2012年4月2週発売の新作、他

▼PSP「那由多の軌跡」予約開始

07月26日発売■PSP：「那由多の軌跡ドラマCD付き限定版ライブDVD+サントラCD付き」
07月26日発売■PSP：「那由多の軌跡通常版ライブDVD+サントラCD付き」

ファルコムの看板シリーズ最新作が予約開始。
初回生産特典はアコースティックライブを収録したDVDと
ダイジェスト版のサントラCD。
ブランド力を過信してか、前回は大量に在庫をダブつかせてしまっただけに
今作では目標値もさほど高くなく、慎重に売っていくようだ。
大幅値崩れ直後に発売される作品は、往々にして反動で品薄になりがち。
シリーズファンの方はご注意を。

▼「宇宙戦艦ヤマト 2199 (2)」発売決定

04月25日発売■CD：「宇宙戦艦ヤマト/真赤なスカーフささきいさお」
05月25日発売■Blu-ray：「宇宙戦艦ヤマト 2199 (1)」
07月27日発売■Blu-ray：「宇宙戦艦ヤマト 2199 (2)」
07月27日発売■Blu-ray：「宇宙戦艦ヤマト TV BD-BOX 豪華版」

情報解禁時に漂った「もうこれ以上想い出を汚すのは止めてくれ」という
諦めにも似た思いを吹き飛ばし、往年のファンから新規層まで取り込んで
話題を集めている「宇宙戦艦ヤマト 2199」の2巻が発売決定。
発売日は初代「ヤマト」のBlu-rayボックスと同日の7月27日。
名曲「真っ赤なスカーフ」も4月発売と、嬉しい話題が目白押し。
松本零士のキャラクターでないことを許せたことも我ながら驚き。
「復活篇」「SPACE BATTLE SHIP」と、受難続きだった「宇宙戦艦ヤマト」が
ようやくファンの望む形で復活したことを喜びたい。

▼今週発売のBlu-ray／DVD

04月11日発売■Blu-ray：「海洋天堂」
04月11日発売■DVD：「海洋天堂」

【紹介記事】全ての子を持つ親と、いつか親になる子へ。映画「海洋天堂」より抜粋。

スマトラ沖地震で被災してから、活動の中心をチャリティへと移していた
ジェット・リーが脚本に惚れこみ、ノーギャラでの主演を熱望した
話題作「海洋天堂 Ocean Heaven」が今週のイチ押し。
妻に先立たれてから男手ひとつで自閉症の息子を育ててきた男が
末期癌の宣告を受け、残された時間でありったけの生きる術を与えようとする物語。

監督は、同じく父子の絆を描いた「北京バイオリン」の脚本家であるシュエ・シャオルー。
撮影をウォン・カーウァイ作品の常連であるクリストファー・ドイルが担当し、
音楽は久石譲、製作は「HERO」「ラスト、コーション」のビル・コン、
主題歌には歌手から俳優までオールマイティにこなす天才、ジェイ・チョウと、
非常に豪華な顔ぶれで製作されている。

「自分が居なくなったら、この子はちゃんとやっていけるのだろうか」
かつて私も言われたし、私自身も、今同じことを心配している。
若かりし頃は、親孝行とは、注がれた愛情を形にして返すことだと思っていたし
実際に鞄や旅行をプレゼントしたりもしてきた。
しかし、いざ自分がこの歳になってみると、
親の不安を解消するような豊かな人生を送って見せること、
「このままでは死んでも死にきれない」と親に言わせないことが
本当の孝行なのかも、と思ったりもする。
（もちろん、どっちも実践出来れば最高の息子（娘）なのだろうが。）

シンチョンの悩みはもっと深刻だ。
定年までの貯えで息子と静かな余生を送るはずが、突然の癌宣告。
しかも末期で、余命は僅か3ヶ月。
自閉症の息子は、21歳になっても服の着替えすらひとりでは出来ない。
唐突に始まったカウントダウンの中で、息子にどれだけの知識と経験を与えてやれるのか。

カンフーを封印したノーメイクのジェット・リーは
かつてないほど細やかな演技を披露していて、
ここまで出来るのかと今さらながらに驚かされた。
小さな背中を丸めながら、名前と住所の入ったタグを
ターフーの服に縫い付ける姿は、とてもジェット・リーとは思えない。

ハンディキャップを持つ子供と父親の話ではあるが、
ここで描かれているのは普遍的な親子の物語。
だからこそ、シャオルー監督は「すべての平凡で偉大な父親と母親に捧げる」という
メッセージでこの映画をしめたのだろう。

