「冬休みをどう過ごすのか?」も子ども自身に考えてもらったらいい | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

これから学校も冬休みに入っていくかと思いますが、冬休みも目的を持って過ごしたいんですね。

 

僕が発信している情報は、何度も繰り返していますが、

 

「子どもが自分から勉強を始める」

 

っていうことに繋がるものです。

 

 

 

ただ、たぶん、即効性はありません。

 

でも、結果的には、

 

「勉強をさせようとする」

 

っていうことによって、子どもが自分から勉強を始めるようになるよりも、早くそうなると思います。

 

 

 

「冬休みをどう過ごすのか?」

 

っていうことを考える時にも、よく間違えがちな、親の持つ目的は、

 

「子どもに○○日までに宿題を終わらせてもらう」

 

「子どもが冬休みだからといって、だらけずに、規則正しく生活できるようにする」

 

みたいなものです。

 

 

 

パッと見、上手くいくこともあります。

 

子どもが親の言い付け通り、冬休みの宿題を終わらせるとか、だらけずに、規則正しく生活できている、とか。

 

 

 

でも、忘れちゃいけないのが、

 

「親に言われてやった」

 

っていうところね。

 

 

 

つまり、

 

「自分の意志じゃない」

 

っていうこと。

 

 

 

「子どもが自分から勉強をするようになってほしい」

 

って思うならば、

 

・子どもが自分で考えて

 

・子どもが自分で決めて

 

・子どもが自分で行動して

 

・行動の結果は子どもが受け入れる

 

っていうことを推し進めていく必要がある。

 

 

 

僕は、この4ステップの体験学習、すなわち、親が教えるのではなく、子どもに実際に体験してもらうことを

 

『自律学習』

 

って言っています。

 

 

 

親が子どもの代わりに考えることもしょっちゅうある。

 

例えば、それこそ、

 

「子どもが冬休みをどう過ごすのか?」

 

っていうことを、子どもよりも先んじて、親が考えて、親が決めてしまう。

 

 

 

そしたら、ほぼ確実に言えるのは、

 

「親が考えてくれたんだから、自分は考えなくてもいい」

 

ってなるし、

 

「親が決めてくれたんだから、自分が決めなくてもいい」

 

です。

 

 

 

これは、

 

・子どもの思考力を鍛える機会を親が奪っちゃった

 

・子どもの決断力を鍛える機会を親が奪っちゃった

 

っていうことに繋がるわけ。

 

 

 

もう少し、

 

「子どもの思考力・決断力を鍛える機会が失われた」

 

っていうことに突っ込んで考えてみます。

 

 

 

「冬休みをどう過ごすのか?」

 

っていうのは、考える事案です。

 

 

 

一度、時間をとってじっくり考えてみたり。

 

一度、ゆったりとイメージを膨らませてみたり。

 

そんなことをする必要があると思うのね。

 

 

 

「冬休みはどう過ごせるといいかな?」

 

「冬休みはどんな出来事が起こるといいかな?」

 

「冬休みはどれくらい遊ぼうか?」

 

「冬休みはいつからいつまでだっけ?」

 

とかとか。

 

 

 

しかも、子どもが何を考えるのかを『子ども基準』で考えてもらうことが大事です。

 

これが『子どもが自分で決める』っていうことに繋がります。

 

 

 

子どもが何を考えるのかも、『子ども基準』で考えてもらう。

 

そして、子どもが冬休みをどう過ごすのかも、『子ども基準』で決めてもらう。

 

 

 

子どもが冬休みの過ごし方を決めた時に、それを親に話すとするじゃない。

 

そしたら、親が、

 

「冬休みの宿題はそれで間に合うの?」

 

「冬休みにそんなに遊んでばっかりで大丈夫?」

 

「冬休みに生活リズムが崩れると心配」

 

とか何とか『親基準』で言っちゃうわけ。

 

 

 

子どもはせっかく自分で決断したことなのに、親に話したことによって、自分の決断を揺るがされちゃうのね。

 

「え、たしかに・・・」

 

「でもでも!これでいいんだもん!」

 

「でも・・・」

 

みたいに、親に揺るがされたがために、自分の決断がブレるのね。

 

 

 

 

 

 

 

ここ、かなり重要なポイントね。

 

親が子どもの決断に口を出したいんなら、

 

「『子ども基準』が満たせているかどうか」

 

っていう観点でなら口を出してOK。

 

 

 

自分が考えたことが、考えが甘かったり、考えが抜けていたりすると、

 

「あ!そうだった!忘れてた!」

 

って自分の意志でしっかりと修正します。

 

 

 

例えば、子どもがお年玉で買いたいものの1つを忘れていたとします。

 

で、子どもの冬休みの過ごし方の話を聞いた時に、

 

「あれ?前に言っていた欲しかったおもちゃで遊ばなくてもいいの?」

 

っていうのは、『子ども基準』すなわち、「子どもが以前、遊びたいと言っていたこと」なので、子どもは自分の決断に自信を失いません。

 

 

 

「あれはもういいの。なぜなら、○○だから」

 

もしくは、

 

「あー!そうだ!あれも買わないと!!

