2015年の映画を振り返る(5月・6月編) | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

2015年 映画 5月 6月


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今回は大量に出荷されたようなので在庫も潤沢。
これで年末年始を乗り切れるだろうか。



▼2015年の映画を振り返る(5月・6月編)

【紹介記事】2015年上半期映画、絶対に観ておきたい珠玉の10+1本
【紹介記事】忍的えらい目に遭った映画大賞2015
【紹介記事】2015年の映画を振り返る(1月・2月編)
【紹介記事】2015年の映画を振り返る(3月・4月編)
【紹介記事】2015年の映画を振り返る(5月・6月編)
【紹介記事】2015年の映画を振り返る(7月・8月編)

単独で紹介している作品はリンクも用意しているので
興味のある方はそちらでご確認を。



<5月2週公開>

・「ブラックハット」

【紹介記事】ハッカーの設定、いる?映画「ブラックハット」

マイケル・マン5年振りの新作。
凶悪犯の対抗手段として、同系の犯罪歴を持った
前科者をぶつける手法は「羊たちの沈黙」以降の大定番。
今作の場合はハッカーなわけだが、
ハッカーならではの特性はほとんど描かれず、
警察がマフィアを追うノーマルなサスペンスドラマと大差ない。
捜査の過程でちょっとパソコンを使いますよ、といった程度なら
サイバーテロを題材にする必要も、ハッカーを主人公にする必要もなかったのでは。



・「脳内ポイズンベリー」

【紹介記事】脳内会議は真木よう子を支配したか。映画「脳内ポイズンベリー」

優柔不断なまま30歳に突入し、ますます恋に臆病になっている
アラサー女子の心情をコミカルに描いた作品。
本作のキーワードは『脳内』。
意中の人に告白すべきか、そうでないか。
電話番号の交換を申し出るべきか、そうでないか。
意思決定までの過程を『会議』という形で映像化しスパイスにしている。

問題は、主人公の行動と脳内会議が分離したままなこと。
脳内会議の部分が面白過ぎて、本来メインであるはずの
いちこの物語が添え物になっているのだ。
そのため、本来直結しているはずの脳内会議といちこの行動が
バラバラで起こっているように感じ、脳内会議の面々が
いちこの行動を見て感想を言っているただの傍観者になってしまった。



<5月3週公開>


・Blu-ray「駆込み女と駆出し男」


【紹介記事】ちょいと欲張り過ぎだが味は上々。映画「駆込み女と駆出し男」

井上ひさしの時代小説「東慶時花だより」を原案に、
当時の離婚事情を軽快なテンポで実写映画化。
冒頭からテンポの良い台詞の応酬で面食らうが
この挨拶代わりのジャブに耳が慣れてくると、台詞運びのテンポの良さ、
洒落た言い回しと随所に挿入されるくすぐりが段々と心地良く思えてくる。
時代劇のようであり、良くできた落語を聴いているようでもあり、
特筆モノの美しい映像も相まって日本映画の良心ここに在り、である。
息をするように大嘘を並べ立てる一方で滅法女に弱く、時に男気もあって、
医術においてはしっかり知性を漂わせる信次郎像を大泉洋が見事に演じ切っている。

劇中に使用されている小物や言葉遣いなど、
江戸時代に造詣が深いほどに楽しめる、少し大人向けの娯楽作品。
すっかり見なくなった「粋」を味わえる貴重な作品でもあるので
久しく日本映画から足が遠のいていた方も是非ご覧いただきたい。



・「ラン・オールナイト」

【紹介記事】朝まで頑張れば・・・?。映画「ラン・オールナイト」

御歳63歳のリーアム・ニーソンが暴れる今年2本目のアクション。
「アンノウン」(2011年)「フライト・ゲーム」(2014年)で
タッグを組んできたジャウマ・コレット=セラ監督との3作目。
ニーソンが演じるのはマフィアのボスが信頼する凄腕の殺し屋。
殺し屋と言っても既にリタイアしているので
拳の重さで勝負するシルバーエイジなりのアクションが中心で
「96時間 レクイエム」より実年齢に近く無理がない。

一夜の逃亡劇を通して、断絶状態にあった息子との絆が
少しずつ修復されていく過程もスムーズ。
父は父なりの愛情と信念をもって疎遠にしていたのだと気づいたマイクが
「ジミー」から「父さん」へと呼び名を変化させるあたりはベタながら上手い。



