病院の医療安全講習会にて。
医療現場でよく使われる標語として,「5つのR」の紹介があった。
「5つのR」とは誤薬投与を防ぐための注意点であり,「正しい患者right patient」「正しい薬剤名right drug」「正しい量right dose」「正しい投与経路right route」「正しい時間right time」なんだそうだ。
大事なことなんで,今一度しっかりと認識してくださいって。
まぁ病理は患者さんの薬物治療に関与することはないので,ある意味,部外者なんだけども・・・・・。
しかしこれって,ネーミングの「質」としてあんまり上手くないと思うんだけどなぁ。
まず,「5つのR」って言われても,注意点が5つあるのはわかるが,肝心の中身が分かりにくい。
「え~っと,5つのRってなんだっけ・・・患者と薬剤名と・・・あと忘れた」となりかねん気がする。
たとえば阪神の勝利の方程式=JFKなのを,勝利の方程式=「3人のR」って言うようなもんか?
肝心のその3人の選手が分かりにくい感じになる。
あれ?Rってなんやねん?と思ってしまう。
「Right set-upper」と「Right closer」と・・・え~っとあと一つは・・・
あっそや,「Right reliever」やんけ・・・と思い出すのに一苦労。
それに「3人のR」っちゅうことは,抑えはとりあえず3人でね・・・ってことで,極論すれば誰がやってもええことになりはせぬか?
JFKのうち誰かが故障なり移籍したと仮定して,トレードでたとえばクルーンを取ってきたとしたら,「3人のR」ならそのまま使えてええかもしれん。
でもそれじゃあマズイんである。
JFKは唯一無二のもので,誰が欠けても成り立たない。
・・・JFK論で熱くなるのはもうやめて,話を元に戻すと,
要はネーミングをバカにするなかれ,
JFK的な中身重視の標語にすべきではないか?っと思ってしまう。
差し当たっては,患者・薬・量・経路・時間の5つの言葉(の一部)を使って標語を作ってみよう。
たとえば患者・薬・量・経路・時間の頭一文字ずつを取ってきて「か・や・り・け・じ」。
これを元に組み合わせの妙を楽しんでみると・・・・・
まず,
候補その1)薬剤投与の「やけかじり」
→ 「かじり」という流行ワードを巧みに含むも,自棄をおこして薬をボリボリかじり飲んでしまう悪いイメージ先行か?
候補その2)薬剤投与の「けじゃりか」
→ 「毛ジャリ」からは剛毛な無精髭を想起させるが,語の響きがなんとなくロシアン風味をそそるし,忘れにくいのもポイントか?
候補その3)薬剤投与の「かりじゃけ(ん)」
→ 広島なまりがなかなかいいが,「このクスリは仮(かり)じゃけん,本物は後ほどに」という誤解を与える可能性があるか?
その他,「カケリンジャー」「じゃんけんリカ」などはボツ。
っということで,しのゼミ的には「薬剤投与のけじゃりか」に決定!
・・・・・そんなふうに考えてたら,首尾よく講習会は終了した。