【PC】パラノマサイト FILE23 本所七不思議 感想 | 僕とPSな日々

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ゲームなどの感想
主にプレイステーションで遊んでます

※ ネタバレは無いように感想を書いていますが、予備知識なしでプレイしたほうが面白いゲームです。

概要
舞台は、昭和後期の東京深川。
江戸時代の本所深川の七不思議にまつわる呪いの力を手に入れた呪主(かしりぬし)たちは、他人や他の呪主たちを呪い殺して滓魂(さいこん)を集めることで故人を蘇らせるチャンスを得た。
呪主たちは、深川の街中で邂逅し、殺し合うことになるのか…?という話。



最初に本所七不思議を教えてくれる葉子さん

ホラー風味のアドベンチャー
ゲームは、江戸時代の怪談と平安時代の陰陽道、昭和後期のオカルトブーム、という日本的なホラー要素をうまく組み合わせたようなホラー風味のゲームだ。

形式は虫眼鏡のカーソルを合わせてポイントをクリックしていく古典的な方式だけど、ポイントクリックはそこまでシビアではない感じ。

チャート式になっていて、あるチャートで誰かを動かして、他のチャートに影響を与えてアンロックしていく、みたいな「428」のような仕掛けがあって、うまくアンロックできたときは、ホッとする。

難易度は一部難しいところがある。
終盤で放り出されたときは、ちょっと途方に暮れてしまって、色々試しても打開策が見つからなかったので、そこだけは攻略サイトに頼ってしまった。

呪詛行使トリガー
呪主である登場人物たちは、何者かから「さあ、呪い殺せ」と煽られていて、判断力がおかしくなっているのだけど、画面左上に「呪詛行使」というコマンドが出たときには、なぜだかプレイヤーとしてもその選択肢が魅力的に思えて、なかなかトリガーを引かずにいるのが難しい。
「今が…チャンスだ!」って思ってしまう。
このトリガーを引く時の「ドーン」という音にゾクゾクして、その感覚が癖になってしまう。

なんだか押したくて仕方がなくなる。


キャラクター
キャラクターデザインは筆で輪郭を描いたような独特のタッチが好きだ。

マダムのリアクションはいつも劇画調でいい感じのアクセントになっているように思えた。



あとリアクションならあやめもまけていない。


好きなキャラクターはミヲと津詰刑事だ。

ミヲは序盤のシーンがかっこいいし、いいポジションの脇役ながら言動が主人公っぽくていい。
シリーズ化するなら、再登場するだろうなあという気がする。


津詰刑事は、人情派の刑事といったところだけど、エリオから突っ込まれたり、隙がありすぎるところが、好感度が高い。
終盤の対決シーンはうるうるしてしまった。




ストーリー
色々な人が抱えた事情や過去の事件が複雑に絡み合い、徐々にそれがほどけて伏線が回収されていくのだけど、適度に複雑というか、これ以上複雑なら理解するのが面倒くさくなるし、これ以上単純なら奥行きがなくて味気ない、という絶妙な複雑さ加減なのがよかった。
プレイしていても「あ、話についていけてない」と思うことがなかったのがよかった。

仕掛けの切れ味は抜群だ。
最後の解答の場面では、色々考えて間違えて、さらに考えた挙句、
「あっ!そうか!!」と気づいた時は、自分で気づいて自分でびっくりしたというか、それくらい鮮やかな仕掛けだった。

感想まとめ
仕掛けが面白く、キャラクターデザインも良く、キャラクターは魅力的。
題材がうまく消化できていて、筋立ても適度に複雑で、頭を使いつつ謎を解いていく感じが凄くよかった。
仕掛けは素晴らしかった。
続編に期待したい。
インタビューを読んだところ、売上次第とのことで、売れてくれて続編が出たら嬉しい
という感じです。


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