忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)


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▼今週発売の新作ダイジェスト


09月27日発売■CD:「デラシネ deracine / クミコ with 風街レビュー」
09月27日発売■Blu-ray:「ウルトラマン Blu-ray BOX Standard Edition」
09月27日発売■Blu-ray:「ハイスクールミステリー学園七不思議 サントラCD付きBOX」
09月27日発売■Blu-ray:「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- 限定版」
09月28日発売■NSw:「ファイアーエムブレム無双」
09月28日発売■NSw:「ファイアーエムブレム無双+amiibo クロム・チキ」
09月28日発売■3DS:「ファイアーエムブレム無双」(Newニンテンドー3DS専用)
09月29日発売■Book:「ファイアーエムブレム無双 完全攻略本+絆会話コンプリート」



▼力強さと、したたかさ。映画「ドリーム」


発売中■Kindle/Book:「ドリーム NASAを支えた名もなき計算手たち」
発売中■CD:「ドリーム オリジナル・サウンドトラック」
発売中■CD:「Ost: Hidden Figures」(輸入盤)

この「ドリーム」の公開をもって、
本年度のオスカー作品賞にノミネートされた8作が出揃った。
(Netflixで配信中の1作は別カウント、合計は9作)
独断と偏見で選んだオスカーのお気に入りランキングは以下の通り。

1位「メッセージ」
2位「ドリーム」
3位「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
4位「LION 〜25年目のただいま」
5位「ムーンライト」
6位「ハクソー・リッジ」
7位「フェンス」
9位「ラ・ラ・ランド」
未見「最後の追跡」(Netflixで配信中)

「ドリーム」は、まだPCが存在していなかった時代のNASAで
”計算手”として活躍した3人の黒人女性にスポットをあてた感動のドラマ。
時代は1960年代初頭、未だ根深い黒人差別と闘いながら
頭脳明晰な女性達がしなやかに、力強く生き抜く姿を描いている。
3人の黒人女性には、
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のタラジ・P・ヘンソン、
「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」のオクタヴィア・スペンサー、
「ムーンライト」にも出演するなど、
女優としての活動も好調なジャネール・モネイ。
共演はケヴィン・コスナー、キルステン・ダンスト、ジム・パーソンズ。
監督は「ヴィンセントが教えてくれたこと」のセオドア・メルフィ。



白人と有色人種の分離政策が未だにまかり通っている
1961年のバージニア州ハンプトン。
ソ連の人工衛星打ち上げ成功のニュースに危機感を募らせた関係者は
計算に長けた優秀な人材を集め、マーキュリー計画の実現を急いでいた。
部署初の黒人かつ女性スタッフとなった
キャサリン(タラジ・P・ヘンソン)を待ち受けていたのは
同僚からのあからさまな差別だった。
資料は黒く塗り潰され、珈琲メーカーも触らせてもらえない。
トイレすら本館は全て白人専用で、
晴れの日も雨の日も、800m先にある別棟まで走っていかなければならなかった。
しかし、キャサリンはへこたれなかった。
やがて、自分の能力を信じ、愛する家族を守るために差別に屈せず
仕事に邁進する姿が上司の目に留まり、
彼女はさらに上のポストへと駆け上がってゆく。


原題になっている「Hidden Figures」とは「隠された人物」のこと。
NASAの宇宙開発、それもマーキュリー計画成功の影に
こんなにもワクワクするエピソードが隠されていたとは。
エニグマの解読を映画化した「イミテーション・ゲーム」もそうなのだが、
偉業を成し遂げつつもマイノリティであるが故に秘匿されてきた逸話が
こうして少しずつ世の中に出てくるのは、
それだけ社会が寛容になっていることの証でもあろう。
新しい時代を切り拓くのは、歴史に名を遺すヒーロー・ヒロインばかりではないのだ。
モデルになったキャサリン・ジョンソンは
2017年9月現在まだご存命中で、なんと御年99歳である。

本作が何よりも素晴らしいのは、差別と闘う女性達に悲壮感がないこと。
これはセオドア監督の前作「ヴィンセントが教えてくれたこと」も同じで、
孤独な老人の余生からネガティブな要素を極力排除して、
明るく泣ける感動作に仕上げていた。
同じ手法を使って、これまで数多く作られて来た黒人差別問題を扱いながら
辛く苦しいシーンは極僅か(それでも酷いが)にとどめ、
歴史を動かした彼女達への讃歌になっている。
極悪人を使って主人公をいびり倒し同情心を煽るのではなく、
「なにくそ!」と奮闘した主人公の生き様に視点を移すだけで
鑑賞語の開口一番が「あー面白かった」になるとは、まさに目からウロコである。
「ドリームガールズ」や「ヘアスプレー」といったミュージカルにはあったが、
差別を扱ったドラマでここまで爽やかなエンディングを迎える作品はなかなか無い。
溢れるバイタリティ、適度に挿入されるユーモア、
そして忘れてはならない、ファレル・ウィリアムスや
メアリー・J・ブライジらを起用した音楽劇かと思うほど最高の音楽達。
セオドア監督は本作がまだ2作目らしいが、
数年以内には確実に作品賞を穫ると思う。もうその未来しか見えない。

