コミュニケーションは学ぶもの | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

雪が積もって喜ぶと、雪国の人には良い顔されません(笑)

 

 

 

雪が降ると雪かきは重労働だし、しかも、早起き。

 

車社会なので車必須なのに、車が雪に埋もれたり、滑ったりする可能性があるから、運転に神経使う。

 

 

 

でも、僕はもう、

 

「どんな状況でも、どう楽しむか」

 

っていうマインドを身に付けてしまったので、

 

「雪が降って運転しにくいなら、運転の練習にちょうどいい!」

 

とか、

 

「雪かきは、家にこもりがちなので、運動にちょうどいい!」

 

とか思ってしまいます。

 

 

 

「雪が降ったから、大変で、嫌な気持ちになる」

 

「雪が降ったから、大変やけど、そこでどう楽しむかを考える」

 

同じ状況を見ても、捉え方次第でどういう気持ちでも選択できます。

 

 

 

「雪国が初めてだから、物珍しいだけでしょ?」

 

なんて思うかもしれませんが、それも半分ある(笑)

 

 

 

でも、雪が降って嫌な気持ちを選択しても、何も嬉しくない。

 

しかも、雪が降ることは、僕らには防ぎようがない。

 

 

 

であれば、自分のメンタルをコントロールして、

 

「雪だー!ヽ(*´∀`*)ノ」

 

って楽しめる方がいいやんね。

 

 

 

日々起こる出来事に対して、受け身になって、

 

雪が降る ⇒ 嫌な気持ち

 

雪が降らない ⇒ 安心

 

って雪に自分のメンタルをコントロールさせるんじゃなくて、自分で自分をコントロールする。

 

 

 

雪が降った ⇒ 嫌な気持ち?楽しむ?

 

僕らは、ここも選択できるはず。

 

 

 

物珍しいから楽しいのもある。

 

逆に、子どもの頃から慣れ親しんだ光景だからこその良さもある。

 

捉え方に正解なんてないけど、僕は、どうせなら良い気分になる方を選択しておきたい。

 

 

 

 

 

で、この考え方って、雪国の人だけに当てはまる考え方じゃなくて、

 

「子どもと一緒の生活」

 

にも当てはまります。

 

 

 

雪を子どもに置き換えたら同じよね。

 

雪がある生活。

 

雪が降ると、色んなことが起こるし、手間がかかる。

 

 

 

子どもがいる生活。

 

子どもがいると、色んなことが起こるし、手間がかかる。

 

どちらも日常的な景色を構成しているものの1つ。

 

 

 

雪も、子どもも、刺激の1つ。

 

目で見て、耳で聴いて、肌で感じられる。

 

そこから、自分がどう反応するのかは、自分で選択できます。

 

 

 

刺激 ⇒ 反応

 

っていうのを「反射モード」って言います。

 

刺激に対して、自動的にいつも通りの反応をしている感じです。

 

 

 

雪を見たら、嫌な気持ちになる。

 

子どもがゲームをしているのを見たら、嫌な気持ちになる。

 

自動的にいつも通りの反応をしているから、そこに自分の選択の余地がありません。

 

 

 

でも、実は、この反射モードは、刺激と反応の間に「選択」を差し込むことができます。

 

刺激 ⇒ 選択 ⇒ 反応

 

って感じで、自分がどう反応するのかを選ぶことができます。

 

これを「選択モード」とでも言っておきましょうか。

 

 

 

じゃあ、すぐに選択できるようになるのか?っていうと、そうでもありません。

 

反射は、意志とは関係なく、刺激に対して自動的に反応しちゃってるから、意志による選択の入る余地なんて無いんじゃないかと思いがちです。

 

 

 

 

 

ちょっと話は逸れますが、僕は「大乱闘!スマッシュブラザーズ」(以下、スマブラ)っていうゲームが大好きです。

 

スマブラとは、様々なゲームのキャラクターを使うことができる格闘ゲームです。

 

 

 

スマブラにも、「反射モード」になることがよくあります。

 

例えば、

 

「相手がジャンプしたら、こちらもジャンプする」

 

というようなもの。

 

 

 

相手がジャンプしたら、とりあえず、こちらもジャンプする。

 

もう無意識にやっちゃうから、常にジャンプしちゃう。

 

 

 

そうすると、こっちはついついジャンプしちゃうんですけど、相手は反射モードじゃなくて、選択モードでジャンプしていたとします。

 

つまり、こっちは無意識でジャンプしてて、相手は意図的にジャンプしてる。

 

この場合、

 

「相手のジャンプにこちらが誘われて、ジャンプした」

 

っていう状況で、そしたら、確実に、ジャンプしたところに攻撃を合わせられて、狩られます。

 

 

 

この状況を何とかするためには、

 

「相手がジャンプしたら、ついついジャンプしちゃう」

 

っていうのをやめて、

 

相手がジャンプしたら、

 

・ジャンプ

 

・その場で待機

 

・近寄って攻撃

 

・近寄って防御

 

など、色んな選択肢を取れるようになればいいんです。

 

 

 

刺激(=相手のジャンプを見た)⇒ 反応(=こっちもとりあえずジャンプ)

 

じゃなくて、

 

刺激(=相手のジャンプを見た)⇒ 選択 ⇒ 反応(=近寄って攻撃)

 

刺激(=相手のジャンプを見た)⇒ 選択 ⇒ 反応(=その場で待機)

 

という感じになります。

 

 

 

どうやったら、選択できるようになると思います?

