こんにちは!
佐伯です。
ここにも書きましたが、これからの教育はゲームとの関係は切っても切れない関係にあるかな、って思います。
WHOの「ゲーム障害」の話や、香川県のゲーム条例の話が出てくると、
「それを根拠にして、子どものゲームを制限する」
っていう親が増えるはず。
そのどちらも科学的な根拠には乏しいので、それらを理由に子どものゲームを制限するということは、
「明確な根拠を持たずに、子どものゲームを制限している」
っていうことに等しいはずです。
つまり、あんまり考えもせずに、
「ゲーム=悪」
っていうことだけを信じて、子どものゲームを制限しちゃう。
ゲームを制限する理由は、
「学校の勉強をしっかりとやってほしいから」
あたりだと思うのですが、それって、きっと賢さを求めてのことじゃないですか。
でも、
「あんまり深く考えもせずに、他人の意見を採用して、ゲームを制限する」
ってやっている時点で、そこに巻き込まれる子どもが賢くなるわけないよなぁ、って思います。
しかも、子どものゲームに不安を持ち、ゲームを制限する親の多くは、
「ゲームをあんまりやったことがない」
「ゲームのことをほとんど知らない」
だと思うんですよね。
ゲームをあまりやってきていなくて、ゲームをほとんど知らない親が、どうして
「ゲーム=悪」
だと決めつけられるのか?っていうと、そこも謎ですよね。
ゲームが悪いのか、良いのか。
ゲームはどこまでがOKで、どこからがNGなのか。
そういうことを判断するためには、ある程度、ゲームをやってて、ゲームについて知っている必要がありますよね。
だから、親が
「ゲーム=悪」
って思いたくて、子どものゲームに制限をかけたいなら、本来なら
「親もゲームをある程度やり込んでいる」
のが必要なはずです。
そうじゃないと、よく知らなくて判断つかないはずですから。
でも、実際は、
「ゲームをあんまりやったことなくて、あまり知らない親」
が子どものゲームを制限するっていうことは、
「ゲームの良し悪しを論じているわけではない」
っていうことになります。
もちろん、言葉では
「勉強しなくなる」
「視力が悪くなる」
「暴力的になる」
「学校に行かなくなる」
「引きこもりになる」
などなど色んなネガティブな要因を並べ立てます。
でも、あんまりゲームをやってこなかったが故に、本当に、
「ゲームが原因となっている」
のか、それとも、
「別の原因があって、たまたまゲームをしていただけだった」
のかの区別がつかないんですよね。
よくドラマで
「死体の第一発見者をそのまま犯人として捕らえる」
みたいなシーンがありますが、そういうのと同じです。
その場に居合わせたからと言って、犯人と断定することはできないじゃないですか。
ゲームをしているからと言って、ゲームによって、子どもの視力が下がったり、健康面や、学習面の悪くなったりしているとは限らないですよね。
別の要因でそういうのが悪くなってて、たまたま子どもがゲームをしていただけかもしれませんよね。
一つ、これは事実としてもいいんじゃないかと思っているんですが、子どもは
「ゲームに制限をかけても勉強するようにはならない」
です。
ゲームに制限をかけたら、Youtubeで動画を見たりします。
Youtubeにも制限をかけたら、なんか別の遊びを見つけます。
その遊びも制限したら、子どもは何もしなくなって、寝る時間が増えます。
ゲームは、子どもにとってプラスの効果もたくさん報告されています。
とか。
「ゲームで脳が壊れる」
とか言う人がいるけど、
「脳は、使っているところが発達して、使っていないところが縮小するだけ」
です。
また使い始めたら、元に戻ります。
子どものゲームを制限するのに理由が必要なように、子どもに勉強をさせようとするなら、それも理由が必要です。
何の役にも立たないことや、つまらないことをさせられることほど苦痛なことはないじゃない。
「勉強はみんなしなきゃいけないから」
なんていう理由じゃあ、それって
「みんな持っているからゲーム買ってよ!」
っていうのと変わらないよね。
学校でやる勉強の内容が社会に出てから役に立つのか、っていうと役に立つことは、そう多くはありません。
でも、その過程で考えたことや、向上した応力は役に立ちます。
学校で知った知識が役に立つこともあります。
「将来のために勉強をしなければならない」
って言われても、多くの子どもたちの夢でもある『Youtuber』の多くは、熱心に学校の勉強をしている大人とも限りません。
学校の勉強をがんばってやっていなくても、Youtuberにもなれます。
さらには、子どものYoutuberもいたりします。
そんな大人たちの姿を目の当たりにしている子どもたちに対して、
「将来のために学校の勉強をしなさい!」
なんて言っても、ピンと来ないんですよね。
「将来のために学校の勉強をする」
っていうことも、子どもにはあんまり説得力はありません。
勉強をする理由は
「必要だから」
「役に立つから」
っていうのでは、あんまり勉強をしません。
これを読んでいる方の多くも、
「将来のために勉強をしなきゃ!」
と思って、勉強をしてきた人はそれほど多くないんじゃないかしら。
いなくはないと思うけど、少数派だと思います。
じゃあ、今の時代になぜ勉強をするのかと言えば、
「楽しいから」
っていうこの一択だと思います。
好きで、楽しいから、勉強をする。
例えば、数学が好きで勉強し続けている人が、こんなイベントをやっています。
他にも、勉強が好きなYoutuberもたくさんいて、勉強系のチャンネルもいっぱいあります。
グレブナー基底大好きbotさんなんて、大好きなことはよく分かるけど、さっぱり分かりません(笑)
勉強は、
「必要だからする」
っていう側面もたしかにあるとは思います。
でも、それは二次的なもので、もっと前提には、
「楽しいから勉強をする」
「好きだから勉強をする」
っていうことがあるはず。
少なくとも、これからの時代の勉強は、そういうように変わっていくんじゃないかな、って思います。
そういう意味では、ゲームだって勉強対象になるはずですよね。