オスカー作品なら観てはみたいが
差別モノか・・・と思っている方はスルーすると大損。
監督の前作「ヴィンセントが教えてくれたこと」はもちろん、
「ヘアスプレー」がお好きな方も、
「イミテーション・ゲーム」に泣いた人にもお薦めできる、この秋お薦めの1本。

映画「ドリーム」は9月29日より公開。

余談。
「ヘルプ」で差別的な振る舞いをする女性がブライス・ダラス・ハワードで、
本作で無理解な女性を演じるのがキルスティン・ダンストか。
なんだろうこの既視感。この手の顔がアメリカでは”無理解顔”なのだろうか。



▼「ドリーム」と併せて観ておきたい3作品


発売中■Blu-ray:「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」

1960年代、黒人差別がまだ色濃く残った
アメリカ南部で起きたある出来事を描いてたヒューマンドラマ。
「ドリーム」でも活躍するオクタヴィア・スペンサーが助演女優賞を獲得した。
タイトルの「ヘルプ」とは、助けを求める「ヘルプ」と
メイド(ヘルパー)との二重の意味を持っている。

とかくウェットになりがちな黒人差別問題を描いた作品にしては
雰囲気がとても明るく、女性達がパワフルな点が新しい。
黒人女性の将来の選択肢が「メイド」しか無かった時代。
家主と同じトイレの使用すら許されず、逆らえば即警察の世話になる状況は
過去にも様々な作品で取り上げられてきたが、
本作のメイド達には、表向きしおらしくしておいて、
裏では仲間内で陰口を言い合って憂さ晴らしする図太さを備えているのだ。
中には過剰防衛とも取れるエピソードも出てくるが、
あっけらかんと話すオクタヴィア・スペンサーの得意満面な顔や
悪役が板についてきたブライス・ダラス・ハワードの狼狽ぶりで笑い飛ばせてしまう。
泣いてばかりでは何も始まらないと、常に上を向いて生きようとする
女性達の姿に勇気と感動をもらえるお薦めの名作。




発売中■Blu-ray:「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」

第二次世界大戦中に、ドイツ軍が使用した史上難解と呼ばれる
暗号機「エニグマ」の解読に挑んだ天才数学者アラン・チューリングの
波乱に満ちた人生を映画化したもの。
主演は「SHERLOCK」で大ブレイク中のベネディクト・カンバーバッチ。
共演には、「はじまりのうた」のキーラ・ナイトレイ、

解読不能と言われたエニグマを解き明かしたのが
クロスワードパズルが得意なひとりの数学者であったこと。
さらに、今や私達の生活に欠かせないコンピュータの産みの親でもあったことを
どれだけの人が知っているだろう。
彼の遺した功績は、カンバーバッチの主演で映画化されたことで
ようやく世界中に知れ渡ることになったが
エニグマの解読によっていくつもの計画を未然に阻止し、
何万という人々の命を救ったアラン・チューリングが
英雄として語られていないのは何故なのか。
「イミテーション・ゲーム / The Imitation Game」のタイトルが指す
『模造品』とは、暗号化されたドイツ軍の奇襲戦法でもあろうし
対抗するイギリスの作戦でもあろうし、仕事内容を隠して軍に協力していた人々であろうし
セクシャリティをひた隠しにしたアランの生き様でもある。

暗号解読までのプロセスを描いた戦争映画と思わせておいて、
実は異端であるが故に社会から弾かれてしまった男の悲哀に焦点を合わせ、
マイノリティ差別がまかり通っていた時代への批判と贖罪で〆る秀逸な脚本。
スピーディかつ重厚な演出、カンバーバッチら出演者の絶妙なチームプレイ。
映画好きならば観るべし。




発売中■Blu-ray:「ヴィンセントが教えてくれたこと」

近所に引っ越してきたシングルマザーとその息子が
頑固爺さんの心を解きほぐしてゆく、心温まるコメディ。
堅苦しい映画が苦手で、さらっと良い話が観たいなら今週のイチ推し。

フォーマットはイーストウッド監督・主演の「グラン・トリノ」に似ているが
こちらは頑固爺のヴィンセントをビル・マーレイが演じていて
彼の醸す絶妙な軽さが物語から湿度や不快感を取っ払い、
笑いだけを抽出することに成功している。
共演のメリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツも好サポート。
それにしてもナオミは何でもやるな。

物語の先は簡単に読めてしまうし、後半の展開はベタそのもの。
しかし、少年の読み上げる作文には思わず涙ぐんでしまった。
素直に泣けて、素直に「良いね」と人に薦められる万人向けの良作。
年齢性別を問わず、あらるゆ層にお薦め。
涙腺の弱い方は要ハンカチ。



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