Pictures(, etc.) At Exhibitions / 展覧会の絵(など)〜前編 | BLoG! BaBY BLoG! Re-Boot!

BLoG! BaBY BLoG! Re-Boot!

名古屋で活動中のPop/Rockユニット、SiNG! BaBY SiNG!のギター兼サウンドデザイナーSHiGe Mのブログです。
https://singbabysing.wixsite.com/singbabysing

 さて、前回エントリーのとおり筆者はおっさん、ではなくてただいま自動車教習所に通っているところなのですが、

スケジュールの都合上座学や実車教習に通えるのは週2〜3日、かつ教習予約や学科時間割の関係で通常1日2〜3時間程度の拘束時間であるため、幸いと言うべきか1日の教習後に自由に使える時間が出来ました。

筆者自身も拙いながらイラストを少しばかり描くこともあり、画集やデザイン集も若干所有したりと、以前から視覚芸術にもかなり興味があったため、この機会に名古屋市内でそうしたものを鑑賞できる施設を見て回ろうと去る5月9日、手始めに愛知県美術館に行ってまいりました(いつの話やねん)。

 

愛知芸術文化センター

※愛知芸術文化センター/愛知県美術館2F入り口よりオアシス21およびテレビ塔方面を望む

 

※当日開催中の中部自由美術展目録と光風会展パンフレットおよび図録

 

 当日は自由美術協会による『中部自由美術展』と、光風会による『第105回記念光風会展』および愛知県美術館リニューアル記念『アイチアートクロニクル』が開催中でした。

記憶する限り生涯で始めて美術館という場所に足を踏み入れたのですが、筆者の好みに非常に合う環境であると認識しました。

ブログ入力時現在梅雨どき真っ盛りの名古屋ですが、晴れの日は教習所へは片道約30〜40分の道のりを自転車こいで通っており、当日も教習終了後そのまま「チャリで来た」状態。当然初夏の日差しwith紫外線に汗ばんだものの、美術作品保護の為に温度低めに保たれた館内は実に快適でありました。加えて、筆者は「ファズ大好きエレクトリック・ギター弾き」かつ「騒乱音楽打ち込み野郎」にもかかわらず基本的に静寂を好む性格ゆえ、BGMひとつない美術館がとても気に入ってしまいました。

 

 絵画・彫刻等のアート作品をこうした形でまとめて鑑賞したのは初めてであり、それぞれの作品ないし展覧会に関して論評するような眼力も知見も無い筆者でありますが、

「画集・図録は2次元であるが、絵画は3次元である」と言う当然かつ忘れがちな事実を体感できた事が新鮮でした。

絵には、それを描くのに用いられた画材の質感や作者の筆致、そこに込められたエナジーなどが立体的に盛り上げられており、観る者の眼(+心)それぞれのなかで完成と未完の流転を繰り返し、息づいているものであるという概念を得られた体験でありました。

 

後編にto be continued→

 

 

 

 

 

 

 


※SHiGe M本日の1曲:

Modest Petrovich Mussorgsky "Pictures At An Exhibition(展覧会の絵)"

 

モデスト・ムソルグスキー1874年作のピアノ組曲。動画は1951年4月のヴラディーミル・ホロヴィッツによる録音。

友人の画家ガルトマンの遺作展の展示作品の印象を元に、各絵画を表現した曲の間を、観覧者が美術館の中を次の絵画へと移動する様を表現した「プロムナード」という同一メロディで挟むという形式の作品。おそらくムソルグスキーの最も有名な作品のひとつ。

 

前述のように元々ピアノ曲として書かれた作品であるが、何人かがこれをオーケストラ用にアレンジしている。

中でも著名なのが指揮者セルゲイ・クーセヴィツキーの依頼によりフランスの作曲家モリス・ラヴェルが1922年に手掛けたヴァージョンである。

 

 

 

(後編に続く)