
◆消費者心理17の原則5
手段・目的連鎖 決定的に重要な核心部♪
『人は感情でモノを買う』
これが真実だからこそ、
おいしいものや、きれいなもの、
かっこういいもの、
きもちのいいものはカンタンに
売ることが出来ます。
かつて『I feel Coke♪』
のキャッチフレーズで売っていたコカ・コーラは、
おいしい(甘い)、きれいな(モデル)、
かっこういい(バブル)、きもちのいい(炭酸)
『爽やかになるひと時』が
たった100円で手に入りますよ♪
というイメージ広告でバカバカ売り上げました。
そこには『それを理屈で正当化する』ほどの
必要性はありませんでした。
おはようございます♪
都野建二郎です。
コンビニで200円も出せば買える『ご褒美スイーツ』も、
すでに『頑張った自分!』という理由があるので、
『欲しい♪』と思ったその時に目の前にあれば、
買うのも、売るのも抵抗はありません。
つまり、安価に、カンタンに手に入るものなら、
どんどん感情に働きかければ、
カンタンに売ることが出来ます。
でも、これが高額な商品やサービスになると、
それだけでは済まなくなります。

◆ニューヨーク近代美術館の中にあるレストラン♪
『おもてなしの天才』という本の著者で、
高級レストラングループ
『ユニオン・スクエア・ホスピタリティ・グループ』のCEO
ダニー・マイヤーは、
『相手がどう感じるかを考えたうえでもてなす』
という哲学を紹介しています。
『お客さまのために尽くし、
お客様が思い出に残る食事をするためなら何でもやる
という人たちを雇っている』
と聞いていたインターネット・マッケターで
コピーライターのヤニク・シルバーは、
あるときこの高級レストラン「モダン」に、
同僚と一緒に食事に行く機会を得ました。
◆良いことに目を向けるのも技術♪
彼らはフルコースを注文し、
サービスも食事もすばらしいものでした。
でも、本当すばらしかったのは、
食事の終盤におきた出来事でした。
彼らの後ろのテーブルでは、
50代の夫婦らしき2人が食事をしていました。
彼らがお互いに対して
不満を抱えていることは誰にもわかりました。
そして信じられないことに、
男性は女性に向かって、
『なぜキミの両親は感謝祭のディナーに来て、
猥談だけして帰ったのか』
などと大声で叫んでいたそうです。
時間が経つにつれ、
この2人の会話の声はますます大きくなり、
すぐ後ろのテーブルにいたヤニクと同僚は
お互いの声が聞こえないほどだったそうです。
こういう迷惑な人はどこにでも、
洋の東西を問わずいるものです。
その後、
ヤニクがトイレに立ち、戻ってくると、
もとのテーブルには何もなくなっていて、
見回すと、
遠くの方で同僚が手を振っていました。
ヤニクが同僚に「どうしたのか」と聞くと、
説明してくれました。
ヤニクがトイレに立った直後、
ソムリエ兼ウェイターのニックがやってきて、
やり過ぎではないかと思うほど大げさに、
テーブルの上にボトルの水をこぼしたのだそうです。
そして、その夫婦にも聞こえるような大きな声でこう言いました。
『おおっと、手が滑ってしまいました。
テーブルに水をこぼしてしまうなんて、
自分でも信じられません。
こんなに濡れたテーブルでお食事をしていただくわけにはいきません。
他のテーブルに移りましょう。』
そう言い終わるや、7人のスタッフがやってきて、
6個のワイングラスと食事を
部屋の反対側のテーブルに移動してくれたのだそうです。
店内の様子を見て、
『うんざりしているだろうな』
と、適切な判断をしたスタッフが、
夫婦が恥ずかしい思いをしないように気を遣いつつ、
本当に気の利くことをやってくれたのです。
◆良いクチコミを超える広告♪
このニューヨーク近代美術館の中にあるレストラン
『ザ・モダン』の平均客単価は6千円から7千円だそうです。
軽い気持ちでちょっと晩飯に♪
という使い方が出来るレストランでは無いですね。
この話のヤニク・シルバーにしても、
『ウワサのサービスはどんなものか♪』
というのを楽しみに行ってみたわけです。
で、もしこの時、
後ろのテーブルの夫婦の存在だけが光っていたら、
この後どんなことになっていたでしょうか。
おそらくヤニクは、
『ダニー・マイヤーのモダンに行ってきた。
食事もサービスも最高に良かった♪
でも、客層は最悪だ。』
というような感想を、
誰かに話したり、tweetしたりすることになったでしょう。
でも、実際には、
この時のスタッフのすばらしい対応こそが、
ヤニクの心をとらえるし、
その話を聞いた人たちも同じように感じるのです。
ほとんど同じ話でも、
良い面にスポットが当たるのか、
良くない面にスポットが当たるのかは、
ほんの少しの差でしかありません。
そしてその少しの差を生み出せるかどうかが、
『感情でモノを買う』だけでなく、
『高い買い物を理屈で正当化』してくれる
お客さんを生み出せるかどうかの差となって
現れることになります。
さてこれは実際に、
お店で経験したサービスが生み出す影響力です。
でもこの力を手に入れるには、
実際に食事をしてもらわなければいけません。
でもそれ以前に問題なのは、
ご新規さんをどうやって獲得するかです。
まだ、見たことも、聞いたこともない、
それが良いかどうかわからない商品やサービスを売るには
どうすれば良いでしょうか。
初めてのお客さんに
このレストラン『モダン』での出来事並みの期待をしてもらうには、
どんな広告を作れば良いのでしょうか。
その答えがこの本に書いてあります♪

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