- 神々の山嶺(上) (集英社文庫)/集英社
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カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。そのカメラはジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかどうか、という登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの過去を追って、深町はその男と邂逅する。羽生丈二。伝説の孤高の単独登攀者。羽生がカトマンドゥで目指すものは?
- 神々の山嶺(下) (集英社文庫)/集英社
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★★★★☆
その男、羽生丈二。伝説の単独登攀者にして、死なせたパートナーへの罪障感に苦しむ男。羽生が目指しているのは、前人未到のエヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂だった。生物の生存を許さぬ8000メートルを越える高所での吐息も凍る登攀が開始される。人はなぜ、山に攀るのか?永遠のテーマに、いま答えが提示される。
レビュー
「そこに山があるから」って誰の言葉だったっけ?って調べてたらヒットした小説。
とことん山登りの話。
面白そうだから読んでみた。
まず、先の言葉を残したであろうマロリーの事を知らないと何の事やら分からない。
僕はWikipediaでマロリーの事を読んで、初めて彼が遭難死した事を知った。
そして、彼がエベレストの頂に立ったのかどうか?という事が今でもロマンとミステリーである事も。
そんなマロリーをきっかけにして展開する山男の話。
壮絶だけどリアル。
折りしも先日コミックの「岳」を読んで、それもラストはエベレストを描いていたからイメージしやすい。
「岳」も面白かったけどちょっと非現実的じゃないかって思えるものの、この小説は圧倒的にリアルだ。
僕はヒマラヤについて無知だから、どこまでがノンフィクションで、どこからがフィクションなのか分からない。
ただ、序盤から中盤にかけてのカメラの争奪劇が長過ぎて萎える。
深町同様、もうそんな事はどうでも良い。
早く山を書いてくれっていう気分。
山に興味が無い人には全くつまらない小説だと思う。
でも面白かった。
コミック化されているから、そちらならもっと手軽に読めると思う。
- 神々の山嶺 全5巻セット (集英社文庫―コミック版)/集英社
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