価値観の継承 | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

 

 

「価値観の継承」っていう話をさせてもらったんだけど、今日は、それについて解説しましょう。

 

まず、価値観って何ぞや?って話なんだけども、

 

「物事を価値基準を決めるモノサシ」

 

です。

 

 

 

何を良いと感じ、何を悪いと感じるのか

 

何に価値を感じ、何に価値が無いと感じるのか

 

何を善と感じ、何を悪と感じるのか

 

何に魅力を感じ、何には魅力を感じないのか

 

何を好きと感じ、何を嫌いと感じるのか

 

そういう判断基準が「価値観」です。

 

 

 

そこには必ず感情が結びつくから、

 

「感情が動く基準」

 

と表現してもいいと思う。

 

 

 

価値を感じるものに触れると「嬉しい!」ってなるし、

 

価値を感じないものに触れても、別に何の感情も動かない。

 

良くないものに触れたら嫌悪感を感じたり。

 

 

 

価値観に合っていると、ポジティブな感情を感じ、

 

価値観に反していると、ネガティブな感情を感じる。

 

 

 

価値観が継承されるということは、

 

「親の価値判断の基準を、子どもがそのまま採用する」

 

っていうことです。

 

 

 

例えば、親がコーヒーが好きで、飲んでる姿をよく見ていたから、子どももコーヒーを飲むようになる、みたいなことです。

 

親が許せることは子どもも許せるし、親が許せないことは子どもも許せない、とか。

 

 

 

で、大事なことは、2つあって、

 

1.親から継承してきた価値観は、子ども自身の価値観とは限らない

 

2.親から継承してきた価値観は、子ども自身が書き換えることができる

 

っていうこと。

 

 

 

親がコーヒーが好きで、子どももコーヒーが好きになった。

 

この時、子どもは本当にコーヒーが好きなのか?っていうと、実はそうでもなかったりします。

 

 

 

コーヒーは苦いし、酸味も強かったりして、何が良いのかは正直よく分からない。

 

でも、親がコーヒーを美味しそうに飲んでいる姿はよく見ていたし、それに憧れていたし、自分もそうでありたいと思った。

 

コーヒーを飲むことで、親を肯定するというか、親を好きな気持ちでいられるような気がした。

 

 

 

例えば、そういうことで、

 

「(親と同じように)コーヒーが好き」

 

ってなったりする。

 

 

 

昨日、ブログ記事に関して言えば、

 

・子どものお金についての考え方

 

・子どものお金の使い方

 

・子どもの仕事観

 

など、お金や仕事にまつわる価値観だって、親から継承していくのよ。

 

 

 

例えば、父親が家でよく仕事の愚痴を言っているとするよね。

 

その父親は、その仕事のことをそんなに好きじゃなかったり、仕事を大変だと思っていたりするわけよね。

 

 

 

それを受けて子どもも、

 

「仕事とは嫌なものだ」

 

「仕事はできればやりたくないものだ」

 

「仕事は苦痛だ」

 

「仕事は好きじゃない」

 

みたいに思うようになる。

 

 

 

で、そう思ってるんだから、当然、子どもの時も、大人になってからも、なるべく仕事を避けるようになっていくよね。

 

口癖が「めんどくさい」になったりしてね(笑)

 

 

 

母「部屋の片づけをお願い~」

 

子「え~、やだよ~、めんどくさい」

 

って言うやり取りをするんだけど、心の中では、

 

(だって、仕事はめんどくさいものだし、嫌なものだから、やりたくない。

 

喜んでやったら、仕事好きみたいじゃん。

 

あんな嫌なものを好きだなんて、理解できないし、頭いかれてるんじゃないの。

 

仕事なんてやったら、負けだよ、負け)

 

みたいに思ってたりする。

 

 

 

もちろん、一例に過ぎないわけだけど、

 

仕事 = 嫌なもの

 

っていう価値観を親から継承していると、

 

「仕事はやりたくない」

 

っていう気持ちになりやすく、結果、

 

「仕事をしない」

 

っていう行動に繋がりやすくなる。

 

 

 

価値観から感情が生まれ、

 

感情から思考が生まれ、

 

思考から行動が生まれる。

 

やから、子どもの行動だけを変えようとしても、結局、すぐに戻っちゃう。

 

変えるなら、感情は価値観レベルで変えていかないといけない。

 

 

 

仕事が嫌な親の元で育ったから、

 

ちゃんと子どもも仕事が嫌になり、

 

仕事をしようとしなくなる。

 

 

 

ほんでもって、その「仕事が嫌」っていう気持ちは、世代をまたぐごとに濃縮されていくんだよね。

 

そうすると、

 

「親は我慢して仕事ができたけど、子どもは我慢できず、仕事ができなくなる」

 

みたいなことも起こる。

 

 

 

学校もそうだよね。

 

親は嫌々でも我慢して行ってたけど、子どもは我慢できずに行けなくなるのも、世代をまたいだことで価値観が濃縮された結果とも言える。

 

 

 

逆に、親が仕事が好きで働き者なら、子どもだってその姿を見て、

 

「仕事は楽しいものだ」

 

っていう価値観を形成するから、仕事が好きになりやすい。

 

 

 

それも親の価値観ではあるんだけど、仕事が好きな分には何の問題も無いし、むしろ、人生を豊かにしてくれる価値観だと思うんだよね。

 

さらに、

 

「親以上に仕事を楽しむようになる」

 

なんてこともできるようになる。

 

 

 

親の価値観は子どもに継承されていくんだけど、子どもが自分の持ってる価値観が親の価値観であることに気付かない限りは、それを自分の価値観だと信じて持ち続ける。

 

子ども自身が、

 

「あら、これは親の価値観じゃん」

 

って気付けば、自分の価値観を書き換えて、

 

「仕事が嫌いな親だったけど、子どもである自分は仕事が好き」

 

なんてこともできるし、

 

「親は仕事が好きで、子どもである自分はさらに仕事が好きで、成果も出すようになった」

 

なんてことも起こり得る。

 

 

 

世代をまたぐと、価値観はより濃縮されるから、ポジティブな価値観も、ネガティブな価値観も、どちらも子どもの方が強くなりがち。

 

子どもの方がより生きやすく、より生きづらくなっていくわけやね。

 

 

 

 

 

 

 

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