プラシーボをダイエットに使ってみよう | 『しのゼミ』

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日常で出会った「気付き・笑い・学び」を綴っています

「プラシーボ」

偽薬のこと。

ホンモノの薬のように見えるが,しかしその実はブドウ糖などの無害且つ薬理作用が既知の成分で作ってある。



ここに「特効薬」と書いてあるが,実はニセモノの薬があるとする。

こんなもん飲んでも何の効果もないに決まってるやん・・・と,事情を知ってるヒトならば思う。

しかし事情が伏せてあれば,「特効薬」という文字を見たり,「こりゃあホンマに効きまっせ~」と言われたら,かなり心が動かされる。

そして,そんなニセモノを飲むことで,時にはホントに効き目が出る場合がある。

これをプラシーボ(偽薬)効果という。

つまり「効くと信じて」薬を飲むことは,科学的に説明できないような効果をもたらすことがある。

まぁそれだけ身体における「精神的影響」は大きいということだ。



トイレに「いつもきれいに使ってくれてありがとう」と書いてある貼り紙。

これってうまいな~と,いつも感心する。

別にそんなこと,いちいち気を使っちゃいないのが本音やけど。

でもそんな風に上手に言われると,「きれいに使わなきゃ」となる。

見せかけの謝辞で,ホントの公共心を引き出す。

これも広い意味で,プラシーボ効果と言えるか?



たとえば,A薬という新しい抗がん剤があったとして。

これがホントにガンに効くかどうかを調べようとしたとする。

そんなの簡単で,A薬を飲んだヒトと飲んでいないヒトを比べりゃええやんってなるかもしれん。

しかし,それでは厳密には比べることにはならない。

なぜなら「プラシーボ効果」を考えていないから。

A薬を飲んでいるヒトには,「私はガンに効く薬を飲んでいる」という暗示が加わる。

すると,思わぬプラシーボ効果が発揮され,それによってひょっとするとガンが小さくなるかもしれん。

だから厳密に比べようとすれば,A薬を飲んだヒトを「偽薬」を飲んだヒトと比べなければならぬ。

しかも,どちらを飲んでいるかは伏せることが必要。

そうすれば,プラシーボ効果(=精神的影響の差)が無視できるので,ガンに対するA薬の影響がより正確に分かることになる。



実は,昼食に「リンゴを食べて」6kg減量したことがある。

これ,ホントの話。

しかし,この言い方はかなり誤解を招く。

あたかも,「リンゴって減量に効くよ」と聞こえる。

が,これは科学的には正しくないというか言いすぎ。

なぜなら,正確な比較対照(コントロール)を置いていないから。

この場合の「リンゴを食べた」(時の体重)を比べる対照は,普段の食生活(時の体重)になる。

この「普段の食生活」と比べるっちゅーことが問題で,リンゴを食べるプラシーボ効果が考えられていない。

科学的に言えば,比較するものとその対照は限りなく同条件が好ましい。

なので,リンゴの形をしてリンゴの味がする「リンゴもどき」を食べることを比較対照にするとか,同じように「みかん」や「トマト」を食べた場合(同条件の別群)を用意したりしないと,正確に比べたことにはならない。

なので,減量に成功したのは「リンゴ」のおかげとは言い切れないことになる。



しかし,減量の場合はそんなことどーでもよくって“結果オーライ”。

プラシーボ効果があろうがなかろうが,それを上手く利用したもん勝ち。

なんせあの「あしたのジョー」の力石徹が,減量中にむしゃぶりついたのが「リンゴ」。

自分の場合,「リンゴ=力石=減量」という万有引力よりも強固な法則が成り立っている。

ぜったい効くに違いない・・・

それにカッコええし・・・

いわば,リンゴって個人的にプラシーボ効果バリバリやねん。

それに,リンゴ(に限らずフルーツ類)を食べることで空腹がある程度満たされ,摂取総カロリーが減るという点も見逃せない。

もちろん,「リンゴはそもそも体にいい」ということも青森県民のために申し添えておく。

結局,減量成功の理由なんてそれらの相和やねん,たぶん。



プラシーボも使いようだ。

それに流行りものに踊らされない方がいい。