最近、平日の昼間を中心に、札幌~幌向や、旭川方面で運転されているキハ183系7550番台の試運転列車。目的は、予想がついている方も多いとは思いますが、今後の特急「オホーツク」「大雪」への元北斗車の投入にあるようです。
一般的には、番台が違ったとしても、元々の区間に同形式が運転されていた場合、試運転を行わずに編成変更することが多いのですが、今回のキハ183系7550番台は、ブレーキ特性が異なる事、また2014年から行ったエンジン交換工事によって、加速方法も異なっているようで、これらの運転方法を苗穂・旭川運転所の運転士さんに習熟させるため、というものが目的と思われます。
一般的なキハ183系と、こちらの7550番台の運転において異なると思われるのは次の2点です。
1、自動変速機を搭載していること
キハ183系7550番台では、2550番台時代に積んでいた660PSのエンジンから450PSのエンジンに変更した際、不足するパワーを少しでも補うため、それまでの手動変速の変速1段直結1段から、自動変速の変速1段直結4段に切り替わっています。ただし、これはエンジンを交換したキハ183-8550・9550とキハ182-7550・キロ182-7550のみで、同形式と連結可能なキハ183-4550・6001・6101は対象外となっています。
つまり、これらの形式と連結する場合・・・連結しない場合はわかりませんが・・・は、従来のキハ183系同様、変直切り替えレバーも操作する必要があります。とはいえ、通常とは異なる動作をする必要があるかもしれませんね・・・。ややこしいです(汗
2、ブレーキ特性
こちらは憶測のため、確証が持てないのですが・・・。
少なくとも2550番台時代から、こちらの番台ではブレーキ圧がほかのキハ183系と異なります。これは、この550番台系列のみ130km/h運転を行ったためで、130km/h運転時にも600m以内に停止できるために、このような対策がされました。このため、3550・2550番台は、他のキハ183系と連結できなくなっています。ここまでは、確実な話です。
ここからが推測のお話。
現在のキハ183系7550番台の「北斗」の停車シーンを見ていた人は、「やたらブレーキが強い」と思うことも少なくなかったと思います。筆者もそう考えていましたが、こういう動作になったのは、間違いなくエンジンを交換した後です。その理由について考えてみました。
キハ183系のうち120km/h運転に対応している500・1500・1550と、550・1550番台では、自動空気ブレーキという、ブレーキがかかるまでのラグが発生する車両で、600m以内に停止するために、ダイナミックブレーキというものを装備しています。
これは、車で言うところのエンジンブレーキで、高回転で回したエンジンが、回転数を下げようとする動きをブレーキ力に生かす方法です。
現在では、排気ブレーキと名を変え、キハ281系以降のJR北海道の特急型気動車には全車装備されています。
さて、このダイナミックブレーキ、実はキハ183系のエンジン交換車では使えなかったのではないでしょうか?
2018年現在、JR形式のエンジンを搭載するキハ183系は、7550・8550・9550番台を除けば、キハ183/182-200番台くらいのもので、こちらは最高速度110km/hとなっており、ダイナミックブレーキは装備されていません。
つまり、120km/h以上の対応車では初めての例だったのです。
もし、ダイナミックブレーキが対応できないとなれば、最高速度を元々の130km/hから120km/hに落としても、600m以内の停止は難しい可能性があります。
そこで、ブレーキのてこ比ないし圧力比をさらに高めたのではないでしょうか。これにより、低速域で、一気に止まってしまうブレーキ特性になってしまったのではないかと思います。
ともあれ、6月までには変わると言われている特急オホーツク。楽しみです。
ではまた次回です~(*´ω`)
