6月28日付〈アップデート〉
◎寛容さ――安心感を与え、自主性を育む
リーダーが「寛容さ」を大切にする時、その組織のメンバーは、どのような心境を抱くでしょうか。「個人として尊重されていると実感できる」「自立して成長していこうと思える」などが考えられます。「寛容さ」は、安心感を与え、自主性を育み、成長を促すことにつながるのです。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズによる「新入社員意識調査2023」(別掲)の、「上司に期待すること」という設問で、およそ半数の人が選び、トップになった項目が「相手の意見や考え方に耳を傾けること」。僅差で続いたのは、「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」という項目でした。
耳を傾けるだけでなく、個々人に合った適切な指導で導いてほしい――今の時代に求められる「寛容さ」は、見せかけの“優しさ”ではないのです。
リクルートワークス研究所主任研究員の古屋星斗氏は、著書『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』(日本経済新聞出版)の中で、社会規範の変化や法規制によって、“「ゆるい職場」時代”が訪れていると主張しています。
“職場がゆるく、成長していく未来を感じられないから辞める”人もいる、この時代。氏は、人材育成において「褒めるだけでなくフィードバックする」ことが重要であると述べています。前述の調査結果にも表れている通り、適切な指導を求める人は多いのです。
また氏は、「一緒に悩み、行動する」リーダー像を提案しています。悩みさえもオープンにして接するリーダーの姿は、メンバーにも“私もオープンにしていいんだ”との触発を与えます。互いにオープンに接することができる組織は、寛容であり、成長の糧となる人間同士の触発があります。
「寛容さ」の奥に、“共に成長していきたい”という強い思いがあるからこそ、人は育っていくのでしょう。
僕の意見
時代が変わったとしても基本的に「人の感情や感じ方」に大きな変化はないと思う。
気に障ることをされたら当然「ムカつく」し。
褒められたらうれしいものだし。
マニュアルなんてないんだと思う。
部下の健康、成長が回り回って自分の成長につながるんだって。
部下でなくても自分の大切な人の幸せ、成功を願わない人はいないと思う。
自分が自分が……っていつか自分の周りには誰もいなくなるんじゃないかな?