「デコンペる」
意味:もうこれ以上代償できなくなった心不全の状態。
非代償=decompensationから転じており,主に循環器系の医師によって使われる言葉。
我々の心臓は「がんばる」臓器である。
少々血圧が高かろうと,弁に問題があろうと,血を体中に送り続けなければならない。
不断の働きを期待される心臓クンは,少々のことではヘバラない。
そうじゃないと,我々の生命が簡単に脅かされる。
だから,がんばってがんばってがんばり抜く。
しかし何事も限度というものがある。
一睡もせずに徹夜を1週間以上続けたり,吉野家牛丼を一気に20杯食べ続けることがムリなように。
がんばり続けた心臓が「もうこれ以上はできません・・・」と悲鳴を上げた状態。
こんないわゆる「非代償性心不全」の状態に陥ることを,「デコンペる」という。
ある企画の準備中。
演者の人選にいろいろ思案するが,なかなか決まらない。
この「ネタ」だったら,このヒトが専門というのがある。
それに則って,「その道専門」の偉い先生に演者を頼んでみる。
どの先生も有名かつ大先輩の偉い方ばかり。
「ゴメン・・・悪いけど,お願いね」と気軽に頼めるような先生はいない。
いろんな機会を捕まえて,恐るおそる話しかけにいく。
ほとんど初対面に近い方々ばかり。
まず自己紹介から始まって,企画の趣旨説明と演者の依頼をしてみるが・・・・・
ほとんどの方はお忙しく,「ちょっと先約が・・・」とか「あんまり興味ないな~」とか「ボクにはちょっと関係ないな~」とか。
なかなか「うん,いいよ」と言ってくれる適当な先生が見つからない。
最後には,目が会ったヒトすべてに声をかけてるような状態。
しかし,やはり色好い返事は頂けない。
自棄になった果ては,後輩のアミに「やってみるか」と言ってみる。
が,「へへへ・・・いや~,けっこうです」との返事。
どうにかしたいがどうにもならん・・・・・
そんな煮詰まったドン詰まり状態。
まさに「デコンペった」って感じ。
人選が済まないと,企画準備など具体的な所に進めない。
無力感と焦りで心は晴れない。
こんなイヤな思いをするのなら,いっそのこと自分でやってしまおうか。
シノによる自作自演企画。
最悪,それでもええかもしれん。
しかしそんな中。
とある先生から「ぜひ自分にやらせていただきたい」とのご返事があった。
そんなに親しくさせて頂いていない先生からの突然の朗報。
煮詰まり状態からのいとも簡単なる脱却。
デコンペった心の劇的な機能回復。
とにかくやたらにうれしい。
何はともあれ,お陰様。