映画「ROMA / ローマ」Netflixがオスカーを制する日は来るか | 忍之閻魔帳

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▼映画「ROMA /  ローマ」Netflixがオスカーを制する日は来るか

 

★劇場か配信か、時代の転換期で葛藤する監督たち

 

間もなく発表される第91回アカデミー賞で

最多10部門にノミネートされた「ROMA / ローマ」はNetflixオリジナル作品。

劇場では上映されず、観たいと思った時に、時間も場所も選ばずに

楽しむことのできる作品が、ハリウッドの最高栄誉を獲得しようとしている。

(*今のところ「ROMA」は作品賞、監督賞で最有力作品と目されている)

 

記事の中で語られているスピルバーグ監督の

 

「フィルムメーカーとして生み出せる最大の貢献は、映画による劇場体験を

観客にもたらすことだと、われわれの全員が心から信じ続けることを願っています。

これからもずっと、映画館はすぐそばにあるべき存在だと私は固く信じているのです。」

<中略>

「今はテレビの世界で、非常に優れた脚本が書かれ、

素晴らしい演出がなされ、最高の演技が見られます。

家で聴くことのできるサウンドも、歴史上もっとも優れた状態にあります。

それでも、大きくて真っ暗な劇場に知らない人たちと一緒に座る、

(映画を観るという)体験が自分たちに迫ってくることに勝るものはありません。

そのことを私たちは心から信じています。」

 

という言葉は、スピルバーグ作品の多くを

劇場で楽しんだ世代のひとりとして非常に良く理解出来る。

ただ、ではNetflixのような配信のみで発表された作品が

映画未満の代物なのかと言われると、これも違う。

日本の映画はドラマの延長線のものも多いが、

Netflixで提供される映画の中には劇場で上映しても何ら遜色ないものが増えてきた。

 

「ROMA」のアルフォンソ・キュアロン監督はこう語る。

 

「Netflixなどのプラットフォームと映画館についての議論が終わることを願います。

モノクロのメキシコ映画が、スターの出ていないスペイン語のドラマ映画が、

果たしてどれだけの映画館で上映されるのか、ということ。

どれくらいの規模で劇場公開されるのか、ということです。

僕はいま、(想像するより)ある意味では大きな規模で映画を

劇場公開していて、そして上映は今でも続いているんです。」

 

確かに「ROMA」には、いわゆるスターがひとりも出ていない。

星の数ほどの作品が並ぶNetflixのコンテンツにおいて

ウリになるのは「アルフォンソ・キュアロン監督作品」の1点のみである。

 

現在の家庭用ゲームが、パッケージは本数を見込めるメジャー大作、

配信は小粒ながらキラリと光るインディーズといった感じで住み分けているように、

今後の映画は、映画観で上映される作品はスターの活躍する大作、

配信はピンポイントの題材を扱う職人的な作品が増えて行くのかも知れない。

既に海外では日本で言うところの単館系作品が

劇場公開と同時に配信も開始する流れが始まっており

日本に来れば150席ほどのキャパの単館劇場は壊滅的な被害を受けることになるだろう。

値上げされたと言っても1ヶ月1,000円強で豊富なコンテンツを見放題なのだから、

Netflixの存在感は今後より増すことはあっても減ることは無い。

 

ただし、今年末を予定しているディズニーの配信サービスや

今秋開始予定のワーナーメディアなど競合の新規参入により

多少シェアを奪われる可能性はある。

ワーナーはDCブランドを含むワーナーブラザース作品はもちろん、

傘下に抱えるHBO、ターナーなどのコンテンツを所有しているが

DCヒーローのオリジナルドラマはNetflixとの共同で制作しているし

HBO関連は「SATC」や「ゲーム・オブ・スローンズ」といった人気作を

Hulu他のサービスに提供中。

これらを全て引き上げて独占となれば、またこちらも気になる存在になってくる。

選択肢が増えれば増えるほどユーザー側は負担増+目当ての作品を探し辛くなるので

最終的に2つぐらいのサービスに集約されて欲しい。


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さて、その「ROMA / ローマ」を紹介していないことに気付いたので

今さらではあるが簡単に触れておきたい。

 

  

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【関連記事】生き抜く術としてのファンタジー。映画「パンズ・ラビリンス」

 

12年前の過去ログで「パンズ・ラビリンス」を紹介した際に

「今後注目の3人の監督」として紹介したのがアルフォンソ・キュアロン、

ギレルモ・デル・トロ、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥだった。

今や3人ともオスカー監督だが、本作は「ゼロ・グラビティ」で

一気に名を知らしめたメジャーサイドのキュアロンではなく、

私が初めて監督の名前を覚えた「天国の口、終りの楽園。」の頃を思わせる

原点回帰の作品になっている。

キュアロンの自伝的作品なのだそうで、

ジョン・カーニーが「シング・ストリート 未来へのうた」を、

ミシェル・ゴンドリーが「グッバイ、サマー」を撮ったのと似ている。

ただしこちらは青春映画ではなく、家族と暮らし育ってきた祖国の歴史に、

当時面倒をみてくれていたメイドの半生を重ねたストーリーになっていて、

映画1本がメイドへの感謝状のように思える。

抑揚があり包容力のある演出は、「天国〜」から18年を経て

巨匠の仲間入りを果たしたキュアロンの人間的な成長が反映されたものだろう。

てっきり「この映像は間違いなくエマニュエル・ルベツキだ!」と思ったら

エンドロールでまさかのキュアロン本人撮影としてさらに驚き。

脚本・編集・撮影・監督までひとりでこなしたのか。

 

比較的長尺(2時間10分ほど)の割に

序盤から1時間半ぐらいまでほとんど物語が動かず

淡々と日々の生活を描いているだけ。

家の外が少しずつ不穏な空気で充満していくのとは対照的に穏やかに進む日常。

しかし、家の中にもまた問題の芽が育ち始めていて

後半に差し掛かると同時に様々な問題が一気に吹き出す。

メイドの素性など雇い主も知らないし、

崇高な目的の下に社会を変えんと活動している男にとって

女の妊娠など足を引っ張るネガティブニュースでしかない。

それでも、誰も憎まず恨み言も口にせずに黙々と働き続けるメイドに

光の射す日は訪れるのだろうか。

 

映画はある出来事をきっかけに人間関係を一旦リセットし

再構築に向けて動きだすところで終わりを迎える。

何でもないシーンに希望が満ちあふれ、

キュアロンが寄せた最後の一言に思わず落涙。

動乱の中で見つけた小さな幸せを、こんなにも美しく描いた映画は久しぶりに観た。

 

昨年の「シェイプ・オブ・ウォーター」がそうであったように

本作は表向きキュアロンの想い出話という体裁をとりながら

今やアメリカで活躍しているメキシコ出身のキュアロンなりの

現政府や移民に対してのメッセージも込められている。

相互理解や感謝の心、愛(AMOR)だけが世界を変えてゆけるのだ、と。

 

おまけで、今年の作品賞にノミネートされている作品で

私が観たものを好きな順番に並べてみるとこのようになった。

 

01位「グリーンブック」

02位「ROMA/ローマ」

03位「アリー/ スター誕生」

04位「ボヘミアン・ラプソディ」

05位「ブラックパンサー」

 

「ブラック・クランズマン」

「女王陛下のお気に入り」

「バイス」


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