一畑電車出雲大社前駅には、デハニ50形52号車が保存されています。

保存されている場所は、1番線ホームの右側です。

1番線には現役の電車が発着するため、現役電車に並んで
保存車両をながめる事も可能です。
写真右側に写っている現役の電車は、最新型車両、2025年登場の8000系。
保存車両は写真左側、1928年登場のデハニ50形52号2009年まで現役で
80年以上活躍した車両でした。

映画レイルウェイズにも登場した車両として知られています。
「デハニ」の内「デ」は電動車(モーターが付いている)のデ、
「ハ」は「イロハ」のハで、3等車、現在の普通車を表すハ、
「二」は荷物車の二、つまりモーターがあり、普通車と荷物車が合わさった電車という意味合いです。

扉は自動でははなく「手動」です。

自由に見学も可能ですので、車内にも入ってみます。

映画レイルウェイズのポスターもありました。

車内はこのような感じです。
床も壁も窓枠も天井も大半が木製になっています。

シートの端っこも木製で、古い家具のようになっています。

荷物棚もレトロですが、それ以上に柱の木材がいい味出しています。

窓には鎧戸が付いています。

運転台と客室に仕切りがあり、特急電車のデッキのようになっていますが
この部分が荷物室になっています。

荷物室用のドアに続いて、客室用のドアもあります。

こちらが客室に直接入れるドアですが、現在はここから入れず
荷物室用のドアから入る様になっています。

こちらが荷物室用のドアですが、客室用とほとんど同じです。

運転台の見学も可能です。

運転台もレトロになっています。
中でも一番感動したのが、運転台の手動ワイパーを動かせたことです。
今でも運転士が座らない部分で手動のことはありますが、普通は自動で動きます。
運転しながら手でワイパー操作しないといけない車両は恐らくないと思います。
電車を運転する場合、加速させるマスコンと、減速させるブレーキの2つハンドルがあり
通常、左右の手をマスコンとブレーキを握った状態で走らせると思います。
雨の場合、必要に応じて、手を放して(位置的には恐らく右手で)
ワイパー操作をしないといけないという運転は今以上に大変だったように思います。
一畑電車雲州平田駅には、同じ方のデハニ53号が保存され
こちらは、運転体験ができる様です。駅構内のみ120m程度の運転ですが
毎週土日に行われ、中々人気のようです。
体験運転の回数を重ねると、様々な特典を貰えるようでリピーターも多いようです。
10回以上で名札や腕章、50回以上で制帽、100回以上で制服、200回以上で鉄道時計
全部揃えたら、自宅でも運転士ごっこができそうです。
初回12000円、2回目以降8000円~3000円(回数によって変動するようです)
200回もチャレンジすると、結構な金額になりますが、一畑電車としては
貴重な収入源にもなっているようです。