「面は冷ならんことを欲し,背は煖ならんことを欲し,胸は虚ならんことを欲し,腹は実ならんことを欲す.」
『顔面(今は頭脳)が冷静ならば,正しい判断ができる.背中が暖かいならば,熱烈,人を動かすことができる.虚心坦懐にして,我見がなければ,他人を容れることができる.腹が充実していれば,胆力が据わって物に動じない.人間はかくありたいものだということである.』
(「言志四録」佐藤一斎著/川上正光訳 講談社学術文庫)
<しの訳>
背中が暖かいって意味がわかりにくい.最初は組織の先頭に立つリーダーの背中のことを言っているのかとも思ったが・・・,ちょっと違うか?
ここは,面と背をセットにして読んだらどうだろう.
「面」とは外面というか表情や態度として外にほとばしり出るもので,「背」とはその反対で内に秘めた情熱ややる気など,と考えれば辻褄が合うように思う.
つまり冷静で,心暖かで,虚心坦懐で,腹が据わっている・・・・・まぁこんなヒトになりたいもんである.