The Band The Last Waltz
ロニー・ホーキンスのバックバンドとして活動をした、ザ・ホークスは
68年にザ・バンドと名乗り、ウッドストックのピンク色の納屋で初の
アルバムを録音し、当時の音楽業界に衝撃を与える事に成る。
1960年頃に出会った5人は小さな小屋でのライヴを繰り返しながら
8年間も売れない下積み時代を共にしていた。
ロビー・ロバートソンは食べる物にも困った時代を振り返り、映画で
8年間の苦労話を語っていた。そして、一躍注目を浴びる存在に成って
輝かしい8年間を過ごしてから、これ以上は続けられないと区切りを
打つ事にしたらしい。
リヴォン・ヘルムとの間が上手く行かずに、徐々に気持ちが離れて
しまったのでしょうか。残されたメンバーは、まだ続けたいと考え
再結成をする事に成るのだが。
この5人の出会いは、特別な輝きを生み出す絶妙なバランスが有り
最後に成った、ラスト・ワルツには寂しさと、新しい門出に向かう
5人の複雑な気持ちが入り混じり、感動が伝わるラスト・ステージ
に成っていたと思う。今更と言われそうな、かなり有名な映画から
まずは、内に秘めた思いが乗った、リヴォン・ヘルムの歌から。
The Band - "Ophelia" (The Last Waltz)
リチャード・マニュエルの歌声は唯一無二の魅力が有りました。
ガース・ハドソンのキーボードは、単に土臭いだけのバンドでは
無かった事を示していたと思います。
The Band - The Shape I'm in
一番目立たない存在だった、リック・ダンコのヴォーカルも好きなんです。
The Band - It Makes No Difference
最後は、ザ・バンドに計り知れない影響を与えていたディランの歌を。
何か感動的で、鳥肌が立ちそうです(笑)
The Band: I Shall Be Released (The Last Waltz)
個性的な5人が集まり、見事に調和をさせたサウンドや歌は
何処にも無かった、新しいノスタルジックさに溢れていました。
もう、こんな変わったバンドは現れないでしょうね。