【PS5】 東京サイコデミック 感想 | 僕とPSな日々

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概要

「公安調査庁特別事象科学情報分析室 特別捜査事件簿」というサブタイトルからすると公安調査庁を舞台とした話のようにも思えるけれど、主人公と相棒の紅葉は、公安調査庁の職員ではなく、公安調査庁の調査員・杵島から個人的に委託を受けて秘密裏に事件を調査する探偵事務所の一員だ。

秘密裏に事件を振ってくるだけあって、表向きは警察が扱うような事件ばかりで、真の調査目的である「特別事象」が隠されているかどうかは不明だ。

 

この主人公と秋葉が与えられた資料を読み解き、時にダークウェブ上の仲間の協力を得て地下の一室で秘密を解き明かしていく、という話だ。

 

ゲーム性・謎解き

ゲーム性は結構地味だ。

資料を読み、防犯カメラや音声データを解析して事実を拾い上げていく作業がメインだ。

防犯カメラに対象が写っているか、何かおかしなことが起こっていないか、音声データの波長を分解して背景音から何かわかるか、というのを機器を用いて調べていく。

 

これが地味ながら結構楽しい作業で、本当に捜査の裏方をやっているような気分になる。調査業務シミュレーターという感じだ。

 

ゲームはところどころ難しいところがあって、時に見当違いの方向に何かがあると思って深掘りしようとして空振りしてしまうこともあった。

 

最初に困ったのが、特定のメロディーから何の曲かと聞かれる場面で、いや、聴いたことあるけど、なんだっけ?「かごめかごめか」、「とおりゃんせ」か、とどうしても怪奇ものといえば童謡、という発想から逃れられず、苦労した。

聴けば聴くほど「とおりゃんせ」に聴こえてきてなかなか抜け出せなかった。

最終的には音階をググるという荒技を使った。

 

理不尽なくらい難しかったのが最終章のラストの謎解きだ。

答えが出ず、うんうん悩んだ。

紅葉のヒントで1枚目と4枚目はわかったのだけど、他が全くわからず、2時間くらい目を皿のようにして証拠を読み込んで考えたけど結論が出なかったので攻略サイトを見た。

 

答えをみて何とかクリアしたけど、ちょっと納得感がなかった。

それはいくら考えてもわからないよ…という答だった。

これ、総当たりや攻略サイトを見ずにできた人はいるの?と疑問に思った。

 

レポート

調査が進むと結果をもとに推理を組み立て、公安調査庁の杵島へレポートを提出する。

これが結構スムーズにいかない。

結論も経過も推理しきっているのに何を摘示すれば根拠を示したことになるのか、という考えが製作者側と自分とで食い違う(推理ゲームによくあることだけど。)。

 case1は、特にそういうことが多かった(被害者が穏やかな人間だったら他殺ではないってそんな理屈でいいの?とか)。

case2以降はゲームに慣れて製作者側の思考を辿りやすくなったのかはわからないが、それなりにスムーズにいくようになった。

全問正解で根拠も適切なものを示せばトロフィーで「優」が貰えるので頑張った。

 

シナリオ・仕掛け

最初に紅葉の相棒となって行動する主人公の名前を入力する場面があるのだけど、この手のゲームに慣れていると名前入力があるだけで何かの仕掛けの伏線かと警戒して「怪しい」と感じてしまう(笑)。

 

主人公と相棒の紅葉は、過去の因縁から「異能教団」を追っていて、超自然現象「かもしれない」事件の資料を杵島から提供を受けて調べていくのだけど、主人公たちの師匠にあたる岩井が「視点が変われば見えるものがが異なる」的な示唆をしてくる。

 

レポートでは、毎回「事件に超常的な力が働いた痕跡はあるか」と聞いてくるのがいやらしい。

超常現象はあるのかないのか、あるように見えてないのか、ないように見えてあるのか。科学捜査の先に見えてくるのは何なのか、という興味がストーリーに惹きつける魅力だと思えた。

 

ところで、最終章の紅葉からの質問は思い切り「愛してる」を選んでしまった。これでエンディングが変わるわけではないのがなんか寂しかった。

なんか2人で作業してると、だんだん愛着湧いてきてしまって。

 

ラストは、なかなか微妙な終わり方。

良かった部分もあり、不穏な部分もありという感じだった。

 

続編が出ることが示唆されていたのだけど、本当に出るんだろうか。

2回目は今回のようなストーリー構成はやりずらいだろうし。

 

調査業務のゲーム性が面白かったので、出るならまた買うと思う。

ただ、謎は主人公と紅葉で解いていくので、岩井は遠くからアドバイスをくれるだけでいい 笑

 

また、OPの曲、レポートを書く時の曲、エンディングテーマが良かった。

サントラ付きのパッケージ版買っておけばよかった。

別で音源を売ってくれたら嬉しい。

 

トロフィー・プレイ経過

レポートは間違いがあれば紅葉のリアクションでわかるので「優」をとるのは難しくなかった。

ゲームクリア時に取り逃がしたトロフィーは、「トラベラー」だけだった。

トロフィーの説明には「すべてのお出かけ先に行った」と書かれているが、全てのお出かけ先に一度行くだけでは足りず、お出かけできるタイミング(case2とcase3で2回ずつ、case4で1回) でお出かけをしないといけないようだ。

短いゲームだし、謎解きも全てわかっているので、1時間ちょいやってトロコンした。

 

感想まとめ

ビデオや音声を解析する地道な調査な業務がそれらしくて面白い。

謎解きも面白いが、ラストの謎は理不尽に難しい。

キャラクターは良かった。

前副総理に似たキャラクターが出てきて、ちょっと笑ってしまった。

という感じです。

 

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