ブログネタ:犬と猫、どっちが好き? 参加中「・・・っで,犬と猫とどっちが好きですか?」
突然ふられた質問だった。
医学部受験の二次試験面接会場。
ピーンと張り詰めた雰囲気の中,面接官3名ほどに対峙する緊張した受験者の自分。
よくある質問が一通りあって,病んだ人のためにがんばりますっちゅうありきたりの答えがこれまた一通り。
さぁ終わりかな?と思った頃合いだった。
想定外のこの質問に,ちょっと動揺して焦る。
「ハイ・・・・・そうですね・・・・・」
この質問って,医師の適性を探るようなものなんだろうか?
そうだとすると・・・・・
犬ならば(飼っているのでわかるが),常にジャレついてきてかわいいが,そのぶん手が掛かる。
猫は(よく知らないが),愛想なくって言うこと聞かん代わりに,なんだか手が掛からなさそうだ。
医師たるもの,患者さん相手の究極のサービス業とも言える。
自分の都合が先に立つのではなく,相手に合わせていく根気や柔軟性が必要であろう。
そうなると犬のような手が掛かる動物好きな方が,医療職には適性と言えるのではなかろうか?
スーパー超ウルトラ高速ででっち上げた「犬好き=医師向き理論」。
でっち上げまで2~3秒ほどだったので,今思えば辻褄が合っていないが・・・・・
「私は,犬が好きです。その理由・・・」
「わかりました。面接はこれで終わりです。」
「あっ・・・・・ハイ。ありがとうございました。」
理論発表の機会は時間切れで与えられず,なんか不完全燃焼に終わった面接。
そして,幸運にも晴れて合格と相成った。
それにしても,気になる「犬猫」面接。
いったいどんな意味があって,どんな適性がわかるんだろう?
その種明かしを聞く機会は意外に早く訪れた。
この質問を発した面接官の先生は,解剖のとある先生。
うっすらと顔を覚えていたこともあって,解剖実習の合間の世間話のついでに思い切って聞いてみた。
「私の受験面接の面接官は,先生だったんです。」
「へえ~,そう。」
面接官2~3名が一組みになって,大体数十人の受験生と面接をするので,先生が覚えていないのもむしろ当り前か。
でも,面接での質問事項なら覚えているかも・・・・・。
「面接の時に,先生に犬が好きか猫が好きかと聞かれましたが,あれってどういう意味があるんですか?」
「あ~,あれね・・・・・時間余ったから,時間つぶしっていうか・・・・・よくするよ,その質問。」
ナルホド・・・・・
かれこれ20年以上も前の話。