子どもをゲーム中毒にするかどうかは、親次第 | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

「ゲームをやってもいいけど、中毒にならないようにしよう」

 

って言うけど、中毒になるのって、そんなにあかんこと?

 

 

 

仮に、何にも中毒になっていないとしたら、それって言い換えれば、

 

「何にもハマっていない」

 

っていうことよね。

 

 

 

何も夢中になっていないし、

 

何も没頭していないし、

 

何も集中していない。

 

 

 

どれも満遍なく取り組んで、バランスを取りながら生活をしている、ってことよね。

 

これって、まさに昔の、

 

「画一的な教育」

 

そのものじゃないの・・・

 

 

 

みんな一緒

 

みんな平均

 

落ちこぼれてもいけないし、突出してもいけない

 

やるべきことをやる

 

やりたいことは我慢しなければならない

 

 

 

そういう考え方を

 

「中毒になってはいけない」

 

っていう一言で見事に表現しているような気がする。

 

 

 

逆に、

 

「うちの子どもは、どれも中途半端なんです」

 

っていう言葉もよく聞きます。

 

 

 

そりゃ、中毒になることを避けていれば、どれも中途半端になるでしょうよ。

 

1つのことに夢中になれば、

 

「中毒だー!」

 

「依存だー!」

 

って声高に叫び、1つのことに夢中になれなかったら、

 

「中途半端だ・・・」

 

って悩む。

 

 

 

どっちに転んでも批判するし、悩む。

 

 

 

ってことは、結局、

 

「批判すること」

 

「悩むこと」

 

は最初から決まっていたわけです。

 

 

 

批判したい。

 

困りたい。

 

悩みたい。

 

不安でいたい。

 

楽をしてはいけない。

 

楽しいと思ってはいけない。

 

安心してはいけない。

 

まだ何かダメなことがあるんじゃないか。

 

こんな程度で満足してはいけない。

 

100点を目指さないといけない。

 

100点を取っても、まだできていないところがある。

 

 

 

そんな思想を持っているから、

 

「中毒になるのも、中途半端になるのもいけない」

 

っていう矛盾した考えを持って、悩んでしまうんじゃないか。

 

 

 

 

 

そういう心理構造が分かれば、悩みは簡単に消せることも分かる。

 

「中毒になるのも、中途半端になるのもいけない」

 

って思うから悩むわけなので、

 

「中毒になってもいいし、中途半端でもいい」

 

って思えば、悩みは消える。

 

 

 

問題意識を持って、問題を発見すると、不安になり続けることができるし、悩み続けることができる。

 

だから、問題意識を手放して、問題を見つけるのをやめると、不安にならなくてもいいし、悩みは消えます。

 

 

 

ゲームをしている子どもを見て、

 

「ゲーム中毒だ!」

 

って思うと、問題になるし、悩みになる。

 

 

 

でも、

 

「ゲームが大好きなんだな」

 

「ゲームに夢中になっているんだな」

 

って思うと、問題じゃないし、悩まなくてもいい。

 

 

 

同じ子どもを見ているのに、親の捉え方次第で、親の心の状態(=ステイト)は大きく変わる。

 

親のステイトが変われば、親のコミュニケーションが変わる。

 

親のコミュニケーションが変われば、子どもとの関係が変わる。

 

子どもとの関係が変われば、子どもが変わっていく。

 

 

 

子どもをゲーム中毒にするのかどうかは、親次第なわけです。

 

子どもをゲーム中毒にしたければ、

 

「親が、ゲームを問題視すればいい」

 

ってことです。

 

 

 

そしたら、ちゃんと、同じように問題視している人から、

 

「ゲームをすると脳が壊れる」

 

「ゲームをすると学力が低下する」

 

「ゲームをすると暴力・暴言が増える」

 

「ゲームをすると引きこもりになる」

 

みたいな情報が集まってきて、

 

「ゲームは悪だ」

 

っていう考えを補強してくれます。

 

 

 

そして、

 

「ゲームをしてるけど、学力も高い人」

 

「ゲームをしているけど、人格者」

 

「ゲームをしているけど、活動的」

 

みたいな人のことは見えなくなっていく。

 

 

 

あたかも、

 

「ゲームに中毒性がある」

 

かのように見えてしまう。

 

ゲームに中毒性という悪い性質があって、そして、ゲーム中毒という悪い状態になっているんだ、と思っちゃう。

 

 

 

でも、実際は、

 

「1つのことに夢中になってはいけない」

 

「突出してはいけない」

 

「出る杭になってはいけない」

 

「周りと違うことはいけない」

 

「バランスが取れていないといけない」

 

「やるべきことをやらなければいけない」

 

って思った親が、

 

「ゲームは悪だ!」

 

「子どもがゲーム中毒だ!」

 

って思って、子どもをゲーム中毒(だと捉える)にしていく。

 

 

 

そして、ゲーム中毒を「悪い状態」だと認定して、困り、悩み、問題視する。

 

だから、問題になる。

 

 

 

「ゲームに夢中になる」

 

と、

 

「ゲーム中毒」

 

は、子どもは何も変わってない。

 

 

 

親の方の捉え方、見方、解釈が変わっているだけ。

 

だから、子どもをゲーム中毒にするのも、ゲーム大好きっ子にするのも、親の匙加減。

 

そして、親が悩むかどうかも、親次第。

 

 

 

 

 

 

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