<5月4週公開>

・「メイズ・ランナー」

【紹介記事】既視感の迷宮。映画「メイズ・ランナー / THE MAZE RUNNER」

ポスト「ハンガー・ゲーム」の最右翼と目されている「メイズ・ランナー」1作目。
訳もわからず巨大な迷路がそびえ立つ野原に放り込まれた若者達が
時折届けられる補給物資を頼りにコミュニティを形成し、
難解に入り組んだ迷路からの脱出を目指すサスペンスアクション。

あまり予備知識を入れていなかったため
観る前は「CUBE」のような不条理系サスペンスだと思っていたのだが
新旧&洋邦を問わず色んな作品の影があちこちに見られる作りで
劇中に登場する巨大迷宮以上に、作品そのものが既視感の迷宮である。
「ハンガー・ゲーム」におけるカットニス(ジェニファー・ローレンス)のように
キャラクターを束ねる強烈な個性を持った主人公がいないことも物足りなさの一因。




・DVD「サンドラの週末」


「人はどこまで他人を思い遣れるか」を描いたヒューマン・ドラマ。
鬱病のため休職していた主人公サンドラが突然解雇通告を受け、
不当解雇を理由に復職を訴える。
しかし上司が提示した条件は、サンドラを復職させることで増える給与分を、
他の従業員で分担すること。
つまり、サンドラを除く16人全員のボーナスを放棄しろというもの。

訪ねる先々でサンドラがまざまざと見せつけられるのは
理想と現実、本音と建前。
もしサンドラが私の同僚だったら、私はどう答えていただろうかと
ずっと考えさせられていた。
相手の事情は充分理解しつつも、ボーナスを返上してくれと
頼まざるを得ないサンドラの心苦しさも、
それを断らなければ生活が立ち行かない同僚の心苦しさも、
どちらも痛いほど良くわかる。
BGMもなく、ストーリーに大きな起伏は無いが深く考えさせられる作品。




・Blu-ray「イニシエーション・ラブ」


【紹介記事】1回で良く分かる完全解説付き。映画「イニシエーション・ラブ」

2015年版「すぐ分かっちゃったと言いたくなる映画No.1」の大本命。
キャッチコピーの「最後の5分、全てが覆る」も「あなたは必ず2回観る」も煽り過ぎ。
リピート鑑賞に耐え得るような緻密な仕掛けはないし、
伏線の貼り方も雑なものばかりで、ミステリーとしてはC級以上B級未満。
ポイントポイントで「ここ覚えといてね」と言わんばかりに違和感をアピールし、
前田敦子も騙す気マンマンのブリッ子演技をするので
マユが一筋縄でいかない女であることが誰の目にも明らかになってしまっている。

1980年代を舞台にしているため、
劇中では「ルビーの指輪」や「夏をあきらめて」といった80年代ヒットソングが流れ、
かつ曲の歌詞が物語とリンクしているのは感心。
ミステリーとしての期待値を高くすると裏切られてしまうが、
「どんなピュアな恋も、時間の中で摩耗していくことからは逆らえない」とする
教訓的な恋愛映画として観ればそれなりに楽しめる。




・Blu-ray「CHAPPIE / チャッピー」


「第9地区」「エリジウム」のニール・ブロムカンプ監督が
警察が導入したAi搭載のロボット・チャッピーを主人公にしたSFアクション。
ありものに独自性をプラスする二次創作っぽさが
ブロムカンプ監督の持ち味でもあるのでそこはいいのだが、
仮にも同じ警察署内の揉め事でありながら
仲間内の衝突理由が「それぞれの正義」からではなく
アメコミやディズニーにおけるヴィランと何ら変わりないのが残念。

チャッピーを一時的に引き取る(奪い取る)ギャング連中も
ひたすら「絵に描いたようなギャング」然としていて
いくら脅されたとはいえ主人公がこんな連中にチャッピーを託して
家に帰ってしまう理由が良くわからない。
ヒュー・ジャックマンはエンジニアに見えないし
シガニー・ウィーバーもCEOにあるまじき無能さで
せっかくのビッグネームに大した見せ場がないのはどうしたことか。

ただ、難点は数多くあるものの、SFとしての詰めの甘さを
「チャッピーに免じて」で相殺してしまいたくなるほど愛らしい。
ストーリーなどどうでもいい、チャッピーのフィギュア欲しいと
思ってしまうような「トランスフォーマー」的な支持層ならば
Blu-rayを手元に置いておきたくなるはず。



