今回は「不妊ストレスと産後うつ病への個人の認知行動療法と集団認知行動療法」というタイトルで行いました。
参加メンバーは、医師、臨床心理士、看護師、鍼灸師の7名で、とても充実した話し合いができました。
不妊治療を受けられている方で、不妊ストレスを抱えられている方への認知行動療法については、海外などでは集団認知行動療法での効果研究がされており、認知行動療法がNewton et al.(1999)が示した不妊ストレスの5因子「社会関係」「性関係」「人間関係」「子どものいない人生の否定」「親になる欲求」で優位に効果があるということが発表されている。
また、村尾鮎子(2012)の研究では、夫婦関係満足度と精神的回復力が抑うつに影響していることが明らかとなっている。
今回これらを踏まえて、千田は日常、不妊ストレスの方へ個人の認知行動療法を行っているが、集団認知行動療法にする場合の夫婦セッションを加えるなどのアイデアを示し討論を行った。
産後うつ病については、いろいろな意見が出ましたが、千田も個人の認知行動療法では行っているので対応は問題はないが、集団認知行動療法で行うためにはということでアイデアは出たが、どのような形で行えばいいのか。そもそも集団として集められるのか。私的機関ではむつかしく、公的機関でないと行えないのではないか。などなど、うまくまとまらないで、なぜか千田の宿題ということで終了しました。
次回は今年最後の研究会です。
タイトルは症例検討でないので提示しますと「ストレスマネジメントや生活習慣予防・改善へのCBT」
研究会にご興味をお持ちの臨床家の方は以下のページを参照ください。