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▼映画「シライサン」説明不足を残したのはメディアミックス戦略なのか
上映中■映画：シライサン
人気作家・乙一が本名の安達寛高名義で長編映画の初監督を務めた「シライサン」を
東宝シネマのマンスリーパスで鑑賞。
名前を知られた相手の命のもとにやってくる
謎の存在“シライサン”の呪いに巻き込まれたヒロインの恐怖体験を描く。
主演は「いなくなれ、群青」の飯豊まりえ。
共演に稲葉友、忍成修吾、江野沢愛美、染谷将太、谷村美月。
原作者の吉田修一が脚本も手がけた映画「悪人」は
原作者にしかできないエピソードの整理と要所を抑えた本で
映画の完成度をぐんと上げていた。
この「シライサン」は、原作と脚本と監督が同一人物という
さらに良い環境で作られたはずなのに、原作の大切な要素を大幅に端折っている。
小説を読むのが面倒な方向けに簡単に説明すると、
この物語に登場する「シライサン」にはちゃんと源流となるエピソードがあり、
鍵となる人物もいて、その血縁者も登場する。
なぜ酒屋（染谷将太）が出てくるのか、なぜ古い旅館が舞台なのか、
忍成修吾・谷村美月夫妻に厄災が降りかかるのか、その全てにちゃんと理由があるし
映画の後のストーリーも存在する。
そういった細かな設定を全て無視して
「怖い話を聞くと”シライサン”がやってきて殺される」という
都市伝説的なノリの一点突破を試みたのは何故なのだろう。
原作者が脚本を書き、監督もしているのだから、
監督の中ではこれで正解なのかもしれないが
なぜこんな「映画だけ見るとイマイチ」な作品にしたのかが良く分からない。
シライサンの顔は思っていたよりもずっと怖いし、
染谷や谷村といった実力のある中堅を
原作では大事な役柄に割り当てているにも関わらず
活かし切れずに終わっているのは本当にもったいない。
「リング」や「呪怨」に負けないバックボーンを持っていながら
敢えて「貞子の何番煎じ？」と思われるような描き方をしたのは何故なのか。
時間が足らなかったのか、資金的な理由からか、これが監督の理想形とはとても思えない。
発売中■書籍/Kindle：小説 シライサン（角川文庫）/ 乙一
発売中■コミック/Kindle：シライサン ~オカルト女子高生の青い春~
聞けばこの「シライサン」はメディアミックス展開をしているのだそうで、
原作には触り程度にしか描かれなかった部分をコミカライズしていたりするらしい。
まさかとは思うが、監督の中で映画が最終形態なのではなく
映画も「シライサン」という大きなメディアミックスの一部と割り切ったのだろうか。
「これで終わり？」と思わせて、原作やコミックで補完したくなるように
仕向けたのだとしたら、これはなかなか新しい。
映像の方が強いとされる一般的な価値観を安達寛高（監督）が破壊し、
乙一（原作者）のポジションを高めているのだとしたら、
この何とも消化不良な内容にも納得はいく。
が、それでも映画は映画単体で楽しめなければダメだと思うし
眼球破裂シーンなど、不覚にもちょっと笑ってしまうシーンは
どことなく伊東潤二っぽかったりもして私は嫌いではないので
もう少しきちんと完結させて欲しかった。
ちなみに本作はイヤホン360上映なる仕掛けがされていて
専用のアプリを落とし、上映前にイヤホンをつけ、アプリを立ち上げてから
観ると怖いシーンなどで立体音響が楽しめるようになっている。
正直、これが体験したくて行ったようなものだった。
事前にアプリをDLし、AirPods Proを準備。
ノイズキャンセリングにするとスクリーンからの音が聞こえ辛くなってしまうので
環境音を取り込むモードにして観た。
耳元で足音がしたり「フフフ」と笑い声が聞こえたり
心拍数が上がっていく様子が音で表現されるのはなかなか臨場感があって楽しい。
スーパーファミコンで「弟切草」をヘッドホンで遊んだときの感覚を思い出した。
ただ、最大ボリュームにしろと書いてあったので最大にしたら
耳が潰れるかと思うほどデカい音がしたのでだいぶ下げたぞ。
耳にも良くないと思うので、鵜呑みにして最大にはしないこと。
少し雨模様だったからなのか、
ホラー映画をほぼ貸し切りで観るというのも楽しい体験だった。
ちなみに真ん中の白いのがポップコーンの袋である。
Blu-rayがリリースされた時にもこのシステムで楽しめるのかは不明だが
劇場での鑑賞がまだ間に合うなら、ぜひとも体験してみて欲しい。
映画「シライサン」は現在上映中。
▼1月30日更新「ドラクエウォーク日記 Vol.45」上級職はレベル上げが苦にならない
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どういうわけか最近Sランクの心が立て続けにドロップする。
とくにメタルドラゴンは、ちくちく育てると気が遠くなるほどの回数を
倒さなければならず、そうするとジェムも消費せねばならんので
サクッとSが落ちてくれて助かった。欲を言えばもう1、2個は欲しい。
上級職は皆レベル27あたりまで育ってきた。
ストーリークエストを進めつつ育てていた頃は
推奨レベルのひとつかふたり上まで育てるのがなかなかに難儀で
かなりの時間が喰われていたのだが、
今は武器も防具も心もそこそこ良いものが揃っているため
パーティのレベルが平均20ぐらいでも十分強い。
試しに推奨レベル40ぐらいのクエスト（5章1話）を再開放してみたが
不安げなくほぼ1ターンでザコは撃破できると判明。
ただ、いくら攻撃力と防御力が備わっていてもHPとMPだけは
上級の心を装備できなければ底上げが不可能なので
レベルがひとつ上がるごとに最適なものに付け替えている。
せっかく心の枠が増えても、まだ4つ装備できるほどには育っていない。