<5月5週公開>

・「ピッチ・パーフェクト」

「glee」的な楽しさを期待した私が悪いのだが、
ゲロ吐きなどで笑いを取りにくる「ブライズメイズ」タイプのコメディな上に
肝心の音楽部分がそれほどクオリティが高くないという期待はずれの1作。



・「夫婦フーフー日記」

【紹介記事】どうにも乗り切れないコメディ。映画「夫婦フーフー日記」
【紹介記事】忍的えらい目に遭った映画大賞2015



・「新宿スワン」

【紹介記事】綾野剛は成功、園子温は失敗。映画「新宿スワン」

今年はテレビにCMに映画に露出しまくった綾野剛のメジャー初主演作品。
園監督の持ち味でもあった過激なエロやグロは
前作「TOKYO TRIBE」(R-15)からさらに後退し(本作はPG-12)、
やんちゃな少年少女がちょっと憧れる程度の「プチワル」な世界で収まっている。
この題材で園子温を監督に指名したなら、R-18ぐらいは覚悟の上で作って欲しかった。
山田孝之、金子ノブアキなど三池崇史監督の「クローズZERO」から一部キャストを
引き継いでいることもあり、当時不良だった高校生達が
そのまま公正することなくダメな大人になって
未だ殴り合いをしている構図に見えてしまうのは大きなマイナス。

おっさん世代としてどうしても言っておきたいのが、
本作の舞台が歌舞伎町で、風俗嬢やヤクザが山ほど出て来るにも関わらず
PG-12設定(成人保護者が同伴すれば12歳未満でも鑑賞可能)である、ということ。
主人公・龍彦は「俺がスカウトした女の子は絶対みんな幸せにします」と言うが
龍彦がしていることは、ブランド品や小遣い欲しさに
夜の街を彷徨う女に声をかけ、キャバクラや風俗店に紹介して手数料を得る
ポン引きであり、世間からは賎業と呼ばれる仕事である。
仮に女性が念願のバッグを手に入れて喜んでいたとしても
身体を売って得た金で欲しいものを手に入れることを「幸せ」とし、
その手助けをする男をヒーローのように描くことには若干の抵抗を感じる。
条件付きとはいえ、本作を小学生でも見られる状態で公開するのは
私はちょっと賛成しかねる。




・Blu-ray「ジェームス・ブラウン ~最高の魂(ソウル)を持つ男」


【紹介記事】映画「ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~」

ソウルミュージックのみならず、世界の音楽シーンに絶大なる影響を与えた
ジェームス・ブラウンの半生を描いた音楽ドラマ。
ネガティブな面をオブラートで包み「天才」と崇め奉ることはせず、
JBの破天荒な面を余すことなく描くことで、
人間味溢れる大スター、ジェームス・ブラウン像を浮かび上がらせる手法。
エディット・ピアフしかり、マイケル・ジャクソンしかり、
特別なギフトを与えられた歌い手は、常識の尺度からしばしば外れてしまう
不器用さと引き換えに、何百万の聴衆を虜にする歌声を得ているのかも知れない。

主演のチャドウィック・ボーズマンのルックスはJBにはさほど似ていない。
にも関わらず、劇中の台詞回しや振る舞いはJBそのものに見える。
チャドウィックが再現しているのは、JBの見た目ではなくソウルだからだ。
「どれだけ見た目が似ているか」を評価軸にしているコミック原作の実写邦画には
20年かかっても真似の出来ないレベルの憑依芝居と言える。



あん 映画 樹木希林
・「あん」

ドリアン助川の同名小説を「2つ目の窓」の河瀬直美監督が映画化したドラマ。
小さなどら焼き屋を任されている雇われ店長・千太郎と
そこで働かせてと頼みに来た老婦人・徳江の交流を描きつつ、
同時に徳江が抱える癩病=ハンセン病の問題も浮き彫りにする。
シーンのひとつひとつが単に美しいだけでなく、
膨大な情報量を持っていることに驚かされる。
交わされる言葉(台詞)は極限まで削られているのに、
千太郎や徳江のちょっとした表情が何よりも雄弁に物語っているのだ。

「たとえ何者にもなれなかったとしても、誰にも生まれてきた意味があるのよ」

大きな功績を遺すことなく人生の折り返し地点に入った私にとって
徳江の言葉はこの上もなく優しく響いた。
いい歳をした大人がと思いつつぐしゃぐしゃに泣いた。
絶品という表現しか出てこない永瀬正敏と樹木希林の芝居。
二人揃って今年の映画賞は総なめでも不思議ではない。
監督から依頼を受けて秦基博が書き下ろした主題歌「水彩の月」も
映画を観た後に聴くとさらに沁みる。



