丸瀬布から人っ子一人いないような道を30分だか1時間だか…もう時間の感覚もよくわからないくらい走ったところで、滝ノ上町に入ります。芝桜で有名な街ですね。
ここにも鉄道が走っていたわけですが、他の路線と違うのが、札幌から放射線状に伸びる線路ではなく、オホーツク海側から内陸…札幌方向に延びる線路なのです。現在は長距離バスが札幌から直通していますが、そのバスが走る札幌方向側には伸びていないのです。計画はあったそうですが

…というわけで、今回は渚滑線の終着駅。北見滝ノ上駅になります。北海道内で同名の駅がありましたが、2024年3月に廃止となった「滝ノ上駅」は、石勝線…夕張市の駅になります。向こうの開業が1897年、こちらが1923年開業で、後の開業となったためか、「旧国名+地名」の駅名となってしまいました…(向こうは当時から市町村が夕張だったと思うので、本来であれば逆が望ましいのでしょうけども…)

1985年に廃止となったわけですが、終着駅のこの駅は、滝上町の中心部だからなのか駅舎が保存されて資料館となっています。中には渚滑線に関するグッズがたくさんありましたが、待合室用の椅子は北海道博物館で開催されていた「みんなの鉄道」イベントに貸し出されていました。
手入れがされているようで、結構綺麗です。

そんな北見滝ノ上駅の裏に、ちっこい機関車がいます。いわゆる移動機械だと思うのですが、どこの何様だったんでしょうか…。意外と、この駅で使っていたりするのか 今回は調べておりません←

ふふっ ちっちゃいです。
ぶっちゃけ、近くに目的の車両が無ければ、保存車巡りの対象外にさせてもらってたくらい小さい←

そして、そんな線路の横に…ホームがありません。ここ駅跡なんですけどね…。
wikiさんによれば、廃止後に駅舎を山側に移動したとのことで、その際に駅舎を嵩下げしたんじゃないかと思います。この影響なのか、駅舎と線路の間が非常に狭くなっていて不思議な空間になっています。
線路は…おそらく当時のものと思われますが、旅客車両が入る本線ではなく、一番山側の側線だと思われます。なかなか特殊な保存形態ですねっ

…と、これだけでも渚滑線の歴史が十分学べる施設なわけですが、滝上町にはもう一つ、なんなら豪華な鉄道保存施設があります。
それがこちら、滝上町郷土館です!!!
・・・
入口の写真撮るの忘れてました…。
ちなみに:12時半に着いたのですが、こちらの郷土館は12時ー13時は昼休憩で休館しているので来訪の際は気を付けてください。あと入館料が150円/人のはずです。
全国的に…あるのかはわかりませんが、少なくとも北海道の各市町村に一つはあるであろう郷土館/資料館。鉄道がある街であれば、もちろん鉄道に関する資料があることも多く、隠れ鉄道施設ともいえる場所ですが、滝上町の郷土館にはなんと

SLが保存されています。しかも完全屋内保存です。マジか
今回の保存車両は9600型蒸気機関車の39628です。副灯付きで、デフにゼブラが塗ってあるのが特徴的ですね。
屋内保存というだけあって、きれいですが結構塗装がごてごてしてます。配管は赤いし、ロッドは青いです。意外だったのが、車内に入ることが出来ませんでした。加えて、屋内保存なのに、画像のホームっぽい部分しか出入りできません。ちょっとしょっぱい…けど、変なところ入られて怪我をされても郷土館さん側としては困りますね…。

テンダーの石炭を入れる部分嵩が増設されて高くなってます。屋内保存のおかげでここもきれいに残っております。
ちなみに保存車両はもう1台

ラッセル車、キ277です。降雪期の長い北海道ではさほど珍しいわけでもないラッセルの保存車両ですが、こちらも屋内保存ということできれ…いではりますが、塗膜が直射日光でボロボロになっております…。そのうちだれか塗ってくれる…んでしょうか。

ラッセルに至っては先頭部分が展示室側からは見ることが出来ません…外の窓ガラス越しに撮るしかなかった…。

地震等も多くないエリアだからか、連結してから何年経ったのかわからない連結部分もいい状態を保っておりました。何気に、屋内で連結状態の保存車両は、北海道ですとかなり珍しい気がします。というか…あれ、もしかして小樽のしづか号+開拓使号くらい…?
(移動機械との連結、であれば何例かある気もしますが…)

ちなみに、SLが保存されているこの郷土館の線路は渚滑線の廃線跡…というわけではありません。ただ、車庫の後ろ側を見ると、レールが伸びています。上の写真じゃ全然わかりませんが左の機械の先にちらっと見えます。こちらはSL搬入の際に使われたもの、ですかね。

ちなみに:他の展示物もやたら多くて、入場料150円があまりに安すぎました。ボリュームが半端ないです。なんか、メインの塔以外に2つも離れがあるんですよ←
滝ノ上町の芝桜シーズンなんかに、併せて行ってみてもいいかもですね。
それではまた次回です~(=゚ω゚)ノ