心に葛藤がある時、どちらかが正解なのではなく、統合するんです | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

子どもと関わっていると、いわゆる『葛藤』という気持ちが出てきます。

葛藤というのは、「~したい。でも・・・」っていう心の状態です。

二つ以上の相反する気持ちが混ざり合っていて、軸が一つに定まらない感じです。

この状態は、親もしんどいし、子どもも、親がブレているから、どうしたらいいのか分からない。



「子どもを思いっきり遊ばせたい。でも、勉強はどうしたらいいんだろう・・・」

「子どもを認めて、信頼してあげたい。でも、認められないし、信頼できない」

「ニコニコしていたい。でも、イライラしちゃう」

「夫婦仲良くすればいいのは分かっているけど、できない」

「ゲームをどれだけやらせたっていいっていうけど、やっぱり止めちゃう」



こういうのを『葛藤』っていいます。

心の中に、「でも」とか、「けど」とか、「とはいえ」みたいなのが入っているんです。



葛藤って、何となく真反対の方向へ綱引きしているイメージがあると思います。

「俺は東に行きたいんだ!」

「いいえ、私は絶対に西へ行った方がいいと思うわ!」

みたいな。

しかも、どっちの言い分にも一理あるように感じるんです。

だから、どちらか決められない。

あっちいったり、こっちいったり・・・。



葛藤を心の中に持っていると、次第に自分責めが始まります。

「軸が定まらないなんていけない」

「私はブレブレで本当にダメだ」

「どちらかに決められないって、なんて意志が弱いんだろう」

って、ブレている自分、決められない自分にイライラしたり、落ち込んだり、責めたりするんです。

でも、それでもやっぱり決められない。





しかし、葛藤って、相反する二つの気持ちは、実は同じ目的に向かっているんです。

例えば、会社をイメージしてみます。

企画をどんどん打ち出す松本さん(仮)がいたとします。

松本さんは採算度外視で、とにかくおもしろいこと、会社が元気になっていくような企画を打ち出します。

一方、経理の斉藤さん(仮)もいるとします。

斉藤さんは採算重視で、会社のキャッシュフローが回るように常に目を光らせています。



この二人が会議の場に出ると、

斉藤さん「松本さん、その企画は採算が十分に取れるんですか?そんなの通したら、会社が潰れますよ」

松本さん「そうは言っても斉藤さん。おもしろくない企画は売れないんですよ。」

なんて言って、言い合うんです。

でも、どちらも言い分がありますよね。



この二人、共通の目的に向かって話をしていることが分かりますか?

それは『会社を良くすること』という共通の目的があるんです。

会社を良くするために、おもしろい企画を打ち出す松本さん。

会社を良くするために、資金繰りに注意を払う斉藤さん。

どちらが合っていて、どちらが間違っているわけじゃないんです。

どちらも必要なんです。





これは家庭の中でも同じです。

「子どもが厳しく接して成長を促さなければいけない」

「子どもは優しく接して安心感を与えなければいけない」

という考え方。

どちらも相反しているんですが、どちらも必要です。



人は安心感だけだと、体たらくな、何もしない人間になります。

満足感は快感なのですが、満足すればそれ以上のことをする必要がない、って思うんです。

一方、厳しいだけだと、簡単に勇気が挫かれていきます。



だから、安心感も、厳しさも大切。

そういうバランス感覚が子どもには必要なんです。

で、親がブレていると、優しくしたいのか、厳しくしたいのか、訳の分からないことになるんです。

ある時は、ゲームしていると怒られなかったんだけど、その次の時には、親の方が「やっぱりゲームはマズイかも」って思って、同じ時間帯なのに怒る、というようなことが起こります。

こうなると、子どもからしたら、親がどうしたいのか分からないから、とりあえず、顔色をうかがうことを覚えます。

言い換えれば、他人軸で生きることを学び始めるわけです。

親としては、やはり人の顔色をうかがいながら生きるよりも、自分の気持ちに素直に、のびのびと生きてほしい、と願うことが多いんじゃないでしょうか。





僕がコーチングで扱うことが多いのも、『葛藤』なんです。

以前、ご紹介させていただいた方は、子どもが学校へ行かなくなったことに対して、

「甘やかして育てたからだ」

「レベル以上の学校に見栄を張って入学させたからだ」

と周囲の人から言われて、それで葛藤をしていました。



コーチングで、この葛藤を少しずつ統合していったんです。

そうしたら、


「今は彼に『人生の開拓者』であってほしいと願っています。」

 

「大学に行くも行かないも関係なく、息子が息子らしく、自分の人生を開拓し生き続けてほしい……」

 

と純粋に子どものことが信じられるようになりました。

そうしたら、今、子どもは自分自身のために学校へ行き、自分の人生のためにがんばっています。

※この方の感想はこちら

 

 

 


子どものことを心から信じられるようになってくると、子どもの方にも変化が生まれてきます。


その一つが葛藤を統合する、ということです。

 

これはぜひともコーチングを受けてほしいテーマです。

 

 

 

葛藤は、一人で何とかするのは大変です。

 

なんでかっていうと、考え始めるとすぐに「でも」とか、「けど」とかって出てくるから、それで長い期間グルグルと考え続けてしまうんです。

 

だから僕も、定期的にコーチングを受けて、自分の軸を確認し続けています。

 

時々、「よく毎日メルマガを配信できますね」なんて言ってもらうんですが、それは自分の軸を明らかにしているから、です。

 

 

 

ぜひ良かったら、コーチングを受けてみてください。

 

葛藤を統合して、自分の軸が明らかになってくると、子育てもすごく楽になると思いますから。

 

コーチングの概要はこちらからご覧ください。

 

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