さて、混雑した電車で、私の前や横に立っている人、隣の席に座っている人、老若男女問わず、やはりメールを熱心に読み書きしてる方々がとても多いです。そして、ほとんどの場合、その画面が私に丸見え。若者だと覗き見防止シールを貼って見えなくしてる人もいますが、意外と少数派です。
誰もが余りにメールに熱中しているため、私が後ろや横から凝視していても、気づかれることはありません。特に満員電車だと身動きが取れませんから否応なしに文章が目に入ってしまうのですが、空いてる車内で隣の席の人のを堂々と見て黙読させてもらっていても、たいていバレません。
てすが、赤の他人に覗き見されても平気なしょうもない内容なのか、というと、そうでもなさそうで、皆さんなかなか興味深い話をやりとりなさってます。背後から大声で音読して、周囲のお客さんにも聞かせてあげたいぐらい面白い時もあります。
かくして、堂々とメールしてる皆さんの画面を密かに読ませていただくのが、電車に乗っているときのささやかな楽しみになってしまいました。相当に悪趣味です。
極めて混雑している女性専用車内で、「こないだ覚醒剤で逮捕されたあのタレントって、昔ヒカルゲンジのメンバーだったよね」と朝7時台から芸能ゴシップMAILを作成している若いOLさん。笑ってしまったのは、次の駅から乗ってきた、なんだか機嫌が悪そうな初老の女性に「満員電車でメール打つのやめてよ。どうせ、大したこと書いてないんでしょ!!」と一喝されたことです。その女性はメールの内容は見ていないのに、そのOLさんのアホ面をみて「くだらない話を書いてる」というのが即わかったのでしょう。さすが年の功です。OLさんも反論できず、だまってケータイを閉じました。
昼過ぎの空いている車内で、なんとなく隣に顔を向けると、携帯メールをうっていた若い女性がギクっとした様子で画面を胸にあてて隠しました。その後数回、私がちょっと顔を動かすだけで、彼女は、ギクっ、ギクっという反応をします。これはきっと、非常にオモロイことを書いているに違いない。私は彼女が再びメールに集中するのを待ってから、今度は顔は動かさず、目だけを横に移し、画面をガン見しました。すると・・・・
「◯◯XX子は、絶対大人気女優になる
」「◯◯XX子は、絶対大人気女優になる
」・・・と、同じ文章を10回以上書き続けています。多分、◯◯XX子とはご本人の名前で、自分の願望を実現するために、自分宛にメールを書いているのでしょう。自己啓発本に触発されたのかもしれません。ちょっと「大人気女優」になるのは厳しいようにお見受けしましたが、それは私が判断することではありません。
今朝は、アラ還世代のオバハンが、「いよいよ貴方に会えるなんて嬉しい
。道中お気をつけていらしてね
幸せな女の子より
」などと、デコメバリバリ書いていました。オバハン。。。出会い系などで無垢な少年を騙しているのではなく、同世代の友人とふざけあっているのだ、と心から願わずにはいられません。
そして、やはり、なによりも強烈なのは、明らかな「色恋もの」メールをニヤニヤしながら打っている中年男性の方々です。
時間帯は仕事帰りの夜間、お酒も入っているのでしょう、もう完全に無防備状態で、私が頬杖つきながら隣から覗き込んで読んでいても、一切気が付きません。
男性は長い文章を好まないのでしょうか。単刀直入なメッセージが多い気がします。
「逢いたいね
」「会う」ではなく「逢う」。それにハートマーク。奥様に読まれたら、まったく弁解がたちませんね。
携帯では飽きたらず、会社貸与のノートパソコンでメールを何度も相手に送って、熱い想いを伝えている40代後半のサラリーマンもおりました。
「この間は、ベッドですぐに寝てしまってゴメン。ヒロコと一緒の時間が心地よすぎて、つい眠りに落ちてしまったんだ。」
この時は、すぐに届いたヒロコからの返信も読んでしまいました。
「よかったにゃ~」
ヒロコは、さばさばした若い恋人のようです。男性は即レス。
「よくなんかないよ!!ヒロコとの大切な時間なんだからあ!!」
そこまでで、私の最寄り駅に到着してしまい、続きは楽しめなかったのですが、去っていく電車の窓越しにも、男性が引き続きニヤケ顔でメールを打ち続けている様子が見えました。
かくいう私。私も車内でメールやりますが、業務報告など無機質なものばかりで、他人に見られてまずい内容のものはまずありません。それでも一応、周囲に読んでいるヒトはいないかちょくちょく確認しますが、おそらく心配無用です。だって、周囲のヒトも、みんな自分のメールに夢中なんだもんね!
今日のランチ、なんか、甘ったるいミートソースだった^^;
