島まーるで渡嘉敷島へ行って以降、
すっかり自然を欲しているこの頃。
 
本島内で自然が豊かといえば
やっぱりやんばる(北部)なんだけど、
那覇からだと車で2時間とかかかるので
休日にふらっと気軽に行く距離ではない。
 
そこで身近な自然探訪から始めようと、
那覇市内から攻めてみることにしました。
休日に用を済ませて午後から
末吉公園へ行ってみました。
 
立地的にはゆいレール駅でいうと
那覇市立病院前駅や儀保駅の間です。
どちらの駅からも徒歩10分圏内です。
那覇の端、浦添に近い位置になります。
 
那覇市のウォーキングイベントで
コースの一部として歩いたことはあるけど、
じっくりと観てまわったことはなかった。
どんな植物や生き物に出逢えるのか?
 
結論からいうと、2時間かけても
全部をまわりきれませんでした!

遭難するんじゃないかというくらい
遊歩道もたくさん分かれているし、
那覇市内であることを忘れます。
駅近とは思えない緑の深さ。
 
 
 
到着早々にクチナシの花を発見。
渡嘉敷島の山の中で見て覚えました。

着色に使う実も沢山なってました。

 

 
 
玉城朝薫生誕三百年記念碑
 
玉城朝薫(たまぐすく ちょうくん)
琉球の芸能である組踊の祖、
組踊を創作した人といわれています。
 
 
 
ちなみにお墓は浦添市前田にあります。
ゆいレール経塚駅の近くにあります。
アート引っ越しセンターの近く。
 
 
末吉公園には高いヤシの木が生えていたり、
色んな木々が生えて緑に囲まれています。
植物や生き物を撮影しながら歩いてたら
なかなか前に進まないくらい色々ある。
 
次の画像のような場面にも出くわします。
 
 
※注:那覇市内での風景です
 
めちゃくちゃジャングル感。
駅から徒歩圏内でこの景色。
 
森の中でダイサギに遭遇。
撮れるだけ撮ろうと追跡を開始。
そしたら逃げる気配がないので、
3~4m間隔を保って跡をつけました。
 
「ついておいで」と言ってるような、
そんな感じで道を進んでいきます。
奥へと進んだところで羽ばたいたので、
その様子は最後に動画を貼りますね。
体長1m近いので目の前で羽を広げると
羽ばたく姿は見ごたえあります。
 
で、ダイサギについていった先。
 
 
お墓しかないし行き止まりだし。
ダイサギ、何故ここへ導いてくれた?
森深すぎて遭難させられると思った。
 
ちなみにこちらのお墓は
琉球最後の王である尚泰の第二子、
尚寅を祖とする宜野湾御殿の墓。
 
宜野湾御殿(ぎのわんうどぅん)
 
市指定の文化財です。
 
 
そして、公園内には他にも文化財が。
 
 
琉球八社巡りをしている方や
御朱印集めをしている方ならお馴染み?
末吉宮もこの末吉公園内にあります。
 
「琉球八社」は琉球王府から
特別な扱いを受けた八つの神社。
観光客も多い波上宮などもこのひとつ。
 
末吉宮は末吉公園の森の奥深くにあり、
県民でも知らない人も割といます。
 
巨大公園なのでいくつかルートがあるけど、
木々に囲まれた鬱蒼とした道を進むので、
辿り着くまでに不安になる方も多々。
 
 
森を抜けると現れる末吉宮。
 
ここだとちょこちょこ人はいるけど、
他の場所だと人もいない森の中で、
逆に急に人に遭うとドキッとする。
突然遭遇する生きてる人間が怖い笑
 
ちなみに無人なので御朱印は
波上宮でいただくことができます。
 
末吉宮近くにこんな生き物も。
 
 
世界最大級のカタツムリ、
外来種のアフリカマイマイ。
 
これの半分くらいなら見ることあるけど、
ここまででかいのはなかなか見ない。
比較用の物がなく手を添えてみましたが、
寄生虫だらけなので絶対触らないよう!
 
最悪、死にます!!
 
2000年には沖縄で子供の死亡例あり。
子供は特に好奇心で触ったりするので
ほんとこれは注意が必要なやつです。
 
そんなアフリカマイマイは戦前に
食用目的に沖縄に持ち込まれ、
昔にありがちな逃げて繁殖。
戦後の食糧難の時代には
貴重なたんぱく源として
人々の役に立ったこともあるけど、
今はわざわざ食べる人もいませんね。
農作物の病害虫として厄介な存在。
 
 
公園内には他にも危険なものが。
 
 
クワズイモ。
観葉植物のアロカシアがこの仲間。
サトイモ科クワズイモ属の植物。
 
実家横にも生えていたので、
幼い頃から「食わずイモ」だから
毒があるから触らないようにと
みっちりと教えられて育ちました。
 
アフリカマイマイもクワズイモも
自分から触れにいかなければ無害なので、
その辺はやっぱ正しい知識かなと思います。
危険な生き物や植物は割りと身近なので、
物心ついた頃から「これは絶対ダメ」って
毒のあるものは特に教えこまれました。
 
上の画像でサイズ感分からないけど、
でかいのだと高さ2mくらいあるんです。
 
例えるならトトロの傘。
 
 
ほら、めちゃくちゃでかい。
本当にトトロみたいに傘にできる大きさ。
しかもこれ手を上に伸ばしてるので、
自分の身長よりも高い位置にあります。
 
 
 
セイバンナスビかな???
他の画像で見たらトゲがあるっぽいし、
葉の形からセイバンナスビと思うけど、
トゲがないヤンバルナスビもよく似てて。
 
これ、植物の怖いところなんだけど、
花はそっくりで実もそっくりなのに、
違う種類の場合があるということで、
しかもセイバンナスビの実は食べれるけど、
ヤンバルナスビは毒があるという。
ジャガイモの芽でおなじみの
ソラニンが含まれているようです。
気をつけましょう。
 
 
 
 
末吉公園内には安謝川が流れていて、
小さな滝のような場所もあったりして
水の流れる音が聞こえたりするので、
ほんと那覇市内であることを忘れます。
 
イモリはいそうな雰囲気だったけど、
今回はそこまでは見つけられず。
それ探し始めたら時間が足りない。
 
まだ1/3くらいはまわれていないので、
次回またまわってみたいと思います。
 
この日は急に気温が下がったからか
昆虫もあまり見かけなかったので、
次は暖かい日を狙ってみます。
 
暖かくなるとハブも活発になるので、
その点は十分注意が必要ですね。
 
 
 
動画にまとめました。
 
デジカメで撮った画像整理中なので、
そちらも改めてご紹介します。
 
 
観光でレンタカーは無いけど、
ゆいレール移動で自然を感じたい、
という場合には気軽に行きやすい。
駐車場もあるので車でも可。
遊具もあるのでお子様連れで
遊具から自然まで楽しめそうです。
 
森林浴をしたい方は虫よけ必須です。


 
末吉公園 (那覇市首里末吉町)