<6月1週公開>

・「ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス」

冗長なパート1、ようやく盛り上がったパート2を経て
尻切れとんぼなパート3は「バイオハザード」と似た様な流れ。




・Blu-ray「トゥモローランド」


ディズニーランドでお馴染みの
人気エリア「トゥモローランド」をモチーフにしたSFアドベンチャー。
「イッツ・ア・スモールワールド」が流れるあのCMと
近年のディズニーが推し進めてきた原点回帰の流れに反して
「不思議の海のナディア」+「スチームボーイ」な王道の冒険譚。
歴史に名を残すあんな作品やこんな人まで出てきたりと
大人と子供を同時に楽しませるブラッド・バードらしい作品。

手垢のついたメッセージではあるが
「下を向いてばかりじゃあ未来が暗くなるよ。
上を向いて笑って生きようよ」と子供達に説く
ディズニーの一貫した姿勢は、こんなご時世だけに沁みる。




・Blu-ray「予告犯」


【紹介記事】ジャニ映画と侮るなかれ、ダークヒーローものの良作。映画「予告犯」

筒井哲也の同名人気コミックスを中村義洋が映画化。
単なる愉快犯・思想犯では片付けられない、
現代社会の歪みでもがく若者を描く手法は、前作「白ゆき姫殺人事件」にも通じ
「映画やドラマにジャニーズが絡むとロクなことがない」との認識を
改めさせる説得力を持った良作。

「白ゆき姫」でも見られたディテールの甘さは本作でもぽつぽつと見られ、
サスペンスとしては展開もありきたりだが
『生田斗真をダークヒーローに仕立てて観客を泣かせる』ことが
本作の最大の狙いであろうし、その目的は達成していると言えるだろう。
社会的弱者に対する視点の温かさは中村監督ならではで、
心温まる友情物語へと昇華させている。
浜田岳や鈴木亮平や荒川良々といった名バイプレーヤー達のパスも絶妙。



・「おかあさんの木」

戦後70年を記念した作品だとは分かるのだが
「身体に良いのよ」と何でもかんでも
減塩&ノンオイルを押し付けられているような窮屈さ。
夏休みに出される課題図書のように全てが古臭く
後世に語り継ぐための味付けが全く足らない。
全く同じ物語だとしても、キャストと演出次第で
印象はいくらでも変えられたろうに。



<6月2週公開>


・Blu-ray「海街diary」


【紹介記事】佇まいが4K。映画「海街diary」

2013年度のマンガ大賞を受賞した吉田秋生の傑作「海街diary」を
是枝監督が実写化した家族ドラマ。
コミックス版を読んでいる時には頭をかすめもしなかったのだが
この映画版「海街diary」には、市川崑監督の「細雪」や
森田芳光監督の「阿修羅のごとく」といった
四姉妹モノの名作に通じる正調日本映画の香りがする。
鎌倉の風景も相まってとにかく全編が美しい。
カット、所作、音楽が挿入されるタイミングまで細密で
映像だけでなく作品全体の佇まいが4Kクオリティ。
ここまで来ると『眼福映画』と言ってもいい。

コミックにしては台詞の多い吉田秋生の原作から
台詞の量をぐっと削ぎ落とし、エピソードもかなり大胆に選別されていて
ほんの数十ページの短編に肉付けしていった「空気人形」とは真逆のスタイル。
コミック原作の邦画としては出色の部類だが、
大好きな是枝作品の系譜を振り返るに、決して突出した作品ではない。



<6月3週公開>


・DVD「グローリー / 明日への行進」


1841年:ワシントンD.C.でソロモン・ノーサップが誘拐され、
     12年間の奴隷生活を強いられる。(それでも夜は明ける)

1858年:南北戦争直前のアメリカ南部で黒人奴隷として売りに出された
     ジャンゴの活躍を描いた爽快な西部劇(ジャンゴ 繋がれざる者)

1865年:4年にも及ぶ南北戦争が未だ続く中で、1862年の奴隷解放宣言後も
     後を絶えない社会問題に対し、アメリカ合衆国憲法修正第13条を
     議会で可決させる。(リンカーン)