 

お年玉で足りるかなー、どうしよー!」

 

みたいになる。

 

 

 

この戸惑いは、決してネガティブなものじゃなくて、子どもは積極的に頭と心であれこれ考えて、再決断をしてくれることと思います。

 

なぜならば、『子ども基準』であり、「子どもがやりたいことだから」です。

 

 

 

 

 

しかし、もしも、親が、

 

「『親基準』が満たせているかどうか」

 

っていう観点で口を出すならば、子どもは自分の決断力に自信を失う確率が大きくなります。

 

 

 

この場合、自分がやりたいこと、積極的になれることではなく、できればやりたくないこと、できれば思い出したくないことを親から突き付けられます。

 

「子どもはやることやってからでないと、遊んではいけない」

 

「子どもを甘やかしてはいけない」

 

みたいに考えて、子どもに「やるべきことを思い出させる」みたいなことをやることがあります。

 

 

 

これが「『親基準』で口を出す」っていうことね。

 

親にどれだけ明確な正論があったり、常識があったりしても、子どもからしたらめんどくさいだけ。

 

 

 

「親はめんどくさいと思われてもやらなければいけない」

 

みたいな、

 

「親は子どもに嫌われてでも、汚れ役を買って出なければいけない」

 

みたいなカッコいいことを考えていても、子どもが物事をしっかりと考えられる年齢になっていれば、それは『ウザい親』に成り下がるだけです。

 

 

 

親は、「親の役割を全うしている自分、すごい」っていう悦に浸り、それを理性的な子どもから冷ややかな目で見られる感じね。

 

これも『親基準』で口を出すことで起こる可能性があります。

 

つまり、子どもからの信頼が失われていく、ってことね。

 

 

 

それに加えて、子どもの決断力の自信もブレさせているから、それが結果的に、子どもの決断力の低下にも繋がるのね。

 

つまり、子どもが自分で決めることを怖れるようになったり、子どもが自分で決断する勇気を持たなくなる、っていうこと。

 

 

 

子どもが一度決定したことは、『親基準』で撤回させたり、修正の必要性を与えない。

 

もしも、子どもが決断したことで何か困ったことが起こるんなら、実際にその困ったことを体験してみるのも全然ありなのね。

 

 

 

 

 

 

 

「なんで、わざわざ困ると分かっていることを回避しないのか。

 

バカなの?」

 

って思うかもしれませんが、それは『結果主義』的な考え方ね。

 

 

 

子どもの教育を度外視して、結果が上手くいけばいい、っていう考え方。

 

結果を重視するのは悪いことではないけれど、『子どもの教育』っていう観点を落としちゃうと、子どもの学習は進んでいかないのね。

 

 

 

子どもの学習が進まない、っていうことは、今回は冬休みのことを書いているわけですが、毎年冬休みに、同じ失敗を何度も繰り返すようになります。

 

そして、その失敗は、『結果主義』な親や、失敗を怖れる親の場合、親が子どもの尻ぬぐいをしちゃう。

 

 

 

そしたら、子どもは自分の行動の責任を持とうとはしなくなる。

 

やったらやりっぱなし。

 

失敗しても改善しない。

 

そんな風に育っていく可能性が出てくる。

 

 

 

だからといって、

 

「子どもに失敗させる」

 

っていうのはオススメしません。

 

 

 

親が工作して、子どもに失敗させるんじゃない。

 

あくまでも、

 

・子どもが自分で考える

 

・子どもが自分で決める

 

・子どもが自分で行動をする(協力を要請するのもあり)

 

っていうステップを経ていないと、子どもがやったことの結果は、子どもの学びには繋がりません。

 

 

 

親が代わりに考えたこと。

 

親が代わりに決めてあげたこと。

 

親が代わりにやってあげたこと。

 

 

 

その結果は、常に、

 

「失敗を親の責任にできる」

 

っていう可能性を秘めています。

 

 

 

親が関与していたり、親が子どもよりも率先して前に出ていたりするからね。

 

子どもの学習を考えるんなら、子どもの成長を考えるんなら、

 

「子どもが自分から勉強を始める」

 

っていうのを考えるなら、親は子どもよりも率先垂範してはいけない。

 

 

 

あくまでも『子どもの課題』(やった利益・やらなかった不利益が子どもにあるもの)に限った話ね。

 

つまり、子どもの冬休みの過ごし方は、親が率先垂範しない。

 

 

 

子どもが動き出すまで、親は動き出さない。

 

親は、親のやりたいこと、自分のことをやっておく。

 

 

 

 

 

 

 

で、子どもには『子ども基準』で考えて、決めて、動いてもらう。

 

その結果、子どもは、自分の中にある『子ども基準』を高めていってくれたり、改訂していったりするのね。

 

 

 

つまり、子どものマインドセットがより強化される、っていうこと。

 

「子どもを育てていく」

 

っていうのは、子どもが上手くできるようにサポートすることではなくて、子どもの精神性というか、マインドセットというか、『子ども基準』を高めていくこと。

 

 

 

そしたら、子どもは

 

・自分で考えて

 

・自分で決めて

 

・自分で行動して

 

・その結果を受け入れて、改善していく

 

っていう『自律学習』のステップを経ながら、"自分で"勉強もするようになるだろうし、自分で自分の人生を切り開いていくようになります。

 

 

 

これが『自立』(自律ではない)です。

 

 

 

 

1590人以上が登録してくれている大人気メルマガです!!

 

まだまだ増え続けています!

 

★メルマガ登録はこちら★

「子どもが自分から勉強を始める親のコミュニケーション」

 

 

☆佐伯のコーチングを受けたい方はこちら☆

「子どもが自分から勉強してほしい親のためのコーチング」

 

 

★ イベント情報 ★

 

◆関東
〇12月24日(日)10:00~12:00(受付開始9:40)

場所:武蔵野プレイス(東京)
費用:2000円

テーマ
「親が開いて子どもとラポール(かけ橋)を築く
~家が子どもの安全基地になるために~」


お申込みはこちら

 

※懇親会の申し込みは定員に達したので締め切りました。

多数のお申込み、ありがとうございました。