哀しい物語ではあるが、ちゃんと希望のある終わり方をするので敬遠しては損。
ジェット・リーの新境地を是非ご覧いただきたい。

04月13日発売■Blu-ray：「インモータルズ神々の戦い」
04月13日発売■Blu-ray：「インモータルズ神々の戦い 3D&2D」

【紹介記事】まるで動く美術館。映画「インモータルズ神々の戦い」より抜粋。

ジェニファー・ロペス主演のサイコサスペンス「ザ・セル」で衝撃的なデビューを飾り
続く「落下の王国」では、世界遺産を巡る長期ロケーションを敢行し
CGに頼らない自然界の美しさをフィルムに閉じ込めて見せたターセム・シン監督の最新作。
私自身がターセム監督の大ファンだということを差し引いても
ギリシャ神話を題材にした「300＜スリーハンドレッド＞」や
「タイタンの戦い」などとは一線を画す傑作に仕上がっている。

主人公のテセウスには、2013年公開予定の「スーパーマン」でも
主人公に抜擢されている期待の新星ヘンリー・カヴィル。
闇の王ハイペリオンには「レスラー」のミッキー・ローク、
ゼウスには現在公開中の「三銃士」でアラミスを演じているルーク・エヴァンス、
未来を予見する美少女パイドラには、
「スラムドッグ＄ミリオネア」「猿の惑星：創世記」のフリーダ・ピント。
ターセム作品には欠かせない独創的な衣装デザインは、もちろん石岡瑛子が担当。

ストーリーはとても単純で、ざっくり言えば「光と闇の戦い」。
タイタン族の封印を解くため、神器「エピロスの弓」を欲するハイペリオンと、
邪悪な者の手に弓が渡るのを阻止せんとする人間との戦いを描いている。
ターセム個人の死生観や思想が色濃く出ていた「落下の王国」から一転し
今作はバリバリのハリウッドメジャー。しかもギリシャ神話が題材ということで、
雑音に塗れてターセムの持つ独自のカラーが薄くなってしまうのではと
懸念していたのだが、全くの杞憂だった。
「落下の王国」のような全編ロケーションによる実写映像とはいかなかったが、
全編実写でないことを逆手にとった絵画風の映像は
「300」のスタッフとターセムのイマジネーションが高いレベルで融合した証と言えよう。
ターセム作品に欠かせない「美女」「サディスティック」「残虐」に活劇としての
ダイナミズムが加わり、「動く美術館」としか言い用のない映像が展開する。

ギリシャ神話モノは辟易という方でも別物として楽しめるはず。
特にターセム作品に触れたことのない方ならば
今までに見た事の無い映像体験が出来ること請け合い。
ただし、神話についての独自の解釈と残虐シーンの多さは
肌に合わないという方もそれなりに多いと思うので注意。
残虐表現に美を見出す感性をお持ちであればBlu-rayごと買ってしまっても良し。

【関連記事】世界で活躍するデザイナー・石岡瑛子氏が死去

フランシス・フォード・コッポラ監督の「ドラキュラ」で衣装デザインを担当し、
見事にオスカーを受賞して以来、ハリウッドで活躍してきたデザイナーの石岡瑛子氏が
今年の1月に73歳でお亡くなりになった。

石岡氏の手掛ける衣装は、作品のイメージを決定付けるほどのオリジナリティを持ち
どれほど奇抜でも高貴さを失わない、上質なものばかり。
ここ10年ほどはターセム監督作品に欠かせないスタッフとして参加。
「ザ・セル」「落下の王国」「インモータルズ神々の戦い」では
作品ごとに素晴らしい衣装を見せてくれた。

遺作となったのは、やはりターセム監督の最新作「Mirror Mirror」。
ターセム版の「白雪姫」で、ジュリア・ロバーツが魔女を演じる。
もう1本の「白雪姫」である「スノーホワイト」は
6月15日の日本公開が決定しているのだが、こちらは未だに話が聞こえてこない。
石岡氏の衣装を大スクリーンで観られる最後のチャンスなので
なんとかどこかの配給会社が買い付けて劇場公開に漕ぎ着けて欲しい。

04月13日発売■DVD：「ショーン・オブ・ザ・デッド」
04月13日発売■DVD：「ホットファズ俺たちスーパーポリスメン!」

こちらはノーマルDVDだが、カルト的な人気を誇っている2作が待望の再発売。
定価は1500円だが、Amazonの値引率が34%と発売前にしては異常に高く
7日現在の販売価格は991円。これならセットで買っても安いな。

