中学受験の国語指導法には多様さがある。
どれが正解かはそれぞれの成果によって
違うといえるかもしれない。
例えばこと論説文においては
要約が読解力のすべてという指導法を
展開するのは間違いではない。
新聞記事を使って
何がそう書いてあるのか概要をつかむ練習をして、
内容を自分の言葉で要約する。
これはもっとも単純な指導法といえる。
文章を要約するというのは読解力の基本で
自分が何を読み取ったかを記させるのは
表現力にもつながる。
よく新聞記事の要約を国語の授業の基本に
据えてた指導法を取る講師は多いが
入試問題でそれを行うのは読解力や記述力を
同時につけるという意味では最適だ。
最もそれは論説文などに限定される。
物語や韻文などの
情緒的な文章の読解には少し足りない部分がある。
特に中学受験という
情緒的な部分の生育度を測りたいという面では
限界があるといっていい。