいのかもしれないね。