【PS5】プレイグ テイル -レクイエム- 感想 | 僕とPSな日々

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概要

「プレイグテイル イノセンス」の続編。

1349年のフランス王国南部が舞台。

ペストの猛威が吹き荒れ、魔女狩りが行われてる中で英仏100年戦争が開始した、という暗い時代。

前作で生まれ育った街を追われたアミシアとユーゴは、ユーゴの病を治すために旅を続け、前作を上回る苦難に行き当たる、というお話。

 

ステルスゲーム

前作に引き続いて、ステルスアクションがメインのゲームだ。

主人公アミシアは腕力では到底大人の兵士には勝てないので、ステルスでやり過ごすか、他のあらゆる手段を用いて敵を始末しながら進んでいく。

うまくいえないが、このゲームならではの緊張感があって、好きだ。

 

敵を倒さずに進めればステルス(慎重)のレベルが上がるし、敵をたくさん倒せば戦闘レベルが上がり、半々くらいなら「ご都合主義」のレベルが上がる。

トロコンを意識すると、2周目を見越して全てを上限まで上げなきゃいけないので、どれかを早めにカンストさせてしまうと後がやりにくい、ということもあり、このステージはどの方針でいくか、と作戦を立てるのが楽しかった。

 

今作からは、ボウガンと火をさらに強く燃やすことができる「タール」という弾が新要素として加わった(多分前作にはなかった)。ボウガンはヘルメットをつけた敵でも一撃で倒せるという反則的な強さの武器だった。これのおかげでゲームの難易度はずいぶん下がった。

タールは色々使い道があって、戦術が広がったのがよかった。

 

ステルスゲームなのだけど、半分くらいの敵はヘルメットをかぶっているし、ナイフは貴重品なのでそんなにやすやすと使えないので、こっそり忍び寄って後ろからステルスキル、ということはできない。

ネズミに囲まれた敵の持ってる松明を消してネズミに襲わせたり、敵が茂みにいる時に枯れ草に火をつけたりとか、特にヘルメットを被った敵は工夫が必要なのが面白かった。

 

ネズミ

今作もネズミはうじゃうじゃ出てくる。

人によっては全く受け付けないかもしれないけど、僕は前作でもあんまり気持ち悪いと感じなかったし、より細かくリアルに描きこまれた今作でも気持ち悪さは感じなかった。

ネズミを避けるパートは今作もある。

ステルスパートとネズミパートの複合は工夫のしがいがあって面白かった。

 

単純だけど面白いのが、ネズミが湧いて出た時にアミシアがダッシュで逃げるパートだった。

雪崩のように湧いてくるネズミから走って逃げるのが、面白かった。

 

一体一体は小さいネズミが集団的な意思を持って、波のように襲いかかってきて人々を飲み込み、建物を崩落させながら迫ってくるシーンは、迫力があって見ものだった。

あれはこのゲームでしか見れない種類の迫力だと思う。

終盤のマルセイユ近郊の馬車で逃げるシーンもめちゃくちゃ面白かった。

 

グラフィック

昨年の「日本語抜き」版発売当時は30FPSのモードしかないと言われていたけど、日本語版発売時にはパフォーマンスモードが加えられていた。

後から追加されたパフォーマンスモードだし安定しないかも、と思ったけど、予想以上に安定していて十分快適にプレイできた。たまにカクつくことはあるけど、十分に許容範囲だ。

 

パフォーマンスモードでも、グラフィックはめちゃくちゃ綺麗だった。

すごく細かい分、エグさも3割増しくらいだった。

 

中世ヨーロッパの光と闇、みたいものが美しさと汚さの両方で具体的に緻密に再現されていたのは凄いと思った。

 

ストーリー

ストーリーは、「イノセンス」が前編で「レクイエム」は後編(完結編)という感じだった。

前作以上に陰鬱で沈痛な雰囲気だったけれど、ロケーションが移り変わっていくので、単調さはなくて、滅入る時もあれば楽しい時もあり、そして、だんだんと核心へと迫っていく、というストーリーテリングはよかった。

 

ボロボロになりながらも、ユーゴを助けるために、か細い手がかりを必死に追い求めるアミシアの姿は痛々しいばかりだった。

それでも最終章の穏やかな顔を見て、アミシアのやってきたことは間違いではなかったと思えたのが良かった。

 

新キャラのアルノーとソフィアもよかった。

アルノーは、人柄は単純そうなのに屈託があったり、残忍さがある一方で姉弟を守るという使命感があったりと陰影のあるところが印象に残った。

好漢だと思う。

 

ソフィアは、見た目は怖い海賊なんだけど、接してみるとは知的な船乗りという感じがした。

クールで優しくて頼りになる姐御という感じだ。

姉弟の運命に驚きながらも、受け入れて助けてくれるその度量が素敵だった。

 

ルカも良かった。

真面目で気が小さそうなのに最後までアミシアたちの冒険に付き合ってくれる男気が何気に良かった。

 

続編はあるんだろうなという終わり方だった。

でもきっと別の時代、別のキャラクターになるのかな。

最近のニュースを見ていると、現代でもいけるかもしれない。

アミシアやユーゴが前作や今作の冒険の中で見つけたことが、次作のキャラクターに受け継がれたら良いな、と思っている。

 

プレイ経過・トロフィー

一度クリアすればチャプターセレクトがあって、チャプターセレクトから収集品を集めることができるので、攻略サイトを見ながらやれば、サクサクとトロフィーは集まる。

チャプターセレクトにサブチャプターのセレクトもあるのがよかった。

 

少し注意が必要なのが全ての秘密の宝箱を開ける「探検家」のトロフィーだ。

チャプターセレクトから、1周目で開けてなかったものを開けていけば良いのだけど、トロフィートラッカーがうまく働いていないのか、すぐにはトロフィーのシステムに通知されないみたいだ。

そこで、一旦ゲームを終了して再開すると、ちゃんと反映される。

僕は、何度かチャプターセレクトをやり直しても取れなかったので、その情報を海外のサイトを見て試してみたら、取れた。つまり、一旦ゲームを終了させて、起動し直したらそこで取れた。

 

あとは、「パーフェクトスロー」は強化されたスリング(2回攻撃できるやつ)では取れないので、一周目のデータを使った方が良い。

僕は2回攻撃で楽して取ろうとしたら、全然取れなくて、これも海外のサイトを見てわかった。

 

あとは2周目のニューゲームプラスで、武器などの強化、パラメータの強化をやっていけば、7章でトロコンできた。

 

感想まとめ

ステルスアクションは、相変わらず面白い。

このゲームにしかない独特の緊張感が良い。

ストーリーは重いけど、エンターテイメントとして十分に面白い。

リニア進行のアクションアドベンチャーゲームとしては極上の面白さ。

さすがは昨年のTGAのGOTY候補だけのことはある。

パフォーマンスモードのグラフィックは満足。

次の続編がどういうものになるのか、興味津々

という感じです。