道北エリアのD51シリーズ | 北海道限定の鉄道ブログ

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書き残している保存車をどんどん書いていきます。

 

今回は、2021年8月の日帰り宗谷岬ツアーで行っていた道北エリアのD51型蒸気機関車を取り上げていきます。道北エリアにも多数の蒸気機関車があるうえに、なぜか連番で保存されていたりと、面白いです。

 

1台目は、和寒町公民館に保存されているD51-337号機です。

個人的にはマイナーな位置の保存車、といいつつ、屋根がしっかりついていて状態もいい感じです。

よく見たら副灯付きですね。副灯どころかヘッドライト自体が盗まれたりして無くなっていることもあるので、副灯を含めて残っている例はちょっと珍しいです。

 

場所はこちら、和寒駅から徒歩で歩くこともできます。名寄以南ということで、本数も多く、電車で行ってみるのもいいかもしれませんね。筆者が車で行ったのであんまり偉そうなことは言えませんが。。。

 

尾灯もしっかり入っていてスゲー状態のいい1台かと思われます。灯火類がここまで現存する個体は滅多にないですよ~~~。

 

ちゃんと中にも入れます。でも写真を撮っていませんでした。まぁどこも同じD51だから←

 

 

 

続いては、和寒から特急の停車駅で一つ上、士別市にあるD51を見ていきます。

こちらは屋根がありません。ヘッドライトは副灯付きで…すが、画像をよーーーーくみると…?

D51-397です。こちらは車内には入れないです。

 

士別市郊外のつくも水郷公園というところに、このD51は保存されています。

場所は士別駅から直線距離でも2.5km、道のりにして4km弱といったところでしょうか、ちょっと歩いていくには厳しそうな場所ですね…。

 

横には腕木式信号機もあり、かつてはこの公園のふちを線路が通っており…というわけではありません。SLの保存時に設置されたもののようです。可能性として、かつての私鉄、士別軌道線がこのあたりを通っていたため、その線路跡を使用した可能性が0ではないのですが、士別軌道自体がナローゲージ(762mm幅)のため、1067mm幅のD51を置くには少なからず線路を再設置する必要があります。加えて、士別軌道の廃止は1960年より前。D51の保存が15年もあとの1976年なので、線路跡を使ったかどうかは微妙なところですね…。

 

ちなみにこのD51-397は追分機関区に一瞬配置され、SLの本線運転最後の日まで在籍していた追分機関区の生き残りでもあります。火災が起こった4月には既に士別に来ていたので助かった、というわけです。

 

こちらは尾灯もなし。状態だけでいうなら和寒の個体を見た方が価値はありそうな…?

 

とはいえ、このつくも水郷公園はゴーカートなんかもあり、親子連れの方にはお勧めのスポットです。SLは中に入れないので見るだけですけどね…(;'∀')

 

というわけで397号機でした。

…と、ついでですが、名寄市にある「キマロキ編成」の中にはこの次の

398号機がいます。なんと連番。キマロキ編成の先頭は9600型ですが、後方の押し機関車役にD51-398が入っています。ちょっと油断しがちですが、D51のコンプリートを目指したい、なんて方はお忘れなく。

 

先の397からの連番ですが、配置に関しては全く別のルートを歩んでいたようで、最終配置は名寄。ゆかりのある機関車が保存されたようですね。

そういえば、SLが保存されてから名寄本線が廃線になるまでってかなり期間があったのでは?と思い調べてみたら、その間は100mくらい離れた北国博物館の敷地に1993年まで保存されていたようです。

 

ではまた次回です~>゜))))彡