1947年:ブルックリン・ドジャースのブランチ・リッキーが
     アフリカ系アメリカ人のジャッキー・ロビンソンを見出し、
     チームに迎え入れる(42 ~世界を変えた男~)

1950年代:奴隷の子供として育ったセシル・ゲインズが
     ホワイトハウスで執事として働くことになり、「キューバ危機」
     「ケネディ暗殺」「ベトナム戦争」といった歴史的な出来事を
     政治の中枢から静かに見つめ続ける。(大統領執事の涙)

1960年代:白人の家庭でメイドとして働く
     アフリカ系アメリカ人の物語(ヘルプ 心がつなぐストーリー)

1960年代:キング牧師を苦々しく思っていたFBI長官の
     ジョン・エドガー・フーヴァーが牧師の自宅の盗聴を企てる(J.エドガー)

1960年代:デトロイト出身の「ドリーメッツ」がオーディションに出場し、
     黒人音楽をメジャーの舞台でヒットさせる
     (ドリームガールズ/キャデラック・レコード)

1960年代:ボルチモアに住む歌の好きなトレイシーが
     人気TV番組『コーニー・コリンズ・ショー』の黒人差別廃止を訴えて
     デモ後進に参加する(ヘアスプレー)

1965年:幼気な少女が悲劇的な事故に見舞われた『血の日曜日事件』発生。
    リンカーンの成し遂げた奴隷解放から100年経っても変わらない
    黒人差別に対し、マーティン・ルーサー・キングが起ち上がり、
    民衆を率いて非暴力を掲げた抗議活動を展開する。(グローリー)


1968年:1990年まで続くネルソン・マンデラの長い長い投獄生活と、
    彼を見続けた看守の関係を描いたドラマ。(マンデラの名もなき看守)

映画の中で何度も描かれてきた黒人差別問題。
リンカーンによって世の中が大きく変わるはずと期待した人々の望みは
その後も打ち砕かれ続け、今も「フルートベール駅で」のような事件が起こる。
本作は、かの有名な演説「 I Have A Dream」を遺したキング牧師の活動を
当時の事件を軸にして描いている。
暴力に訴えず、静かに歩き続ける橋の上の行進のように
演出面でも牧師側を一方的な善としては描かない良心的な作り。
演説内容が耳慣れないのは、権利問題をクリアするために書き換えたのだとか。
オスカー歌曲賞を受賞した「Glory」(ジョン・レジェンド&コモン)が沁みる。



・「愛を積むひと」

エドワード・ムーニー・Jr.の『石を積むひと』の舞台と登場人物を
日本に置き換えたヒューマンドラマ。
田舎に越した途端に妻(樋口可南子)を亡くしてしまった夫(佐藤浩市)が
近隣の住民や若者達と触れ合い、不器用だった人生を見つめ直すのだが
監督が「釣りバカ日誌」シリーズの朝原雄三だけあり
笑わせ方が松竹喜劇になっていて、
そこを安心感と取るかドロ臭いと取るかが評価の分かれ道。
残念ながら今作に限っては私は後者だった。




・Blu-ray「マッドマックス 怒りのデス・ロード」


【紹介記事】キレッキレのアッツアツ。映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

荒廃した近未来を舞台に、革や鋲をあしらった衣装デザインの
モヒカン男や仮面男が闊歩する「マッドマックス」30年振りの復活。
製作・脚本・監督は前シリーズと同じくジョージ・ミラー。

『久しぶりに復活した「マッドマックス」を観に行く』人の期待を
100%裏切らないどころか、120%で歓迎するテンションの高さはどうだ。
白熱のカーチェイスや放送禁止レベルの奇人達といったシリーズの魅力が
何ひとつ損なわれることなく、全てがパワーアップしている。
余計な肉付けをせず「行って帰るだけ」の竹を割ったようなストーリーも痛快。

カメラワーク、車体デザイン、捕虜の吊るし方に至るまで旧シリーズを踏襲し、
本作ではさらにターセム(「イモータルズ」)的な美学を追加。
さらには「呪怨」の俊雄君に似た子供が大量繁殖したり
「デンデラ」の如き婆さま集団がバイクに乗って暴れ回ったりと、
クレイジーさに拍車がかかり過ぎてヤバい。
前3作を見ていない若い世代にもお薦めできるし、
観ているファンなら涙でスクリーンが滲むレベルの快作。



