映画「ナチュラル・ウーマン」”自分”で生きることの難しさ | 忍之閻魔帳

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▼映画「ナチュラル・ウーマン」”自分”で生きることの難しさ

 

 

本年度のアカデミー賞で最優秀外国映画賞を受賞したのが

数々の偏見や差別にさらされながら生きる

トランスジェンダーの姿を描いた「ナチュラル・ウーマン」。

主演はトランスジェンダーの歌手として活動しているダニエラ・ベガ。

共演にフランシスコ・レジェス、ルイス・ニェッコ。

監督は「グロリアの青春」のセバスティアン・レリオ。

 

 

近年、LGBTをテーマにした作品が映画賞を席巻している。

本年度のアカデミー賞で最優秀外国映画賞を受賞した

「ナチュラル・ウーマン」もその中のひとつ。

ウェイトレスで日銭を稼ぐ傍ら、ナイトクラブではシンガーとしても

活動しているひとりのトランスジェンダー・マリーナの生活を切り取ったドラマ。

間もなく還暦を迎える歳の離れた恋人・オルランドと幸せに暮らしていたが

ある日の夜、オルランドが体調不良を訴えたため

慌てて病院に搬送するもそのまま帰らぬ人となってしまう。

呆然とするマリーナだが、彼女に故人を悼む余裕は与えられなかった。

 

本作で描かれているエピソードは過去の同系作品にも良くあったものばかりだが

各々のエピソードを受け止めるダニエラ・ベガの説得力が圧倒的で

彼女の熱演なくして受賞は有り得なかったし、もっと言えば、

彼女が主演女優賞にノミネートされていてもおかしくなかったと思う。

 

マリーナの身に降り掛かる災厄は、恋人の死をどんどん遠ざける。

病院には頭部からの出血や身体の痣を見て事件と疑われ、

通報を受けた警察もオルランドとの仲を単なる恋愛関係とは見てくれない。

同性の警官は、理解を示すどころか男性警官以上の偏見をぶつけ、

オルランドの弟や元妻は敵意を剥き出しにして

彼女に葬儀への参列すら許さなかった。

 

「差別はいけません」を建前として理解はしていても

いざ自分の前に現れると劇中の登場人物達のように

振る舞ってしまうことは多々あろうし、それを不寛容と断罪するのは難しい。

行政がシステム面から彼(彼女)らの権利を護ったとしても

街に住む人々の生理的な嫌悪感までを打ち消すことは出来ないからだ。

そしてそのことを、マリーナは誰よりも理解している。

例えば、オルランドの元妻のマリーナに対する敵意は

夫婦関係が破綻した後に夫が走ったのが

トランスジェンダーであったという事実に対する”女の嫉妬”に他ならず

今回だけでなく、似たような経験を過去に何度もしているのだろう。

だからこそ、彼女は(後半のあるシーンを除いて)一切涙を流さない。

拳を振り上げるのは絶対に譲れないものがある時だけと決めて

あとは出来るだけ受け流すことにしているように見える。

映画では描かれない有形無形の差別を受けた歴史が

映画と離れた生身のダニエラに深く刻み込まれていて

作り物のマリーナというキャラクターに血を通わせているのだと思う。

 

 

「自分らしく生きる」とは何だろう。

「自分」は何者なのか。

マリーナが歌う「オンブラ・マイ・フ」は

愛しいオルランドへの鎮魂歌であると同時に、

劇中何度も登場する鏡が否応無しに突きつける

「お前は何者だ」「お前はどう生きたいのだ」に対しての

決意表明のようにも聴こえた。

 

冒頭で紹介したダニエラ・ベガの授賞式での晴れやかな笑顔が魅力的。

アカデミー外国映画賞受賞に異論なしのお薦め作品。

 

映画「ナチュラル・ウーマン」は現在公開中。


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