時には映画の話をしようか-ぶらっで
(DVDにて鑑賞)





私だ。
かつてはボンボン派だった私だ。
コロコロ派は呪われよ。

さて、今回は「ブラッディ・バレンタイン」だ。
こんなはしたB級映画をレビューしてしまうあたりからかなりのネタ切れ感が漂ってくるが、実際ネタは切れつつあるので仕方がない。
そうやって割り切らなくてはやっていけないことがこの世界にはいくつもある。
これもそのひとつだ。
そんな大げさな話だったろうか。

ということで、この「ブラッディ・バレンタイン」だが、実はなにをかくそう、今はやりの3D映画だ。
劇場で飛び出すメガネを装着すると、劇中のあれこれがボンヨヨヨと飛び出すという寸法だ。
子供向けのアドベンチャー映画などでは最近珍しくもない手法だが、ホラー映画でこれをやったのは非常に実験的な試みといえる。
そこは全力で評価したい。
実に正しい3D活用の形のひとつであると思う。

が、問題は、私がこれを家のテレビで普通にDVDで鑑賞してしまった、ということだ。
なにも飛び出さない。
平面にもほどがある。
劇場では目前まで激しく飛び散ったであろう人体部分のあれこれなどは、我が家のテレビの中では立体感のかけらもなく普通に散らばっているばかりだった。
劇場では眼前にまで激しく飛び出してきたであろう凶器の先っちょなどは、我が家のテレビの中では殺人鬼の手によってぶりぶりと遠く振り回されているだけだった。
こうなってくると、もはやこの映画の魅力は半減であろう。
半減どころか、5分の1くらいになっているかもしれない。
内容は、いたって凡なホラーである。
ツルハシを持った殺人鬼の方が大ハシャギしているだけの映画だ。
私にできることといえば、「あ、このシーンは3Dだとすごく飛び出したりしてきておもしろいんだろうな。ウフフ」と推測することだけである。
虚しい。
まったくもって虚しかった。
虚ッディ・バレンタイン。

すでにバレンタインシーズンから大きく外れ、売りの3D機能さえも失ってしまったこの映画は、もはや鮮度が落ちてパッサパサになった食材に等しく、私のお口の中はひたすら乾いていくばかりであった。
実に残念だ。
ではなぜ今回この映画このように大々的にピックアップしてしまったのかというと、やっぱりこれはね、ネタがないってことだよね、ウフフ、ということだ。
もっと新作映画がいっぱいある時期にブログ始めればよかったよ、ウフフ、と思わんでもない。

時には映画の話をしようか-ふぃっしゅ
(映画館にて鑑賞)







私だ。
幼少時、フォークを握ったまま眠り込み、己の額を突き刺してしまったこともある私だ。
そのときフォークについていたハチミツが脳内に回ってしまったのか、今はこんな有様の私だ。

さて、現在劇場公開中の映画感想ストックも切れてしまった。
えっ、少なっ。
驚かれただろうか。
私は驚いた。
もう映画館でやっていない、そしてまだDVD化されていない、つまり現在どのような方法を持ってしても視聴できない準新作映画たちの感想を述べるのもなんだか微妙な気がするので、ここらで、個人的に私が大好きな映画の話でもしていこう。

今回は「ビッグ・フィッシュ」だ。
今のところ、人生で唯一映画館に2回観に行った作品である。
私の中で「作品の当たり外れがすげえでけえ監督」として知られているティム・バートンによる監督作品だ。
ティム・バートンといえば、毒のあるファンタジックな作風で知られているが、今作は珍しく、現代の現実世界を基軸とした作品となっている。
とは言え、ファンタジっ子バートンの野郎のことであるから、今作の現実世界の中にも「登場人物が語る大げさな人生回想」という形でグイグイとファンタズィを挿入してくる。
「現実世界が基軸」とは言ったが、バートン的にはそっちが基軸か。
あのファンタジっ子(※バートンはおっさんです)め。

なにを隠そうこの映画、感動の逸品である。
この作品を初めて劇場で観たとき、私は危うく59(号泣)しかけた。
しかし「ひとりで観に来て59とか恥ずい!」と思い、なんとかこらえた。
ギリギリだった。
映画館での2度目の視聴の際もやっぱり59しかけたが、連れの女子に「なにこの人キモい」とか思われるんじゃないかと心配だったのでそこもやっぱりこらえた。
そして後日、この作品のDVDを購入した私は、家のテレビの前で今度は思う存分59した。
しゃくりあげすぎて嘔吐しかけたほど泣いたものだ。
地獄絵図一歩手前だった。
近頃などは、好きが高じて、とうとうBlu-ray版まで購入してしまった。
まだ観ていないが、その高画質が台無しになるほどまた涙が吹き出ることだろう。
体中の体液という体液が漏れ出してしまうに違いない。
はっきり言って、冗長な部分がある作品だ。
中だるみは、する。
だが、それもすべてあの超絶感動のラストにつながっていくのだと思えばなんでもない。
今ではその中だるみさえ愛せる。

正直なところ、私の周囲ではそれほど評価の高い作品ではない。
私の一番親しい友人などは「この手のジャンルでは最高傑作だ」と手放しに賞賛してくれたが、それ以外の人らにうっかりオススメなどしようものなら「いや別に」とか「思ったほどではなかった」とか「どこらへんで感動したの?」とか、まあヒドいものである。
「ラストで感動した」とか答えようものなら、「へえ」である。
「1へえ」だ。
ビビる大木しか押していない状況だ。
だからもしかしたら、実際その程度の作品なのかもしれない。
私の感覚と世間の感覚が乖離しているのかもしれない。
だが、それでも。
それでも私は声を大にして言わねばならない。

アタイはこの映画が大好きなんよ!

