最近ICOCAカードで電車の乗り降りをするようになった。
ご存知かと思うが、このカードは関東で言うところのSuicaの関西版。
改札でピッとかざすだけて入出場ができて支払いもOKという、チケットレス・キャッシュレス・サービスのこと。
実は自分的には、その新幹線版であるEX-ICカードを期待して、このJRグループのサービスを利用し始める。
これに相当する関東でのサービスは「モバイルSuica」というらしい。
なにを今さら言ってんねん、という声が聞こえそうだが、こちとら時代の流れに取り残されて早や十数年なる身。
使い始めは遅きに失したが、やっぱ何でも使い始めはうれしいねん!
それにいくら立派なシステムでも、ヘンなものはヘンだと指摘しておきたいねん!
ってことで、このエントリーは、はるかかなたのトップ集団に対して、周回遅れで追いついて来たのをいいことに、並びかけた相手に対して一人前の口をきくというか、イチャモンをつける図に似るかもしれんが、ご容赦を。
まずサービス開始にあたって、4枚ものカードが送られてくる。
SMART ICOCAカードに加えて、J-WESTカード・EX-ICカード・ETCカード。
カード数として一挙に4枚の増加だ。
使い方として、SMART ICOCAカードで電車を、EX-ICで新幹線を乗降し、クレジットカードであるところのJ-WESTカードでその支払いを行う。
しかし想定外だったのが、ETCカードが単体で来たってこと。
普通、ってか常識からいって、ETCってクレジットカード(J-WESTカード)に備わっているもんでねーのか?
無料だからついでに頼んだのであって、別カードにされるのが分かってたら、あんまり使わんETCなんて頼みはしない。
どうでもいいことかもしれんが、カード数が増えて、少し不愉快になる。
そもそもな疑問として、こうしたカードサービス、どうして一枚にまとめようとしないんだろう?
ユーザーとしては、持つカードは少ない方がいい。
使い始めてしばらく経てば、そんなことは誰もが同意してくれるだろう。
言わせてもらえば、J-WESTカードとETCカードを一枚にするなんて、つけ麺の麺とスープを一緒にしてラーメンにするくらいカンタンなことだ。
さらに言わせてもらえば、SMART ICOCAとEX-ICカードの一体化もやろうと思えばできる。
そうすれば、一枚のカードでJRのサービスを利用できる。
これはユーザーフレンドリーやし、是非そうしよう!、とはならないんだろうか、JR西さん?
これなんて、豚骨ラーメンと醤油ラーメンを混ぜこぜにして醤油豚骨ラーメンにするくらいカンタンなことだ(と思う)。
調べてみると、関東でのモバイルスイカは、携帯電話をかざして改札を通過するシステムという(間違ってたらご勘弁を)。
つまりは、チケットレスにキャッシュレスを加え、さらにカードレス。
やるなぁ、東・・・・・クッソ~。
またもや関東に大きく水を開けられた格好になっている。
何故、この期に及んで別カードなのか?
この状況って、ラーメン屋のメニューに冷やし中華があるのは許せるが、冷やしそうめんまであり、さらにスパゲッティがあるようなもん?
このカードのバラマキ、ホントにナゾな余計と感じる。
それに、なぜETCカード?なんだろう。
自分的には、これもけっこう謎だ。
ETCと言えば、今や誰もが知ってる高速道路でのノンストップ自動料金支払いシステムのこと。
2009年からの休日割引制度によって、ETCの需要が高まり、移動手段としてのマイカーの比重が少しながらアップしたのは周知の事実。
これによって、多少なりともJRグループは苦戦を強いられたと報道されている(が、かすり傷くらいかもしれんなぁ)。
言ってみれば、鉄道会社にとって自動車産業とそれに付随するサービスは、商売敵。
そんなことは、素人の自分でもわかる。
それを何故に何故に、サービスの仲間に入れるのか?
そこが謎だ。
そんな呉越同舟的なるサービス構成に、ちょっと疑問を感じてしまう自分って、考えすぎかなぁ・・・・・
まぁ誰と手を組もうが関係ないんだが、最近流行りやし儲かるからETCサービスも追加しとくか・・・くらいの軽~い気持ちだったら、ちょっと情けない。
ETCカードと手を組むくらいなら、戦略的に別のパートナーを選ぶべきなんじゃないのか?
たとえば、ヨ○バシカメラとのコラボ。
この企業ほど、JRを立てた宣伝をする会社はないかもしれん、頼んでないのに。
陰徳的なる長年の貢献に敬意を表して、コラボしてあげたらどうだろう?、JRヨ○バシカードなんかを作ったりして。
その意味では、最近サービス開始となった、OSAKA STATION CITYとのコラボであるJ-WESTカードは、戦略としては評価できるか。
それに比べてこのETCカードとのタイアップ、どこから見てもナゾな余計に見える。