長女のちー(小4)が三日間ほど家を留守にしている。
残されたいっ君(長男)とみー(二女)は,家を空けるちーが羨まし半分妬まし半分。
最初は「は~,ちーがおらんとやっぱええなぁ」とほざいていたが,
そのうちにだんだん静かになってきた。
「はぁ~,ちーがいじめれんのでつまらん」といっ君。
「そうやそうや,ちーとケンカできんのでつまらん」とみー。
どうやらちーがいないので淋しくってしょうがないらしい。
しかし,けっして「淋しい」とは言わない二人。
一人の束の間の不在で静かになった我が家。
静かになったのは,普段絶えなかったケンカがないのが主な理由。
ならば試しに,いっ君がみーをいじめて,みーがいっ君に仕返しをすればどうなるか?
そう提案してみても二人は盛りあがらない。
そもそも小6と小1とでは,本格的なケンカにならない。
傍目にはケンカ相手が誰でも変わらんように思えるが,
当人達にしてみるとそうではない。
そこは分業と言うか役割分担というものがあって,
要はちーでないとダメなことがあるようだ。
考えてみると,3人兄弟って人間関係がややこしい。
それぞれの性格を含む相性と性差と年齢差が複雑に絡みあう。
その結果,
非常に仲良しな兄弟にもなるし,
一人だけ仲間はずれの兄弟にもなるし,
お互い無関心な兄弟にもなるし,
ケンカの絶えない兄弟にもなる。
シノ家の場合は「ケンカ絶えない」の典型。
特にその真中であるちーは,対年上(兄)では防戦一方,
かたや対年下(妹)にはその反動で攻撃的になるという,
複雑な役回りになる。
いっ君にいじめられて「ギャー,お兄ちゃんが〇〇した!」と泣き叫んだり,
そうかと思うとみーを「ウェ~ン」って泣かせて,
「あたし,悪くないもん!」と開き直るちー。
そんな中,待ちに待った?ちーが帰宅。
さっそくケンカが始まった。
「ちーだけズルイ,みーだって・・・行きたかった・・・ウェ~ン」
「みーなんてチビやし,チビは行けんし・・・」
「ちー,おまえだけいい所に行きやがって,自慢すんなクソアホ死ね」
「しょうがないやんか,お兄ちゃんだって・・・」
「ちーだけは,夏休み中はもうどっこへも行くの無しや!」
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うるさい我が家に元通り。