DVD新作情報 | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

今回は今週発売のものだけをピックアップ。

■エターナル・サンシャイン
 ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND


チャーリー・カウフマン×ミシェル・ゴンドリーと言えば
「ヒューマン・ネイチュア」のコンビなのだが、
「恋愛+SF」という一見奇妙な世界観を扱いながらも
まっとうな「恋愛映画」として成立していることにまず驚いた。

「記憶を消す」という核をカウフマンお得意の妄想癖で
何百倍にも膨らませたストーリーが素晴らしく、
序盤でバラまいた種全てにちゃんと花を咲かせ、
全ての実を回収してジ・エンドという手腕には脱帽させられる。

コメディからシリアスまで幅広くこなすジム・キャリーと
作品選びには定評のあるケイト・ウィンスレットの二人が抜群に良いが、
キルスティン・ダンストやイライジャ・ウッドなどの若手もなかなかで、
キャストに関してもほぼ文句無し。
カウフマン作品だけは合わない、という方も、
あと1回だけ騙されてみる価値はある。

■マイ・ブラザーBOX
■マイ・ブラザー

「ブラザーフッド」のウォン・ビンと「JSA」のシン・ハギュンが
性格が180度異なる兄弟を演じるいかにも韓国らしい感動作。
「いかにも韓国らしい」と言っても、
いわゆる韓流ブームに乗っただけの作品という意味ではなく、
韓国という国における家族観がとても良く出ている作品、という意味だ。
韓国映画に慣れていない日本人には少し「濃い」のは事実だが、
上記のカウフマン作品と同じで、これもハマるとなかなかクセになる。

■阿修羅城の瞳 映画版&舞台版 ツインパック
■阿修羅城の瞳

今回の目玉は何と言ってもツインパック。
劇場版と舞台版の2枚組というのはあまり聞いたことがないが
見比べる楽しさもあり、面白い企画だと思う。
ちなみに主要キャストの違いは

病葉出門:市川染五郎(市川染五郎)
 つばき:宮沢りえ(天海祐希)
  美修:樋口可南子(夏木マリ)
  邪空:渡部篤郎(伊原剛志)

となっている。
( ) 内が舞台版のキャストだ。
宮沢りえは確かに素晴らしかったが、
全体的な顔ぶれで言えば舞台版の方がより魅力的に思える。
CGだどうだ、セットがどうだという部分で観る映画ではないが、
かといってシルバー世代には内容が若過ぎる。
ということで、中途半端なジジィ世代に。

本格過去ログ:「カブきまくっております『阿修羅城の瞳』」