懐かしい昭和時代の教師と、教科書を使わない教師 | のびのび勉強できる空間「新安城スクール」~塾の日々~

私たちが生徒だった昭和時代は教師のやりたい放題だった。

 

今ではかえって害になるからと、やらなくなったことが多くある。

 

〇プール後の目洗い。

 

Y字型の特別な水道まで用意されていた。

 

目が充血し、ゴロゴロした覚えがある。

 

〇冬の早朝のジョギング。

 

冷たい空気を肺に入れ、息苦しくなった。

 

そんなことはお構いなしに暖房の効いた職員室から教師がやってきて1時間目が始まった。

 

〇プールサイドでの甲羅干し。

 

夏に背中を焼いておくと冬に風邪ひかないという謎の都市伝説があった。

 

それを信じて背中は真っ黒になったが、冬にはふつうに風邪をひき、歳をとったらシミだけが残った。

 

〇運動中の水飲み禁止。

 

水を飲んで汗をかくと塩分が出過ぎてしまうというもっともらしい理由だったような気がする。

 

部活の練習後、水道水をガブ飲みすると、それが即座に汗となって吹き出てきた記憶がある。

 

また「スポーツ=根性」というドラマやアニメの影響もあったかもしれない。

 

それでも熱中症になる者はいなかったのだから、昭和人間は体だけは頑丈なのかもしれない。

 

 

 

また、今の基準に合わせたら、ほとんどの教師が何らかの処分を受けていただろうこともある。

 

〇体罰。

 

学校のどこかで誰かがビンタを食らっていた。

 

先生の機嫌が悪ければ、ピシャッと1発だけでなく、ピシャピシャッと往復で被弾した。

 

 

〇正座。

 

悪ふざけした時の定番。

 

椅子の上、教室のうしろ、廊下・・・どこでもお手軽に処刑場になった。

 

修学旅行中でも教師の指導は休むことなく、旅館の廊下でさらし者にされた。

 

〇暴言。

 

生徒の心が傷つくことなどお構いなし。

 

自分の言うことが絶対だと信じている教師が多かった。

 

言った方はもう忘れているだろうが、言われた方は大人になっても忘れない。

 

だからといって、今になって言い返しには行かないが。

 

〇丸刈り。

 

罰ではなく校則。

 

生徒手帳には「長髪禁止」と書いてあるが、丸刈りにすることが暗黙の了解だと説明され、小学校を卒業すると、男子は誰にも見つからないように床屋に行って涙を流した。

 

 

 

いろいろな理不尽なことがあっても、当時はそれに気づかなかった。

 

根拠もあやふやな効果を振りかざし、大した知識もない教師が大手を振って歩いていた。

 

教師が言うことは絶対で、逆らうなんてことは想像できなかった。

 

今思えば納得のいかないことがたくさんあるが、昭和時代全体を見れば、いい時代だった。

 

のんびりとした空気が流れ、どこかおおらかさを感じる日々だった。

 

 

 

話は変わって現代。

 

数年に一度くらいの割合で出現する教科書を使わない教師。

 

教科書のかわりにお気に入りのプリントで授業をするらしい。

 

教科書の裏表紙には「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう。」と書かれている。

 

この教師は、税金で支給されているものを大切にしないどころか、使いもしないのである。

 

 

 

そのプリント代はどこから出ているのだろう。

 

教材費などの名目で生徒の家庭から徴収しているとしたら、大問題なのではないか。

 

税金の無駄遣いどころか、本来必要のない費用を使って授業をしていることになる。

 

それでも、お気に入りプリントで効果が上がり、どの生徒も理解が深まっているのならまだしも、基礎部分すら理解していない生徒もいる。

 

塾の仕事を増やさないでほしいものだ。

 

 

 

なぜ、お気に入りのプリントを使うのか。

 

指導効果を考えてというより、単に自分が教えやすいから教科書を使わずに好みのプリントを使っているだけではないのか。

 

そういう授業がしたいのなら、私立の先生か塾の講師になればいいのに。

 

身分は公務員なのだから、税金の無駄遣いは遠慮してもらいたいものである。

 

 

 

先生の横暴は昭和時代に比べて少なくなったが、教科書を使わない暴挙はまだ存在しているようだ。

 

文科省で検定された教科書より自分で用意したプリントの方が優れていると思っているのなら何様のつもりなのだろう。

 

文科省より自分の方が賢いと思っている教師は、さっさと身の程をわきまえてほしいものである。

 

 

 

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モンテ「のびのび~」

 

ブンタ「昭和時代はおおらかだったの?」

 

レンヤ「でも、丸刈りは嫌だな」