またまたまた間違えて自分でいいねを押してしまった。う~ん、自画自賛が増えていく~笑い泣き

 

前回からの続きです。2012~13シーズンに突入。

先に世界選手権の感想からですがもうなんといってもデニス・テンですよ。ショート・フリーの「アーティスト」が素晴らしすぎてまた好きな選手が増えてしまいました。でも語り出すと長くなりそうだし、デニスは故人です。きちんと「カテゴリー」を設けて書くべきだと感じたので、命あるうちに頑張って書きたいと思います。彼を想うと自然と涙が出る、どうしようもなく切ないです。

 

気持ち切り替えて~、大ちゃん記事としては全日本ね、はい。この全日本の出来事がどうやら羽生ファンと大ちゃんファンの決定的亀裂を生み出したようだが、正直に言っちゃうと私は真相もわからなければ当然真実もわからない。この頃言われていたことの一つに会場に足を運んだかどうか、ということがあって、なぜかと言うとテレビでの断片的な映像だけで印象を語るのは危険だ、というもの。まあ会場にいたところで俯瞰して何もかもがわかるわけでもないと思うし席によって見えるものも違うだろう、しかしテレビ観戦だけよりは実感としての情報量は多そうな気はする。そして私はテレビ観戦である。だから口をつぐんでしまったというわけでもないが、まとまった自分の意見が見つからなかった。一度だけ羽生ファンのブログさんに非公開でコメントした。「大ちゃんファンだけどごめん」みたいな感じだったかな?それ思い出すとまだ大ちゃんファンだって意識あったんだ、とか思ってしまう。この件に関しては当時の私は羽生君や羽生ファン寄りだったと思う。テレビ観戦という少ない情報でも漠然とした空気感は伝わったように感じたからだ。(※羽生ファンに関しては後述する)

しかしながら、私は、私が見た(ほぼテレビで)事実と事実を繋ぎ合わせた印象とそれに対しての推察を語るくらいしかできない。推察、推論は当然ながら真実ではないからその点は御了承願いたい。

 

この試合大ちゃんファンが現地に多く駆け付けたようだ(当然ながら何割くらいかもわからない、いちいちこういう注釈が必要なのが面倒だ)。確かこのシーズンからだったと思うが(その前シーズンだったか?)大ちゃんファンは同じバナータオルを持って、ふりふりして応援していた。その数が相当数に見えたのと(ただしテレビ画面ではアリーナやその上の席くらいまでをよく映す)大ちゃん登場時の歓声が何事かと思うくらい凄かったからだ。今にして思えば大ちゃんファンは急激に成長し台頭してきた羽生君に相当の脅威を感じていたのだろう、その気持ちはわかる。

 

で、まず違和感を感じたのはショートプログラム。大ちゃんは目立ったミスはなかったものの4回転の着氷が詰まって美しく見えず、ちょっと硬い気がした。あえて比較すれば羽生君のパフォーマンスが圧倒していると思った。羽生君、ほんの少し緊張している感じは伝わったものの完璧だったよ、そう感じた。歓声自体は沸き起こった。当然のことながら観客総立ちだと思っていた。ん?座っているお客さんがかなりいる?

どうして、どうして、どうして~?頭の中が混乱し、無数の?????が飛び交った。

大ちゃんファンが羽生君のパフォーマンスを認めてないって事?どう考えてもそう推察してしまう。いやもちろんスタンディングオベーションなんて個人の自由だ。いやそれにしても、これまでノーミスで勢いのある演技をした選手にはスタンディングされてきたはずだ。少なくとも私の感覚ではそうだったから、このショートでの出来事の方が語り継がれているフリーよりも衝撃だった。大ちゃんファンはどうしても羽生君を認められないのだ。

そう結論付けるしかなかった。

 

続くフリー、演技順としては前後するが、羽生君は冒頭の二つの4回転で着氷乱れがあった。しかし当時のジャンプ構成としては「世界一」くらいじゃなかったのかな?それはともかくパフォーマンス自体もやや精彩を欠いていた気がする。とにかくこのシーズンの羽生君、プログラムとしてもショートが素晴らしいわりにフリーはぱっとしなかった印象がある。

対する大ちゃん、《伝説の「道化師」誕生》と言えると思う、まあとにかく素晴らしいパフォーマンスだったよ(すでにGPファイナルの演技も素晴らしく予感はあったが)。会場は沸きに沸いた。揺れるほどの大歓声とバナータオルも呼応するように振られていた。(※バナータオルに関してはそのうちに考えを述べるつもり)

あの演技、素晴らしくないとかいう人いたら私はちょっと信用できない気がしてしまう(ただそれぞれ嗜好というものがあるし、フィギュア自体関心ない人もいるからそこは何とも言えないが)。

 

ただし、採点はまた別問題だ。羽生君のジャンプ構成は当時としては世界一くらいのものだったから二つのジャンプで着氷乱れがあったとしてもそれなりの高い得点が付くのはわかっていた。それにフリーでは大ちゃんの得点の方が高かった。特にパフォーマンスを示すPCSはショートの差をひっくり返すくらいの差がついた(いくつか10点もあった)。ただ前述のジャンプ構成の違いと、ところどころとられた回転不足判定で、惜しくも逆転優勝とはならなかった。しかし会場はざわついたらしい。会場がざわついた空気感はテレビでも伝わってきたような気がする。ショートは10点近い差があった、大ちゃんのジャンプ構成ではひっくり返すのは容易ではなかった、この程度の知識はベテランの大ちゃんファンはわかっていると思ったから、「ショートでの差、忘れちゃったの~」とちょっとびっくりと言うか、なんだかな~と思ってしまった。ただ、会場には「解説」という情報はないし、会場の熱狂や興奮の中にいるとショートの事など忘れてしまうかもしれない、又わかっていてもそれをひっくり返せるだけのパフォーマンスだったのだ、という確信めいたものが生まれるのかもしれない。最近はこの頃の大ちゃんファンを擁護したい気にもなっている。

 

何だかものすごく長くなってしまった。まだこの時の傷ついたであろう(と私は思っている)羽生君の気持ちとか表彰式での噂(大ちゃんファンからのいじめ?←真偽は知りませんよ)とか付随したもろもろを書こうと思っていたがこの記事はこれにて終了。羽生君の事はまた個別に書こうと思っている。このところ彼を想う気持ちが募っているのだ。

 

※断っておくけれど今の私は最近の羽生ファンに対してあまり好意的には思ってない。もちろんすべての(羽生ファン)ってわけではないが、一部、とするにはファンの数が膨大すぎてこの辺りの表現?言語化と言うのか、いつも難しいと感じる。

 

 

全日本が近づいてきているのにこのシリーズがなかなか終わりそうもないので、今の私の大ちゃんや大ちゃんファンに対する気持ちを綴っておこうと思う。他に応援している選手がいるので「好き」という気持ちはないがネガティブ感情は一切ない。大ちゃんファンに対しても同じ。彼は私が知る限りもっとも才能あふれる天才的なスケーターだと思っている。「天才」はなかなか一筋縄ではいかない。[天才」はセカンドキャリアの事など考えられないのだ、と今は思っている。ただ、彼が現役復帰を表明した時に彼に対するそれまでのモヤモヤがすべて吹き飛んだ気がする。大ちゃんには未来への青写真が見えてきたのだ、直感的にそう感じた。現役復帰も氷艶も前代未聞のダンス転向もすべて未来に繋がっていると思う。私は今、彼を支持している。が「推し」てはいない(笑)