伝説のクソゲー「たけしの挑戦状」がiOS/Androidで配信開始、他 | 忍之閻魔帳

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たけしの挑戦状


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▼伝説のクソゲー「たけしの挑戦状」がiOS/Androidで配信開始

たけしの挑戦状 iOS スマホ
配信中■iOS:「たけしの挑戦状」
配信中■Android:「たけしの挑戦状」

タイトーの歴史を手軽に集めるならPS2「タイトーメモリーズ」4作
大人買いが一番なのだが、4作も出しておいて収録されなかったのが
伝説の高難度クソゲーとして知られる
ファミコンソフト「たけしの挑戦状」である。
当時から大人気だったビートたけしのゲームということで
私の周りでもたくさんの友人が遊んでいたが
クリアまで辿り着いた者はほとんど居なかったように記憶している。
そんな理不尽AVGがiOS/Android版となって15日より配信開始。
スマホ版移植に際し、16:9のワイド画面にしたり、
新成田空港から「あめりか」へと旅立てるようになったり
一部BGMに「ZUNTATA」の書き下し新曲が使用されていたりと、
いくつかの追加要素が盛り込まれている。
「親切になりました」とは一言も書いていないので難易度はそのままなのだろうか。
積年の恨みを晴らすべく遊んでみたい気持ちがある一方で、
これに840円払うならミュウツー降臨が発表された「ポケモンGO」で
レイドパスを買う資金に充てようかと思ったりも。うーむ。



タイムギャル iOS
配信中■iOS:「タイムギャル」

ジジィゲーマーならばご記憶にある方も多いであろうLDゲーム
「タイムギャル」もタイトークラシックスとして配信中。
簡単なボタン操作でアニメーション(動画)の内容が変化する
映像主体のゲームで、私も当時ゲーセンで何本かは遊んでいた。
(1プレイの料金が高かったので何度もは出来なかった)
PCエンジンでジャンルとして華開いたデジコミ(デジタルコミック)や
選択肢によってストーリーが変化するサウンドノベルは
LDゲームから派生した進化型とも言える。
難易度やステージセレクトを搭載し、スマホ版ならではの機能として
一度見たシーンをいつでも見直すことの出来る「シアターモード」を搭載。
追加コンテンツとして資料を販売するなど、マニア垂涎の仕様である。



▼それでも明けない夜はないのだろうか。
Kindle/Comic『「子供を殺してください」という親たち』



発売中■Kindle/Comic:「「子供を殺してください」という親たち 1巻 / 鈴木マサカズ」
発売中■Kindle/Book:「「子供を殺してください」という親たち / 押川剛」
発売中■Kindle/Book:「子供の死を祈る親たち / 押川剛」

55.0%

これは摘発された殺人事件の全体において
被疑者と被害者の関係が親族間(配偶者含む)であるケースの割合だそうだ。
未成年者の起こす殺人事件が10年前に比べて減少傾向にある一方で
家族を被害者とする殺人事件は増加を続け、今や全体の半数を占めるまでになった。
(*コミック冒頭より)
確かにネットやテレビのニュースでは、息子の首を絞めた母親や
祖父母を殺害する孫といったニュースを頻繁に見掛ける。
水よりも濃いはずの血が、その濃さ故に凶行に駆り立てるのだとすれば
こんなにやるせない話はない。

現在発売中の「「子供を殺してください」という親たち」は
押川剛の同名ノンフィクションを鈴木マサカズがコミカライズしたもので、
発売後から大きな反響を集めている問題作である。
エリート街道からドロップアウトしてしまった息子や
重度のアルコール依存から脱却できない男など、
医者はもちろん家族からも匙を投げられてしまった人達を説得し、
最後の一線を越えさせないため専門機関との橋渡しをする
原作者(「精神障害者移送サービス」の押川剛)が
実際に請け負ったケースを描くドキュメンタリー。

ドキュメンタリーの性質上、過度の脚色は無いのだろうが、
「どうか脚色であってくれ」と願ってしまうほど救いのないエピソードばかりで
ページをめくる手が躊躇するほど(と言っても私が購入したのはKindle版だが)。
湊かなえの「告白」や「夜行観覧車」にも家庭内暴力は登場していたが
彼らはいずれも少年少女であり、解決策を見出せない焦りが
行き場のない怒りとなって放出されているのだろうと理解が出来たし、
全身から救助信号を出している彼(彼女)達が不憫にも思えた。
しかし本作に登場するのは立派な成人ばかりで
依存し続ける側も依存を許している側もドロドロに煮詰まって身動きが取れない。
フィクションならば用意されているはずの
「気持ちが通じた」ことによる感動のエンディングは存在しない。
どころか、「明けぬ夜はない」との励ましが通用しない世界もあるのだと
見せつけられているようで、読んでいて暗澹たる気持ちになってしまった。
相談者にとって最後の一人であろうとする押川氏の根気強さには頭が下がるが、
この作品と内容が広く世間に知られたとして、
私達はどうすれば良いのだろか、何か出来ることがあるのかと考えた時、
非力さに打ちのめされる気がする。
「壮絶だった。。」のその先を、少なくとも今の私は提示できない。

「「子供を殺してください」という親たち 1巻」は現在発売中。