・「極道大戦争」

【紹介記事】香しき大粒のラズベリー。映画「極道大戦争」
【紹介記事】忍的えらい目に遭った映画大賞2015



・「呪怨 -ザ・ファイナル-」

【紹介記事】さらば俊雄、さらば伽椰子、さらば佐伯家、さらば、、「呪怨」

佐々木希の主演で昨年公開された「呪怨 終わりの始まり」の続編。
製作スタッフは前作の評判というものに全く耳を傾けないらしく、
「終わりの始まり」の公開時に当BLOGも含め多くの人々が指摘していた
問題点はほぼ全てそのまま引き継いでいる。

出ているだけで場を白けさせるHIKAKINを出演させるぐらいなら、
いっそ「貞子 3D」ぐらいの振り切れたエンターテイメント作品として
華々しくゴールテープを切って欲しかった。
と思ったら、エンドロール後に「貞子 vs 伽倻子 2016年公開」のテロップが。
そうかそうか、エイプリルフールネタを大真面目にやることにしたのか。
次作は角川主導でやるらしいので、「貞子 3D」のような
サービス満点な作品として作って欲しい。



<6月4週公開>


・Blu-ray「きみはいい子」

「そこのみにて光輝く」で数々の映画賞を賑わせた呉美保監督の新作。
モンスターペアレントに悩まされるひとりの新任教師の視点から
親と子、親と親、教師と生徒といった人間関係を浮き彫りにする。

狙ったところを真っ直ぐ撃ったような、もっと言えば下心が見え過ぎた
「そこのみにて」から一転して、今作は非常に丁寧かつスマート。
子供に手をあげてしまう母親を演じた尾野真千子がいつになく好演し
近年脂の乗ってきた富田靖子、池脇千鶴もいい。
だが極めつけは高良健吾だろう。
意思表示が苦手で、さほど教職に情熱も注いでいない主人公が
目を逸らせない現実を直視して駆け出す瞬間までを捉えていて、
全力で生徒の家に向かうラストシーンとその表情が素晴らしい。
今年は「悼む人」という地雷に出演させられて不憫だったが
この1本で取り返して余りある。



・「ストレイヤーズ・クロニクル」

【紹介記事】『X-MEN』の劣化コピー。映画「ストレイヤーズ・クロニクル」
【紹介記事】忍的えらい目に遭った映画大賞2015




・Blu-ray「アリスのままで」


【紹介記事】私が私でいるには。映画「アリスのままで」

5度目のノミネートでついに念願の初受賞となったジュリアン・ムーア主演作は、
プライベートでは夫と子供に恵まれ、仕事でも大学教授として
順風満帆な人生を送っていた主人公アリスが
50歳の節目に若年性アルツハイマーを発症し
壊れゆく自分に苦悩しながらも生を全うしようとするドラマ。

私達は、何が残っていれば私達でいられるのだろう。
社会的地位か、財産か、記憶か、健康か。
プライドをひとつ傷つけられるごとに進行はスピードを上げ、
まさに身ぐるみを剥ぐように病はアリスから多くを奪い去る。
来るべき未来の自分にビデオメッセージを残すくだりがやるせない。
病と共に生きていくことを受け入れたアリスのスピーチは
涙なくしては見ていられなかった。



・「ラブ&ピース」

【紹介記事】やりたいことは分かる、が。映画「ラブ&ピース」

園子温監督が得意のエロもグロも封印した初の全年齢向け怪獣映画。
25年前から温めていた本作のコンセプトを映画化したものらしいが
拾ったカメに”ピカドン”と名付け、
2020年の東京オリンピックを前に浮かれる日本人に向けて、
今年は戦後70年だぞ、「ピカドンを忘れるな」とシャウトする主人公は
ちょっとひねりが無さ過ぎ。

ユルい笑いを織り交ぜた似非円谷テイストの怪獣映画と
NHKの人形劇のようなノリのファンタジーを交互に描いたストーリーは、
寓話にするにはまとまりが悪過ぎる。
子供にもオタクにも園子温フリークにも刺さらないとなると
どこを目指して作られたのかが良く分からなくなってくる。
かつての円谷作品のように、予算の少なさを逆手にとるほどのアイディアも無く、
ただただチープな特撮部分が泣けてくる。
唯一、長谷川の怪演は名作カルトアニメ「マインド・ゲーム」の
キャラクターを彷彿させるキレっぷりで楽しかった。



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定期的に開催されるBlu-ray/DVDの大規模セールが開催中。
12月に入りラインナップが追加、オスカー受賞作「バードマン」や
「チャッピー」など人気作が半額以上OFFになっている。