癌ステージⅣの患者として思うところと知りうる限りの事を・2(追記あり)
というわけで私自身は何百・何千・何万の一人とは到底思えず(いやこの先治療をやめたらそれこそチャンスなので何か始めるかもしれませんが)普通の大病院で「標準治療」を始め、今も遂行しています。抗がん剤治療というと、ひと昔前は嘔吐と脱毛というイメージがありましたが、いまは医学が発達したのでしょうか。嘔吐に関してはすごくいい吐き気止めが開発されたらしく、その昔のように朝から晩まで吐いている、ような方は少なくともいない気がします。ただしそこも人によって千差万別ですからほとんど気にせず過ごせる人からムカムカして寝込んでしまう人まで症状も人によって違うのです。それと、これも抗がん剤の一種と言えると思うのですが、今は分子標的薬という薬剤と昔からの抗がん剤を並行して使うのが一般的みたいです。分子標的薬は癌細胞の増殖を抑え、他臓器への転移も食い止める目的を持ったものです。抗がん剤や分子標的薬の種類もそこそこありましてですね、それに伴う副作用も昔と違って色々あるんですよ、これがまた・・・。 女性として辛いのはニキビ仕様のものが体だけでなく顔にたくさん出るものとかね。癌細胞を標的にするとともに皮膚細胞にダメージを与えるらしいです。手足に水泡のようなものができて痛くて歩けなくなるとか、低血圧だった人が高血圧症になったり、下痢が止まらなかったり、末梢神経がおかしくなるとか、ですね。脱毛は今も流行りです。1で書きましたが自分の免疫細胞が癌か通常細胞かわからないくらいですからね。癌だけを攻撃する、って都合のいいわけにはいかないのです。ただですね、脱毛にしても皮膚がどうとかにしても、今は皮膚ケア―やウイッグ購入などの指導も込みで治療に入りますから、薬剤師さんや看護師さんの仰る事をよく聞いて実行すれば副作用も最小限に抑え、身だしなみを整える準備も早くからすることもできます。私の場合もともと感受性が薄いと思っていましたが(文字通りの感受性)、始める前は覚悟して臨んだものの意外に副作用少なくて済んだ、というラッキーなタイプです。その代り一つの方法が長く続かず割とすぐ耐性ができてしまっていました。一つの方法で3年も続いたという方がいて羨ましいな、と思ったり。普通3~5種くらいでしょうか、治療方法として。3年持てば単純計算で3種で9年、たとえ延命治療でも10年近く。そんなつわものがそんなにいるわけではなくても昔よりは生存年数自体は上がっていると思います。しかしながら標準治療が確立された治療かというとそうでもないという気もします。点滴タイプの場合通常2週に1度病院に行って抗がん剤を点滴したりしますが、中には変なサイクルで行うものもあったりして、看護師さんに「なぜこんなにややこしいの?」と聞くと「治験でそうだったから~それに沿ったレジメンになる」みたいな答えが返ってきまして。つまり十分な症例と統計があるわけでもないみたいなのです。世の中にこれほどの癌の種類があって薬の認可を早くしようとすればそうそう治験を繰り返しているわけにはいかないのかも~と思いました。あと癌センターと呼ばれるところは緻密に統計もとるみたいですが、むしろそれに固執している所がある、という話は聞いたことがあります。さて人によって同じものを食べても太ったり、太らなかったり、腐ったものを食べてあたる人とあたらない人がいたりします。抗がん剤も人によって、効果も効果年数も副作用の出方も結構違うように思います。私も薬剤師さんから聞かされていない症状が出たり、ネットのブログさんなどでは主な副作用の中に脱毛は入っていないのに脱毛してしまって準備もなく困った、という話はそこそこ聞いたような気がします。ネット情報では一般的なものしか取り上げてませんから、調べても調べてもわからなかったり、先生に聞いてもわからなかったりしますね。結構人間て「個」の生き物なんだなあ~とか思ったりします。ここまで書いてきましたがいつもできればやりたくないけど~とは思ったりするのです。しかし生きるためには、毒も喰らわば、ということでしょうか。「毒を以て毒を制す」というのは抗がん剤治療の事だな、といつも思います。手術と抗がん剤の他に放射線治療というメジャーな治療法もあります。それを選択できないのか?と思われる方もいるかもしれません。私も身内がまたどこかから吹き込まれて放射線・放射線とうるさく言われたのでほぼダメなことはわかった上でいちおう主治医に確認してみました。「多発転移の場合放射線治療は向かない」と一蹴されてしまいましたね。癌の数にについてまではわかりませんでしたが、「何センチ以上何センチ以下と決まっている」みたいなこと仰ってました。私の場合そんなに大きなものでなくて20個以上?と表記されてまして、もともと抗がん剤以外選択肢がないのはわかってました。最近では手術に代わって放射線だけで完治できる場合(主に前立腺がん)やもう少しステージが進んだ場合だと抗がん剤と放射線を組み合わせて行う治療もあるそうです。私が知りえることは大体このくらいですかね。1で書いたラジオ波についてはまだよく調べていないので各人にお任せします。結構癌は他人ごとではなくなってきているような気がするので(私の場合完全にそうなのだけど)、どこかでこんなこと読んだな、程度でいいのでよろしければ頭に留めておいてくださいまし。(何癌か示すことができないのは万が一でも私が誰か知られたくないからです。そこは御了承ください。)(1月9日追記)表題を癌患者から癌ステージⅣの患者に変更しました。この記事は癌のステージⅣの患者として、ブログをやっていながらも闘病記を書かないことへのせめてもの贖罪の意味で書きました。ちょっと忘れていたというのもおかしな話なのですが、私は約10年ほど前にも別の部位に癌が発見され、手術を受けました。幸い病理検査で特に他の場所への浸潤も見当たらず、5年生存もクリアしたので、その時の癌は手術で完治したものと思われます。癌の発見が比較的早く、手術を行う患者さんも多いと思われます。その時各組織を取って病理検査に出し、リンパ節その他に浸潤がないか確かめます。明らかに黒だった場合や灰色の場合でも、その後一時的に抗がん剤を使って、画像診断でも見えないような癌細胞を叩いてしまって再発を防ぐのが一般的な方法だと思います。(この場合再発がない限り一次治療のみだと思うのですが~ちょっと自信ないです)そういう意味では癌患者、と広い意味を使っても悪くないかと思ったのですが、この記事はステージⅣという目から見た場合の思うところと主に知っている情報を書いたつもりです。なので今更ながら表題を変えた方がいいと思ったのです。もちろんこういう話が自分自身にも身内にもお友達にも全く無縁だという方もいらっしゃるでしょうから、全然無視しちゃって構いません。ただ身内やお友達まで含めると生涯かかわりのない方もむしろ珍しい気もするので漠然とでもいいので頭の片隅にでも入れておいていただければ幸いです。ただし、癌治療も日進月歩だと思うのでこの記事も5年後・10年後には古さを感じるものになると思っています。