 

 

 

答えは、

 

『練習』

 

です。

 

 

 

練習あるのみ。

 

一人用の練習モードがあるんですけど、コンピュータを相手に練習することもできるし、自分で色んな場面を想定して、操作練習することができます。

 

 

 

ここで、

 

相手がジャンプした ⇒ その場で待機

 

っていう練習をしたり、

 

相手がジャンプした ⇒ 近寄って攻撃

 

っていう練習をしたり、

 

相手がジャンプした ⇒ 近寄って防御

 

っていう練習をしたりします。

 

 

 

そうすると、最初はついつい釣られてジャンプしちゃうんですけど、少しずつ、身体が他の選択肢を取ることを覚えてくれます。

 

スマブラは、試合展開のスピードが速くて、ゆっくりと考えている暇なんてありません。

 

それは、さっき書いたような、

 

刺激(=雪を見た) ⇒ 反応(=嫌な気持ちを感じる)

 

刺激(=子どもがゲームをしているのを見た) ⇒ 反応(=嫌な気持ちを感じる)

 

っていうような「反射モード」でいるのと似ている感覚です。

 

 

 

でも、練習していくと、その試合展開にもついていけるようになります。

 

相変わらず、ゆっくりと考えている暇はないんですけど、身体で色んな選択肢を覚えたから、その時々に応じて、反応の仕方を変えることができるようになります。

 

刺激 ⇒ 選択 ⇒ 反応

 

っていうことができるようになります。

 

 

 

自分が毎回、同じような行動パターンを取っちゃうと、相手に行動を読まれて狩られます。

 

でも、いつもの行動パターンに違うものを加えてやると、相手に行動を読まれにくくなって、逆に相手を狩ることができる。

 

 

 

雪の場合も、子どもとのコミュニケーションの場合も、同じです。

 

コミュニケーションの練習をする。

 

 

 

あらかじめ、

 

「子どもがゲームをしているのを見たら、こう反応しよう」

 

っていうのを決めておきます。

 

 

 

子どもがゲームをしているのを想像して、そう反応しているのを想像してみる。

 

そして、実際に、子どもがゲームをしているのを見かけたら、そう反応しようとしてみる。

 

何度もやっていくと、子どもがゲームをしているのを見た時に、その違うパターンを再現できるようになります。

 

 

 

雪を見た時も同じ。

 

今まで、雪を見たら、自動的に

 

「雪かきをしなきゃな」

 

「車の運転が大変になりそうだな」

 

っていうのを想像して、自分の気持ちを落ち込ませちゃうんですけど、そこに選択を差し込む。

 

 

 

例えば、雪かきで言えば、

 

「効率的な雪かきのやり方を考えてみよう」

 

とか、

 

「他の人が作らなさそうな変な雪だるまを作ってやろう」

 

とか、

 

「子どもにも手伝ってもらって、一緒に遊びながらやろう」

 

とか、色んな取り組み方ができると思うんですね。

 

そして、ちゃんと楽しんで取り組む。

 

 

 

どうやったら雪を楽しめるのかを考えて、それを実行してみる。

 

何度かやっていると、発想が定着してきます。

 

そして、今まで、反射モードで、刺激と反応の間に何も差し込めなかったのに、練習することで刺激と反応の間に別のものを差し込めるようになります。

 

 

 

先輩コーチが

 

「コミュニケーションは覚え芸」

 

って言ってました。

 

 

 

最初は、子どものやること成すことに自動的に反応しちゃってても、練習を重ねることで、刺激と反応の間に選択を差し込むことができるようになります。

 

そして、子どもに対して、色んなコミュニケーションのパターンが選択できるようになります。

 

 

 

「子どもについついキレてしまう」

 

っていうのも、コミュニケーションの練習でクリアできます。

 

 

 

時々、

 

「こんな私でも、コミュニケーションは上手くなるのでしょうか?」

 

って聞かれますが、コミュニケーションは誰でも、練習すれば上手くなります。

 

 

 

ぜひ「コミュニケーションは練習するもの」っていう発想を持ってもらいたいな、って思います。

 

「コミュニケーションは覚え芸」なので。

 

 

 

親のためのコミュニケーション講座 BASEでも、コミュニケーションの練習をたくさんします。

 

それで、一生もののスキルが身に付きます。

 

一度身に付けたものはなかなか忘れません。

 

 

 

例えば、一度、

 

「子どもの話を最後まで聴く」

 

ができるようになると、その良さがめちゃくちゃ分かるから、

 

「子どもの話を聴かずに、好き放題言うなんて信じられない!」

 

なんて思うようになったりします(笑)

 

 

 

自転車の乗り方を覚えると、もう忘れることができないように、練習して身に付けたコミュニケーションは忘れることはありません。

 

新しいコミュニケーションを学んで、それを選択できるようになる。

 

そしたら、一生それを使い続けていくことができます。

 

 

 

それこそまさに、

 

「人生が変わる」

 

と言ってもいいぐらいの変化をします。

 

(もちろん、全員ではないけれど、そう感じてくれている人も少なくない)

 

 

 

親の人生も、子どもの人生も左右するのが「コミュニケーション」なので、僕は、

 

「コミュニケーションは学ぶものだ」

 

っていう考え方を広めていきたいし、色んな親に体感してほしい。