古典でも新生でもない絶妙ブレンド。映画「シンデレラ」 | 忍之閻魔帳

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シンデレラ 映画 高畑充希 リリー・ジェームズ



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▼古典でも新生でもない絶妙ブレンド。映画「シンデレラ」


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王子に守られるだけのヒロインから、自らの意志で行動する
力強いヒロインを描いた「塔の上のラプンツェル」
王子よりも大切なモノを描いた「アナと雪の女王」
ディズニーヴィランの新境地を切り拓いた「マレフィセント」
このところ新しい価値観、新しい解釈で作品を送り出してきた
ディズニーの最新作は、ディズニー・クラシックの王道中の王道「シンデレラ」。
恒例の上映前短編には「アナ雪」の新作「エルサのサプライズ」を併映し、
新旧ヒロインの揃い踏みで全世代をターゲットにしてしまおうという
盤石のパッケージで公開された本作は、
GWに向けて公開された数多の新作を押し退けて興行ランキング1位に初登場。
2010年公開の「アリス・イン・ワンダーランド」(13.2億円)や
2014年公開の「マレフィセント」(6.9億円)には届かなかったものの、
OPで5億5,610万8,800円をあげ、2015年公開の洋画でNo.1の好発進となった。
「マレフィセント」が最終65億円に達したことを考えれば
今作も50億円を狙えるスタートと言える。

監督に「マイティ・ソー」のケネス・ブラナーを起用し
シンデレラ役には「タイタンの逆襲」のリリー・ジェームズ、
王子に「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデンと
若手の有望株をそれぞれ抜擢し、意地悪な継母にケイト・ブランシェット、
フェアリー・ゴッドマザーにヘレナ・ボナム=カーターと
脇をしっかり大御所で固めてサポートしている。
日本語吹き替え版は、シンデレラに高畑充希、王子に城田優。



予告編を観た限りでは、新生ディズニー路線に少し寂しさを感じている
クラシック派に向けたバリバリの王道路線だと思っていたのだが、
本作は古典でも新生でもない絶妙なブレンド具合に仕上げられている。
話の骨子は変えることなく、誰もが知る物語の中で
シンデレラの芯の強さや継母の哀しい背景を描いているのである。
シンデレラは、ドリゼラやアナスタシアのいじめに耐えながら、
ただ単に哀しみに暮れるのではなく、父のため屋敷を守ろうとし、
トレメイン夫人は、「マレフィセント」ほどの大胆なアレンジではなく、
とことん意地悪な性格のまま、そうならざるを得なかった理由をさらりと挿入する。
これらは強いて言うならストーリーの補強であり、
王道ストーリーを期待して劇場にやってきた客も
「アナ雪」世代のティーンもどちらも違和感なく受け入れられる。
近年のディズニー作品ではどんどん物語の隅へ追いやられていた王子が
久々に活躍しているのも嬉しい。
全方位に気を配った周到な脚本は、とても「アメリカン・パイ」や
「トワイライト」シリーズを手掛けたクリス・ワイツとは思えない。




発売中■Blu-ray:「美女と野獣 ダイヤモンド・コレクション MovieNEX」

「美女の野獣」を一足先に実写化したような舞踏会のシーンや
ヘレナ・ボナム=カーターのお茶目さが発揮された魔法のシーンなど、
見所の多い、あっという間の105分ではあるのだが、
ミュージカルシーンが全くないのは残念だった。
「Dancing on a Cloud」は無理としても、せめて「夢はひそかに」や
「ビビディ・バビディ・ブー」ぐらいは劇中で披露して欲しかった。
ヘレナ・ボナム=カーターならば歌も出来たろうに。
「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」で証明済み)
そこだけは本当に残念。
日本版キャストに起用された高畑充希の歌唱を、せめてあと1曲は聴きたかった。

リリー・ジェームズは実写版シンデレラの重責をなかなかの奮闘で演じ切ったが
リチャード・マッデンの王子はそれほど身長も高くなく、
体型もえらくむっちりしていて、王道ファンタジーに登場する王子像からは少し遠い。
冗談抜きで吹き替えの城田優をそのまま実写版の王子役にキャスティングしても
良かったのではと思ったりもする。

旧き良きディズニーがお好きな方にも、ここ数年のディズニーがお好きな方にも
どちらにもお薦めできる良作。
GWにデートの予定があるなら、第一候補として入れておくべし。
映画「シンデレラ」は現在公開中。




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