近所の学習塾に通い始めたちー(長女・小4)。
この日は塾から帰宅するなり,眠い・・・と言ってソファーに直行。
ちーの帰りを待ち望んでいたみーがちょっかい出すも無視。
ちーに話しかけても,すぐに「うるさい!」と拒絶。
だいぶん機嫌が悪い。
しばらくそっとしておいたら,ちーはつかつかと母のところへ。
「お母さん・・・・・」
そう言った途端に,溜めてたらしい涙をポロリポロリとこぼし始めた。
「どうしたの?ちー」と,びっくりする母。
時節柄,いじめやら不審者やらいろんな親の心配事が増えている。
まさかうちの子に限って・・・という時代でもない。
いったいどうしたんだろう?
ヒックヒックしながら,涙の理由を話し始めるちー。
「今日さ,塾でテストあってぇ・・・」
「うん,あったねぇ」
「このテストって,学校で一度やったことあるテストって言うてたやん?」
「そうやったね」
「あたし,その学校のテストの答え,全部覚えとったけどね」
「うんうん」
「ぜったい百点取れるハズやったのに,一問だけ間違えて98点でさ」
「あらあら・・・・・」
「でも,S君(同じ学校の同級生)は百点やったらしくってね」
「そう」
「あたし,口惜しくって口惜しくって・・・ウェーーン」
「・・・たった一問やないの,ちー」
こんなちっぽけなことで泣いてるんだなぁ,子供って・・・・・
っと,父としては妙に感心して感動する。
こんな感受性なんて,今の自分は持ち合わせていない。
自分が子供の頃って,どうだったんだろう?
そう言えばとひとつ思い出したのが,幼稚園の頃の出来事。
お遊戯会の劇があって,自分の演じる役は「カラス」だった。
ほとんど内容は忘れてしまったが,どちらかと言えば「悪役」。
最後に悪い「カラス」が居なくなって,めでたしめでたし・・・で終わるような筋。
あまり格好良くない真っ黒な衣装を身につけて,みんなに追われて舞台を去るカラス。
大勢の前で退場を命ぜられる悪者。
そんな役回りが,何故かイヤでイヤでしかたなかった。
お遊戯会当日。
ズル休みをしそうな気持ちと戦って,母に連れられてなんとか出席した。
永遠に来なければいいと思っていた本番をいよいよ迎える。
劇は滞りなく進んで,クライマックスになる。
そして,自分たち「カラス」が退場を命ぜられた時・・・・・
自分は舞台上で,台詞を言うのも忘れて泣いていた。
泣きながら退場して,舞台脇でベソをかいていた。
こんなちっぽけなことで自分も泣いてたんだなぁ,そう言えば・・・・・