『組織行動の「まずい!!」学』 | 『しのゼミ』

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図書館で借りてきた『組織行動の「まずい!!」学』を読んだ.タイトルが示しているように,組織における危機管理についての本である.この種の本は好きだし実際に読みやすいので,3時間強で読破できた.

本書で豊富に取り上げられている実例としては,雪印,美浜原発,チェルノブイリ,JR西日本福知山線,三菱重工客船火災,スペースシャトルコロンビア号,JCO臨界などである.

それぞれが「ヒューマンエラー」「危機意識不在」「過剰な効率化」「緊急時の対応のまずさ」「リスク管理のまずさ」に割り振られ,その問題点の本質について語られている.

特に心に残ったことと言えば,「グループシンク」という考え方である.これは,凝集性が高いつまり集団のメンバーがその集団に強く引きつけられた状態において,集団内の合意を得ようと意識するあまり,意思決定が非合理な方向へ歪められてしまう現象をさす.

言われてみれば,こんなことは確かによく経験する.会議などで,ある提案に少々問題点がはらむことに気づいているものの,ここで異を唱えるよりもすんなり通してもいいかな・・・というようなことはよくある.

きっと「和を尊ぶ」日本という文化の中ではこの「グループシンク」がしょっちゅう行われているだろうし,これは日本人として自覚すべきだと思う.

共感するのは,それぞれの実例およびその解釈が,冷静かつ客観的に述べてあること.「日本ダメ,欧米万歳」というような自虐に陥っていないのもいい.


しの的読後感:いや~,勉強になるなぁ~

こんなヒトにお薦め:なんらかの「組織」に属しているヒトなら,この本の重要性が分かるはず


組織行動の「まずい!!」学―どうして失敗が繰り返されるのか (祥伝社新書)/樋口 晴彦

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