スケベビデオを見ていて
「きっと自信を持たせるための配役なんだろう」と感じていた私と、
「空しくなるので見るのがいやだ」と語っていたその友人の話だ。
比べっこなんかしたことがないので、気が付かなかったが、
どうやらそんなことらしい。
窺うと彼はカプセル錠の様相なのだという。
漆黒のもじゃ毛の中に、ベンザエースを思わせる錠剤大のそれが取り残されるように存在するそうだ。
「おや?」と思って拾い上げると身体とつながっているのだという。
そんなものが存在するのだろうかといぶかしむが、
事実らしい。
そんなやつがいざという時にどうなるのかと思うが、
聞いてみると、小指くらいには頑張ってくれるらしい。
なんとも感心する頑張りだ。
彼の嫁さんも苦労だろうと思うが、なんとかうまくいっているようだ。
時に指で補助してごまかしているのだそうだ。
なるほど工夫している様子にも感心する。
そのくらいの大きさだと、
女の人の陰核とさほど違わないのではないかと思い、
聞いてみた。
嫁さんと比べてどっちが大きいのか?
そしたらそいつは怒っていた。
どうやら面目は保っていたようだ。
そんな彼だが、2児の父だ。
これまた感心する。
私には子がない。
世の中うまくいかないものだ。
そんなわけで彼のことを敬意を込めて
「カプセル山口」と呼ぶことにした。