名古屋鉄道、通称は名鉄、愛知県民の大切な足である。
支線はいろいろあるが、本線は名鉄岐阜駅-豊橋駅間を走っている。
したがって、名鉄岐阜駅も豊橋駅もターミナル駅である。
線路は続くよどこまでも、という歌があるが、ターミナル駅では線路は続かない。
そこで行き止まりである。
ターミナル駅まで乗ってきた人は終着駅まで乗ってきたことになり、ターミナル駅から乗っていく人は始発駅から乗ったことになる。
終着駅も始発駅も場所は同じである。
利用する人の立場の違いだけなのだ。
場所は同じだが、時を隔てる一つの壁ではある。
終着駅と言えば、物事の終わり、安堵感を催す。
始発駅と言えば、物事の始まり、高揚感を催す。
学校は春休みに入り、今年度は終わった。
1年の旅の終着駅に着いた感がある。
1年間お疲れさま、ちょっと一服。
でもそのあと、うつらうつらと反省しましょう。
反省点のない人間はいないはずだ。
終わったことをくよくよ考えてもロクなことはないが、反省だけはしておきましょう。
あのとき、ちゃんと授業を聞いておけば。
もう少しまじめに宿題をやっていたら。
テスト勉強を計画的に行えば。
わからないことをもっと積極的に質問しておけば。
4月になれば、新学期の始まり。
始発駅からの新たなる出発。
今年こそは、次こそは、・・・。
何かしらの希望を胸に秘め、いそいそと始まっていく。
そのとき、終着駅で下車したときの反省が活きてくるはずだ。
なぜなら、終着駅での安堵感には焦りがない。
だからきっと、深くまで自分を見つめなおせるはずだ。
始発駅からの新たな旅立ちまで、しっかり落ち着き、ゆっくり自分を見つめなおそう。
そして、終着駅から始発駅へと、時の壁を越える。
発車ベルが鳴ったとき、悪い思い出は忘れ、反省点だけを残し、新たな自分に胸躍らせて、始発駅をあとにしよう。
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レンヤ「岐阜には何があるの?」
ブンタ「岐阜城があるよ」
モンテ「織田信長の野望だね」