04月13日発売■Blu-ray：「人狼 JIN-ROH 【廉価版】」

最新作「ももへの手紙」の公開が迫っているためか
沖浦啓之監督の「人狼」が期間限定生産の廉価版で再発売。
原作・脚本は押井守。
演出は「東のエデン」「攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」の神山健治。
アニメーション製作はProduction I.G。
キャラクターデザイン・作画監督は「イノセンス」「スカイ・クロラ」の西尾鉄也。
廉価版と言ってもまだまだ高いが、ギリギリ納得できる価格帯ではある。

▼今週発売の新作ゲーム

04月12日発売■PS3：「レイマンオリジン」
04月12日発売■PSV：「レイマンオリジン」

来週は、ユービーアイの25周年を記念して
太っ腹なサービス価格（2500円）で発売されるPS3/PSV「レイマンオリジン」に注目。
私がこのシリーズを初めて遊んだのが確かセガサターン版だった。
「ソニック」よりも「クロックワークナイト」が好きな私にとって
オーソドックスなシステムと適度なテンポで進む本作がいたくお気に入りで
その後もGB版やiOS版などいくつかプレイしてきた。
日本未発売なものが多い不遇のシリーズだが、今回はPS3版とPSV版が発売。
PS3版は最大4人までの同時プレイを搭載しているので、今回はこちらを購入予定。
なお、発表当初は同時発売を予定していた3DS版は延期され、現在未定となっている。

04月12日発売■PC：「魔法使いの夜初回版 Amazon限定ポストカード付」
04月12日発売■PC：「魔法使いの夜初回版」

PCからは、延期に次ぐ延期でファンをヤキモキさせてきた
「魔法使いの夜」がようやく発売。

▼今週発売のコミック／書籍

04月07日発売■BOOK：「GRAVITY DAZE/重力的眩暈ザ・コンプリートガイド」
04月09日発売■COMIC：「進撃の巨人 7 限定版」
04月09日発売■COMIC：「進撃の巨人 7」
04月10日発売■BOOK：「俺の妹がこんなに可愛いわけがない 10」
04月13日発売■COMIC：「HUNTER×HUNTER総集編 Treasure 5」
04月14日発売■COMIC：「名探偵コナン 75 ねんどろいどぷち付き特別版」
04月14日発売■BOOK：「英雄伝説空・零・碧の軌跡 THE キャラクターアートブック」
04月14日発売■BOOK：「英雄伝説空・零・碧の軌跡 THE イラストレーションアートブック」

▼今週の新譜

04月11日発売■CD+DVD：「Spring of Life 初回限定盤 / Perfume」

今週はリリースが少なく、めぼしいものはPerfumeぐらい。
初回盤は完売中だが、いつものパターンで週明けあたりに復活がありそう。

▼3DS「真・三國無双 VS」体験版配信中

04月26日発売■3DS：「真・三國無双 VS」

体験版をダウンロード。
以前某所にて遊ばせていただいた時と印象は変わらず。
元々好印象だったのだが、実際に人との対戦プレイをしてみて
1試合あたりの時間（5分、10分、15分）、チーム編成、
攻め方などによって戦略に幅が出ることが実感できた。

エリアを守る武将を次々に落としながら自軍のエリアを拡大し
敵将を狙う戦略性の高さはなかなかで、
アクション性の高いリアルタイムSLGのような感覚で楽しめた。
グラフィックは同じ3DSの「戦国無双 Chronicle」と大差はなく
PSVの「真・三國無双 NEXT」を遊んだ後ではどうしても見劣りはする。
ただ、Vita版との真っ向勝負を避け、ゲーム性に変化を持たせたことが
結果的に「無双」シリーズの幅を広げたとも言え、
今作は対戦ゲーム好きも取り込める可能性はある。

ただ、Wi-Fiを使ったネット対戦に挑もうという気は起こらない。
「マリオカート7」のように、初心者でも一発逆転できるアイテムなり
技なりがあれば話は別だが、ネット対戦に異様な執念を燃やすゲーマーと遭遇し
あっという間に制圧されて意気消沈、という図が浮かぶようだ。
友人相手のアイテムとしてはアリ。買うか悩むな。

04月19日発売■3DS：「ファイアーエムブレム覚醒」
04月19日発売■3DS：「CODE OF PRINCESS サントラCD付きビジュアルブック」

4月はこの2本が確定済み。
初代のFC版プレイ時に、全てのパラメータを20まで上げたチキの再登場は嬉しい。

▼最近予約が開始された人気商品

04月18日発売■Blu-ray：「Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE in the field」
04月18日発売■DVD：「Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE in the field」
04月18日発売■CD：「祈り涙の軌道 / End of the day / pieces / Mr.Children」
05月10日発売■CD+DVD：「Mr.Children 2001-2005 初回限定盤」
05月10日発売■CD+DVD：「Mr.Children 2005-2010 初回限定盤」

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳（不定期）

2012年4月2週発売の新作、他