と。
思わず一人称も変わるほどだ。
もし少しでも興味を持ってくれたのなら、是非観ていただきたい一品だ。
もしかしたら、まあ、大して気に入ってもらえないかもしれないけれど。
「あいつの言うことはアテになんねーな」ってなるかもしれないけれど。
「1へえ」で終わるのかもしれないけれど。
それでもアタイは大好きなんよ!




以下、予告編URL。
映画の雰囲気がつかめる良い予告編だ。
www.youtube.com/watch?v=jN6sw9A7iGM

時には映画の話をしようか
(Blu-rayにて鑑賞)





私だ。
ドラクエの主人公の名前を自分の名前にするのに抵抗がなくなってきた私だ。

さて、今回は「DRAGONBALL EVOLUTION」だ。
日本の有名な漫画と同じタイトルなので、「映画化されたのか」と思う人間もいるかもしれないが、それは誤解だ。
これはあの漫画とは無関係だ。
私も、もしやと思いながら観たのだが、明らかに原作とはかけ離れた内容だったので間違いない。

ということで、この、なんだったろうか。
「ガッカリボール」?
違ったかな。
まあいい。
ちょっとタイトルを失念してしまったが、このなんとかボールの感想を述べていこうか。

まずこの作品の前提として、「ヒドイ」というのがあることは今更説明するまでもないだろう。
全日本国民の意識下に、映画公開以前からあった認識かと思う。
これがまったくもって正しく、実にヒドス。
いや、ギザヒドスだ。
実際のところ、私も企画段階からまったく期待はしておらず、「まあ別物として楽しめればいいんじゃないの」くらいに思っていたわけだが、そんな考えはまったくもってスウィートに過ぎたぜハニー、と言わざるを得ない。
あの偉大な原作の存在のことを完全に脳内から消去して、単体の映画として観たとしてもギザヒドス。
クソ映画として突き抜けていればそれはそれで心に残るものありOK(ネタ的な意味で)、とも言えるのだが、そこまで突き抜けてはいないあたりが厄介だ。
とにかく心が揺れない。
無に等しい90分だった。
ドラクエのレベル上げでもしておくほうが賢明だった。

で、具体的にどのあたりがヒドかったか、というような話をしていきたいのだが、これがもういちいちきちんと書いていくと私の腱鞘が炎になってしまうということで、特にヒドかったなと思うところをいくつか抜粋して箇条書きさせていただくことにする。
もう誰も気にしないだろ、と思って平気でネタバレしてしまうつもりだが、誰も気にしないだろ。

以下、特にヒドイところ。

・物語の前提となるような設定がごっそりはしょられている。
 封印されたピッコロ大魔王がどうやって復活したか不明。
 敵サイドの犯行動機が完全に不明。
 というか、敵サイドの事情がほとんど描かれないので、ピッコロ大魔王なんか最後まで性格がわからない。

・世界観がムッチャクチャ。
 ファンタジーと現実が半端にごた混ぜになっている。
 挨拶が「ナマステ」だったり、「タナカさん」や「ワタナベさん」が出てきたりする。

・銃器の威力が半端ねえ。
 悟空ですら一発撃たれたら死ぬ。
 もう、武術とかいらない。

・ヤムチャの存在価値がわからない。
 出さなくてもよかったんじゃない? というレベル。
 唯一の功績は、油断している敵の女を背後から射殺したこと。
 で、なんの伏線も脈絡もなくブルマとくっつく。

・偶然落ちた穴にドラゴンボールがある。
 わあすごいぐうぜん。

・「実は悟空の正体はオザァル(大猿)だったんだよ!」みたいなくだりを、衝撃的な新事実を語るかのように演出している。
 みんな知ってる。
 みーんな知ってる。

・かめはめ波の燃料が性欲。
 そんなんで出るんだったら、中高生なんか8方向に出す。

・停止した心肺機能がかめはめ波で蘇生できる。
 あと、かめはめ波で火もつけられる。
 かめはめ波ってなんですか。

こんなところだろうか。
こんなところだろうか、と言っても、実際はまだまだあるのだが、スペース的にえらいことになってしまいそうなので、この辺で切り上げておく。
とにかく、とにかく雑な映画だった。
この映画に興味がある、という人は、その気持ちをドラクエのレベル上げにでも持っていったほうがいいだろう。
どうしても観たければテレビ放映を待てばいい。
大丈夫。
「待ってよかった」と思える日はきっと来るから。